更新日: 2018年03月09日
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食の楽しみを伝えるイタリアのキッチン事情「ミラノサローネ国際家具見本市」

食材の下ごしらえから火に掛ける瞬間まで、キッチンはまさにクリエイティブスペース。美食の国・イタリアではライブ感を大切にするイベントが多数開催されています。「ミラノサローネ国際家具見本市」の様子を、キッチンジャーナリストの本間美紀さんが取材しました。

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valcucina
美食の国・イタリアでも、キッチンを通じて食のライブ感を伝える傾向が高まっているようです。「ミラノサローネ国際家具見本市2014」の期間中に行われた、キッチンショーや会場外のイベントではそんな流れを感じました。

印象に残ったエピソードを紹介しましょう。

たとえば収納。
一時は扉ですべてを隠してしまうキッチンも人気でしたが、印象に残ったのは、収納の一部がオープンになったシェルフ型のキッチン。使っている道具や料理している様子が見えると、料理の楽しさが伝わってきます。
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これはお皿立てや収納キャビネットがキッチンに埋め込まれているような、不思議なキッチン。

上の写真は模型ですが、実際には長い長いキッチンとして実物が登場。収納が調理する場所の中に組み込まれているので、料理する人は目の前の道具やお皿に手を伸ばして、すぐに料理することができます。
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なぜこんなことをしているかというと、これはキッチンのワークトップの素材メーカーのプレゼンテーション。天板に自由な形で穴を開けたり、切ったりできるよ、ということを見せるためにこんなことをしているのです。

実際にシェフが何人も登場して、お料理の実演もありました。長いキッチンで様々な料理が同時進行で進み、興味のあるお料理のそばで、つくる様子を眺めることができます。
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こんな風にオードブルをつくっている様子を見ながら、その場でキッチンからお料理をいただきます。
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野菜スティックを、薄くスライスしたズッキーニとバジルペーストで巻いた前菜は、野菜の甘みが口中に広がります。
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なんとこのキッチンには、綿飴マシンも組み込まれています。料理人は来場者に綿飴をくるくると巻いてサービス。

長いワークトップに収納や綿飴マシン、製菓道具がはめ込まれた、世にも不思議なキッチン。
キッチンと料理の楽しい関係を、まさに「味わう」ことのできる展示でした。
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Arclinea
イタリアのキッチンメーカーでは、料理教室や料理のシェフと組んだ実演イベントが、ますます盛んになっているようです。

このショールームでは、料理学校と提携。ミラノ、ローマ、フィレンツェ、ニューヨーク、香港など、各国のショールームでも地元の料理学校から講師を招いて、キッチンを実際に使った料理教室イベントを積極的に行っているそうです。
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見本市の期間中は、朝食イベントが開催されました。新作キッチンを朝食のテーブル代わりに一口サイズのフードが並べられます。見本市の視察でへとへとに疲れた人よりも、朝一番、しゃきっとしたお客さんに来てほしい。そんな時、「朝食」は最高のキーワード。
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プチ・マフィンやクロワッサン、ウズラの卵を活用した一口サイズのベーコンエッグをエスプレッソや新鮮なオレンジジュースといただきます。
最近は世界的に朝食ブームですが、料理イベントにもそんな波が来ているのを感じました。

最近は日本でもガスコンロを始めとして実演型のイベントが盛んです。百聞は一見にしかず。みなさんも一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

ライター紹介

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本間美紀

キッチンジャーナリスト
早稲田大学卒業後、インテリアの専門誌の編集部を経てインテリアやキッチン、暮らしに関する執筆、編集で活動中。日本国内や海外のキッチンライフを取材し、「パーフェクトキッチン」「インターナショナルキッチンAtoZ」ほか、ライフスタイル系キッチンムックを刊行。2010年秋には「ザ・リアルキッチンガイド」を出版。

ブログ:キッチンジャーナル「キッチンのこころ」

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