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【秋の挨拶】家族や友人への手紙に使える【挨拶文&結語】
スマートフォンやパソコンが普及し、日常的には使われなくなってきた「手紙」。でも、そんな時代だからこそ、手書きの手紙が届くと特別感があって嬉しいもの。久しぶりに、家族や親しい友人に手紙を出してみてはいかがですか? 秋の手紙で使える挨拶文と結語の文例を分かりやすくご紹介します。
手紙の構成

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はじめに手紙(便箋)の構成をご紹介します。
手紙は、前文→主文→末文→後付の4つで構成されます。
それぞの内容は以下の通りです。
・前文:「拝啓」などの頭語と、挨拶文を書きます。
・主文:「このたびは」「先日は」などの起語を用いて、手紙の目的や用件を書きます。
・末文:結びの挨拶文と、「敬具」などの結語を書きます。
・後付:最後に、書いた日付、差出人、宛名の3つを書きます。
以上の構成を守って、お好みの挨拶文と結びの挨拶文を選んでください。
手紙は、前文→主文→末文→後付の4つで構成されます。
それぞの内容は以下の通りです。
・前文:「拝啓」などの頭語と、挨拶文を書きます。
・主文:「このたびは」「先日は」などの起語を用いて、手紙の目的や用件を書きます。
・末文:結びの挨拶文と、「敬具」などの結語を書きます。
・後付:最後に、書いた日付、差出人、宛名の3つを書きます。
以上の構成を守って、お好みの挨拶文と結びの挨拶文を選んでください。
挨拶文と結びの挨拶文のルール
挨拶文と結びの挨拶文は、それぞれ「時候の挨拶」+「安否の挨拶」をつなげて作るのが基本です。挨拶文と結びの挨拶文を、「時候の挨拶」、「安否の挨拶」に分けてご紹介し、最後に例文をいくつかあげてみます。
【挨拶の文例】9月(長月)の手紙

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9月は、夜がだんだん長くなるので「夜長月(よながつき)」と呼ばれ、それが省略され「長月」と呼ばれるようになったそうです。
・秋風の侯
・爽秋の折、
・秋風が心地よい時節となりました。
・秋の気配も次第に濃くなり、穏やかな好季節となってまいりました。
・今年は格別に残暑が厳しいようですが
・秋の夜長、虫の音が心地よい季節となりましたが
・朝夕はめっきり涼しくなりましたが
○安否の挨拶
・いかがお過ごしでしょうか。
・ご家族の皆様、お元気でいらっしゃいますか。
・皆様お変わりございませんか。
・お元気にお過ごしですか。
・ご家族の皆様にはお変わりなく何よりと存じます。
・__さんはいかがお過ごしですか。
○例文(挨拶文+安否の挨拶)
・秋風の侯、いかがお過ごしでしょうか。
・秋風が心地よい時節となりました。ご家族の皆様、お元気でいらっしゃいますか。
・朝夕はめっきり涼しくなりましたが、ご家族の皆様にはお変わりなく何よりと存じます。
挨拶文
○時候の挨拶・秋風の侯
・爽秋の折、
・秋風が心地よい時節となりました。
・秋の気配も次第に濃くなり、穏やかな好季節となってまいりました。
・今年は格別に残暑が厳しいようですが
・秋の夜長、虫の音が心地よい季節となりましたが
・朝夕はめっきり涼しくなりましたが
○安否の挨拶
・いかがお過ごしでしょうか。
・ご家族の皆様、お元気でいらっしゃいますか。
・皆様お変わりございませんか。
・お元気にお過ごしですか。
・ご家族の皆様にはお変わりなく何よりと存じます。
・__さんはいかがお過ごしですか。
○例文(挨拶文+安否の挨拶)
・秋風の侯、いかがお過ごしでしょうか。
・秋風が心地よい時節となりました。ご家族の皆様、お元気でいらっしゃいますか。
・朝夕はめっきり涼しくなりましたが、ご家族の皆様にはお変わりなく何よりと存じます。
結びの挨拶文

