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木、プラスチック、大理石、まな板の材質はどう選ぶ? 使い分けの方法とは?

まな板にはいろいろな材質のものがありますが、代表的なものは木製とプラスチック製です。どう選び、どう使い分けるのが良いのか、ご紹介します。

最終更新日:2024.2.26

目 次

いろんな材質があるまな板。どう選べばいい?

好みや用途によってまな板はいろいろです。特徴を知って賢く選びましょう。

【まな板の材質選び】木製のまな板

木製のまな板

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ひのきが、ほどよい堅さと耐水性に優れています。イチョウ・柳・ホオノキもよい素材。

ヒビや節目がなく、木目が揃っているものを選びましょう。木製のまな板は包丁のあたりが軟らかく切りやすいのですが、欠点はキズがつきやすく細菌や黒カビが繁殖しやすいこと。

丁寧に使っていても、中央部がへこんだり黒ずんだりします。へこんで使いにくくなったら、専門店で削り直しましょう。

【まな板の材質選び】プラスチック製のまな板

プラスチック製のまな板

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衛生的ですが、刃当たりが悪く熱に弱いのが欠点。

漂白しても黒ずみが取れないほどになったら、ためらわずに買い替えることです。価格は比較的安価です。

【まな板の材質選び】合成ゴム製のまな板

木製やプラスチック製と同じように扱えますが、比較的重い材質です。カラーバリエーションがあり、ピンクやブルーなどもあります。主に業務用として販売されています。

【まな板の材質選び】大理石製のまな板

菓子作り全般にとって最良のまな板です。非常に滑らかで堅く、耐熱性と非浸透性があるので、フォンダンやプラリネや飴を作るのに適します。使用後は丁寧に洗い、水気をよく拭き取ります。
軽いシミはクリームクレンザーで落とし、すすいで乾かします。

まな板の手入れはどうする? 材質ごとの注意点とは?

ひと手間かければ、いつも清潔で末永く使えます。以下のポイントを見ていきましょう。

まな板の使いはじめ

まな板を洗う

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いったん水を流してから拭いて使うと、材料がすべりにくくなり、切りやすくなります。特に木製のまな板は、使いはじめに水を流し、湿らせておきましょう。素材から出てきた水分の吸収を抑えられ、食材の臭いや細菌がつきにくくなります。

使用後のお手入れ

普段はキッチン用中性洗剤で洗い、週に一度は漂白剤で除菌・除臭します。雑菌の繁殖しやすい条件(湿気、養分、温度)の三拍子が揃いにくいところへ保管するように意識しましょう。

まな板を漂白

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水洗いしたあと汚れが落ちにくいときは、タワシにあら塩かクリームクレンザーをつけてゴシゴシこすります。

ご注意ください

魚や肉を切ったあと、湯をかけてしまうと脂肪が溶けたり、血が固まって臭いがかえってひどくなります。まずは水で洗いましょう。

まな板を熱湯で消毒

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熱湯をかけて消毒します。キッチン用除菌スプレーを利用するのも良い方法です。

ご注意ください

湯沸かし器のお湯(45℃程度)では、殺菌効果はほとんど期待できません。また、プラスチック製の場合は80℃以下のお湯を使うようにしましょう。

まな板を漂白剤につける

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漂白剤につけます。液にかからない部分はふきんでくるみ、ふきんの端が液につかるようにしておきましょう。古い歯ブラシで漂白剤液原液を表面に塗りこみ、ビニールをかぶせておくのも効果的です。

ご注意ください

漂白したあとは、薬剤が残らないように、流水でよくすすいでください。

外に出して充分に干します。太陽光線中の紫外線には殺菌作用があるので、こまめに外で干してください。

ご注意ください

木製のまな板は日光に長時間当てると反ってしまうことがあります。

まな板をかける

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風通しの良いところに立てかけて収納します。1時間吸水したまな板は、常温で4時間でその半量の水分を放出しますが、それ以降はなかなか減らず、完全に乾かすのにはかなり長い時間がかかります。

まな板の知っトクポイント

裏表で使い分けすれば、においが移りにくくなります

まな板の裏表

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食品のにおいが移らないように、魚肉用と野菜用の2種類を揃えてもよいのですが、家庭ではひと工夫して1枚の裏表を使い分けてみてはいかが?イラストを書いておくと分かりやすいですよ。

ただし、食中毒を防ぐためには、野菜→魚や肉の順番に使い分けるのがおすすめですよ。

削り直しで永く使える。エコな"木製まな板"

木製のまな板は、長年使い込んでいくうちに凹んで使いにくくなります。そんなときは専門店で削り直しましょう。ホオノキやヒノキは、3~4年に一度削り直しをすれば、20年でも現役で使えます。削り直しについては購入店や木材店に聞いてみると良いでしょう。

軽い凹凸なら「サンドペーパーを木切れに巻き付けてこする」という方法もあります。最初は100番以下の目の荒いものでこすり、そのあとは100~500番位の目の細かいもので仕上げます。

中華まな板の扱い方

太い木の輪切り

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中華まな板は、太い木を輪切りにしたものが多く使われています。
使用後は、中華包丁の刃先で表面に残ったカスをきれいにこすり取ります。まず、まな板の表面に刃先をしっかりとつけて数回こすり、材料のクズや脂のカスをくまなく落としたあと、こすり取ったカスを刃の側面に乗せて捨てます。

おわりに

料理する人を「板前」というように、「すべてはまな板から始まる」と言う人も。一言に「まな板」といっても色々な特徴があります。まな板を買い換えるときにはぜひ参考にしてみてください。


出典 : 東京ガス「食」情報センター企画「料理道具100%活用百科」

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公開日:2016.3.29

最終更新日:2024.2.26

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