更新日: 2017年08月02日
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脱臼? 肘内障? 子どもの腕や肘が痛いときの原因&症状と対処法

小さな子どもの場合、ほんのちょっとしたことで、腕が痛いと訴えることがよくあるようです。脱臼のように、完全に腕が抜けることは極めて稀で、多くの場合、「肘内障(ちゅうないしょう)」という症状で、適切な処置ができれば大事には至りません。今回は、子どもの腕が抜ける原因と症状・対処法についてご紹介します。

子どもが腕の痛みを訴えてきたら・・・

子どもの腕が抜けるのは「肘内障」であることが多い

Pulled elbow 01 出典:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/pulled_elbow.html
日本整形外科学会「肘内障」
腕が抜ける=「脱臼」と思いがちですが、子どもの腕が抜けるのは、「肘内障(ちゅうないしょう)」である場合が大半だそうです。肘内障とは、ひじの骨と骨をつなぐ輪っか状の「輪状靭帯から骨がずれる、抜ける」こと。肘内障は、曲げたり動かすと激痛が走ります。

大人になると橈骨頭が出来上がって輪状靭帯から抜け出るという事はないそうなのですが、幼児期においては、橈骨頭がまだ小さく、強く手を引っ張られた際などに、輪状靭帯から橈骨が抜け出てしまうことがあるそうです。


脱臼とは

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一方、「脱臼」とは骨の位置が「関節からずれて」しまった状態です。肩が抜ける・腕が抜けるという表現をする場合は、「脱臼」を指すようです。

脱臼は触っただけで激痛が走ることが多いようです。ギプスをして1〜3週間固定して直すケースが多いです。

見た目からは脱臼したのか、肘内障を起こしたのかは、判別しづらいので、医師の判断が必要となります。

「腕が抜ける」原因とは?

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子どもの関節も関節を支える靭帯もまだ未発達で非常に軟らかく、腕を少し引っ張っただけでも、簡単にずれたり外れてしまうことがあるようです。よくある原因は以下の通りです。

1.子どもの手首をつかんで急に引っ張る

急ぐあまりに、子どもの手首を急につかんで引っ張ってしまうと、そのはずみで、子どもの肘の関節を支える靭帯が外れてしまうことが、最もよくあるケースだそうです。

2.子どもが転んだときに起こそうと腕を引っ張り上げた拍子に腕が抜ける

子どもが転んだときに助けようとしたり、親の腕にぶら下がらせて遊ぼうとした拍子に腕が抜けてしまうことも多いようです。

3.鉄棒にぶら下がる

子どもが自分の意思で鉄棒や親の両手にぶら下がるといった動作をする際にも子どもの腕が抜ける場合があります。

4.寝返りを打つ

寝返りを打った拍子に、ひじがねじれたり、急にひじの関節に負荷がかかった場合に腕が抜けることもあるようです。

「腕が抜ける」ときの対処法

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何らかの拍子で子どもの腕を引っ張った後、また上記のような原因と考えられることが起きた後に、腕や肘を痛がり急に泣き出したときは「肘内障」を発症している可能性があるため、速やかに整形外科や接骨院で診てもらいましょう。

特徴としては、肘をやや曲げた状態で下げたままにして、動かせない状況で痛がっている場合に「肘内障」の疑いがあるようです。
Pulled elbow 03 出典:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/pulled_elbow.html
日本整形外科学会「肘内障」
「肘内障」の治療、対処法としては、手の平を上に向けた状態で、ひじの関節を動かさないようにしっかりと支えて、肘をゆっくり曲げていき、外れたところを元の位置に戻す整復術が行われるのが一般的のようです。コクっというような、接合を感じられるような音がします。

整復知識がある方や、整復のコツがわかれば、対処することはできるようですが、最初は整形外科や接骨院へかかりましょう。知識がないまま整復しようとすると、症状を悪化させてしまう恐れもあります。

外れたりずれた部分を、うまく元に戻すことができれば、痛みもおさまり、何事もなかったように、いつも通り、腕を自由に動かせるようになるそうです。

「腕が抜ける」のは一度起こすとくせになる?

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肘内障は一度起こすと癖になって、何度も繰り返すことも多いようです。子供の頃に繰り返すことが多いと、成人になってから、腕が下がって身体全体が歪んでしまい、様々な不調を招く心配もあるそう。

そのため、肘内障は未然に防ぐことが大切になります。いきなり子供の手(特に手首や前腕)を引っ張ることだけは避けましょう。どうしても手を引く必要があるときは、手首ではなく、手のひらをしっかりと握って、子どもに手を引くことを伝えてから、引くようにしましょう。

おわりに

「肘内障」は個人差はあるようですが、よちよち歩きが始まった頃から7歳くらいまではおこりやすいそうです。

特にその時期のお子さんをお持ちの場合は、お子さんの腕に注意を向けるようにして、手を強く引っ張らないように注意しましょう。

参考:日本整形外科学会「肘内障」

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