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○時候の挨拶
・これから、もうしばらくは残暑が続きそうです。
・これからの時期、朝夕冷え込んでまいりますので
・秋風が肌に心地よい季節となりました。
○安否の挨拶
・お体にはくれぐれもお気をつけください。
・体調を崩しませんようお気をつけください。
・皆様お健やかにお過ごしください。
○例文(時候の挨拶+安否の挨拶)
・これから、もうしばらくは残暑が続きそうです。お体にはくれぐれもお気をつけください。
・秋風が肌に心地よい季節となりました。皆様お健やかにお過ごしください。
・これから、もうしばらくは残暑が続きそうです。
・これからの時期、朝夕冷え込んでまいりますので
・秋風が肌に心地よい季節となりました。
○安否の挨拶
・お体にはくれぐれもお気をつけください。
・体調を崩しませんようお気をつけください。
・皆様お健やかにお過ごしください。
○例文(時候の挨拶+安否の挨拶)
・これから、もうしばらくは残暑が続きそうです。お体にはくれぐれもお気をつけください。
・秋風が肌に心地よい季節となりました。皆様お健やかにお過ごしください。
【挨拶の文例】10月(神無月)の手紙

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「神無月」の語源は、神を祀る月であることから「神の月」とされ、「無」は「の」を意味する格助詞「な」だそうです。
・金風の候
・紅葉のみぎり
・日毎に秋も深まり、紅葉の美しい季節となりました。
・さわやかな秋晴れの続く今日此頃
・日増しに秋の深まりを感じる季節となりましたが
・空は深く澄み渡り、さわやかな季節となりましたが
・街路樹の葉も日ごとに赤や黄色に彩りをましてまいりました。
○安否の挨拶
・皆様お元気でいらっしゃいますか。
・皆様いかがお過ごしでしょうか。
・いかがお過ごしですか。
・皆様におかれましては健やかにお過ごしのことと存じます。
・皆様もお変わりなくお過ごしでしょうか。
○例文(挨拶文+安否の挨拶)
・紅葉のみぎり、皆様におかれましては健やかにお過ごしのことと存じます。
・日毎に秋も深まり、紅葉の美しい季節となりました。皆様お元気でいらっしゃいますか。
・空は深く澄み渡り、さわやかな季節となりましたが、皆様もお変わりなくお過ごしでしょうか。
挨拶文
○時候の挨拶・金風の候
・紅葉のみぎり
・日毎に秋も深まり、紅葉の美しい季節となりました。
・さわやかな秋晴れの続く今日此頃
・日増しに秋の深まりを感じる季節となりましたが
・空は深く澄み渡り、さわやかな季節となりましたが
・街路樹の葉も日ごとに赤や黄色に彩りをましてまいりました。
○安否の挨拶
・皆様お元気でいらっしゃいますか。
・皆様いかがお過ごしでしょうか。
・いかがお過ごしですか。
・皆様におかれましては健やかにお過ごしのことと存じます。
・皆様もお変わりなくお過ごしでしょうか。
○例文(挨拶文+安否の挨拶)
・紅葉のみぎり、皆様におかれましては健やかにお過ごしのことと存じます。
・日毎に秋も深まり、紅葉の美しい季節となりました。皆様お元気でいらっしゃいますか。
・空は深く澄み渡り、さわやかな季節となりましたが、皆様もお変わりなくお過ごしでしょうか。
結びの挨拶文

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○時候の挨拶
・秋が深まりゆく時季
・さわやかな秋晴れの下
・秋の風景が見事な昨今
○安否の挨拶
・お体にお気をつけてお過ごしください。
・ますますお元気でご活躍ください。
・どうぞお健やかにお過ごしください。
○例文(時候の挨拶+安否の挨拶)
・秋が深まりゆく時季、お体にお気をつけてお過ごしください。
・さわやかな秋晴れの下、ますますお元気でご活躍ください。
・秋が深まりゆく時季
・さわやかな秋晴れの下
・秋の風景が見事な昨今
○安否の挨拶
・お体にお気をつけてお過ごしください。
・ますますお元気でご活躍ください。
・どうぞお健やかにお過ごしください。
○例文(時候の挨拶+安否の挨拶)
・秋が深まりゆく時季、お体にお気をつけてお過ごしください。
・さわやかな秋晴れの下、ますますお元気でご活躍ください。
【挨拶の文例】11月(霜月)の手紙

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霜が降る月「霜降り月(しもふりつき)」が省略され、「霜月」と呼ばれるようになったそうです。
・暮秋の侯
・向寒のみぎり
・秋も一段と深まり、陽だまりの恋しい季節となりました。
・ゆく秋の寂しさ身にしみるころ
・日増しに寒さが身にしみるようになりました。
・冬はもうすぐそこまで来ているようですね。
○安否の挨拶
・皆様お変わりなくお過ごしですか。
・皆様いかがお過ごしでしょうか。
・いかがお過ごしですか。
・お元気ですか。
○例文(挨拶文+安否の挨拶)
・向寒のみぎり、皆様いかがお過ごしでしょうか。
・秋も一段と深まり、日だまりの恋しい季節となりました。皆様お変わりなくお過ごしですか。
・冬はもうすぐそこまで来ているようですね。お元気ですか。
挨拶文
○時候の挨拶・暮秋の侯
・向寒のみぎり
・秋も一段と深まり、陽だまりの恋しい季節となりました。
・ゆく秋の寂しさ身にしみるころ
・日増しに寒さが身にしみるようになりました。
・冬はもうすぐそこまで来ているようですね。
○安否の挨拶
・皆様お変わりなくお過ごしですか。
・皆様いかがお過ごしでしょうか。
・いかがお過ごしですか。
・お元気ですか。
○例文(挨拶文+安否の挨拶)
・向寒のみぎり、皆様いかがお過ごしでしょうか。
・秋も一段と深まり、日だまりの恋しい季節となりました。皆様お変わりなくお過ごしですか。
・冬はもうすぐそこまで来ているようですね。お元気ですか。
結びの挨拶文

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○時候の挨拶
・落ち葉舞い散る時期
・木枯しが吹きすさぶこの季節
・日毎に寒気が加わってまいります。
・冬の足音が聞こえてまいりました。
○安否の挨拶
・お体にお気をつけてお過ごしください。
・どうぞお健やかにお過ごしください。
・どうかお体大切に。
・どうぞご自愛ください。
○例文(時候の挨拶+安否の挨拶)
・木枯しが吹きすさぶこの季節、お体にお気をつけてお過ごしください。
・冬の足音が聞こえてまいりました。どうぞご自愛ください。
・落ち葉舞い散る時期
・木枯しが吹きすさぶこの季節
・日毎に寒気が加わってまいります。
・冬の足音が聞こえてまいりました。
○安否の挨拶
・お体にお気をつけてお過ごしください。
・どうぞお健やかにお過ごしください。
・どうかお体大切に。
・どうぞご自愛ください。
○例文(時候の挨拶+安否の挨拶)
・木枯しが吹きすさぶこの季節、お体にお気をつけてお過ごしください。
・冬の足音が聞こえてまいりました。どうぞご自愛ください。
おわりに
今回は、秋の手紙で使える挨拶文と結びの挨拶文の他に、手紙の構成もご紹介しました。季節の変わり目で手紙を送りやすい時期でもありますので、一度送ってみてはいかがですか?
参考 : NPO法人日本サービスマナー協会「手紙のマナー」
参考 : NPO法人日本サービスマナー協会「手紙のマナー」
記事監修
監修:三浦康子/和文化研究家。著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)ほか多数
2016年10月03日
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