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【教育研究家に聞く】子どものお箸、いつから? どうやって? 練習のコツ

子どもが自分でご飯を食べられるようになると、気になるのが「お箸」を使い始めるタイミング。いつからお箸を使えるようになるの? どうやって教えればいいの? 子どものお箸の練習方法について、教育研究家の征矢里沙さんにご紹介いただきました。

子どものお箸、いつから練習するの?

園での食事
PIXTA
子どもが自分でごはんを食べるようになり、フォークやスプーンが上手に使えるようになってくると、お箸の練習について考えますよね。

いつから始めるとよいという、はっきりとした決まりはありません。
子どもの手先の動きの発達や、教えるためのやり取りに必要な言語の発達、そして子ども自身の「興味」や「やる気」がそろわないと、正しく箸の使い方を教えるのは難しいものです。

だいたい2歳頃から考え始める方が多いようですが、3~5歳から始めても問題はありません。
男の子2人
PIXTA
●フォークとスプーンを、下から持てるようになる
●ピースサインができるようになる

これらができるようになると、指を上手に動かせるようになったということの、一つの目安になるかもしれません。

幼稚園・保育園に通っている場合は、園の方針や考え方も聞いてみましょう。
周りの子がお箸を使っていると、興味を持つ場合もあります。

外国人の方が、大人になってから箸を使えるようになることからも分かる通り、早ければ早いほどいいとか、遅くなるとできないというものでもありません。
子ども自身がやりたくなったタイミングを見て、少しずつ教えてみましょう。

子どものお箸の練習の準備

まずは、手先を使った遊びをたっぷりと

おままごとする子ども
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指先をきちんと動かせるようになるためには、遊びの中でたくさん身体や手先を動かしていることが必要です。

箸だけのことに限りませんが、ブロックや積み木、粘土やヒモ通し、シール貼りや工作など、手先をたくさん使う遊びをしましょう。
お箸はかなり細かい動きの調整を必要とするので、遊びからステップアップしていくことが必要です。

食事の時間ではなく、遊びの時間から

豆を箸でつまむ
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食事の時間にお箸の練習を始めると、食べたいのに中々食べられないし、食べ物が散らかるしで、教える方も教わる方も集中できなかったりします。
初めてお箸を使うときは、おままごとの感覚で、遊びの時間に教えてみるとよいでしょう。
その際、お箸を持って走ったり、振り回したりすると危ないので、きちんと注意し、お箸はおもちゃではないと教えることが大切ですね。

丸めたティッシュや小さなスポンジなど、適度な大きさ・柔らかさ・堅さのものを、掴むものとして用意してあげましょう。
使えるようになってきたら、お豆など色々な物をお皿に移す作業を「遊び」として挑戦してみてもいいかもしれません。

子どもの練習用のお箸の選び方

子どもに合った「形」のお箸を用意する

矯正箸
PIXTA
子ども用のお箸には、色々なものが売っています。

「リング」のついたトレーニング箸は、2歳前後の小さな子どもにも持ちやすいですが、個人的には、リングがついたものしか使えないうちは、まだお箸の練習をするには早すぎるのではないかと感じます。
子どもが早くからお箸に興味を持ったら、リング付きの箸から始めてみてもよいかと思いますが、必ず通らないといけないステップではないかと思います。
リングの付いた物の他に、指を等間隔に添えやすい「六角箸」「四角箸」や、指を添えるためのくぼみや印の付いた「矯正箸」、滑らない素材の箸などもあります。
割り箸を適度な長さにカットしたものも、練習用として使いやすいと言われています。
右利き・左利きと、利き手に合わせた形のものもあります。好きなキャラクターが付いたものの方がやる気が出る、という子もいるかもしれません。

子どもの年齢や発達度合いに合わせて選ぶことが大切です。

子どもに合った「長さ」のお箸を用意する

指をL字型にしたジェスチャー
PIXTA
子どもの手の大きさに合った「長さ」のお箸を用意することも大切です。

・まず、親指と、人差し指を、直角に開きます。
・親指の先から人差し指の先までを結んだ距離(一咫/ひとあた)を、1.5倍にしたものがピッタリの箸の長さです。

おおよそのサイズとして、
・身長100cm以下 ~2歳 →13cm
・身長100~110cm 3~4歳 →14.5cm
・身長110~120cm 5~6歳 →16cm
・身長120~130cm 7~9歳 →18cm
と言われています。

参考:兵左衛門「お箸の選び方」

子どものお箸の練習方法

箸を上手に使う男の子
PIXTA
前述したように、まずは遊びの時間にある程度お箸を使えるようになることが理想です。

ある程度上手にできるようになって、「これでご飯も食べたい!」という気持ちになったら、実際に食事のときに使ってみるとよいと思います。
箸の上達のスピードには個人差もありますし、本人のやる気の問題もあります。
食事で上手くいかなかったらスプーンやフォークに切り替えるなど、焦らずに少しずつ練習していきましょう。

お箸の教え方

箸の正しい持ち方
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大人は無意識に使っているお箸。子どもに使い方を教えるのは、けっこう難しいですよね。
順序を追った教え方をご紹介します。

1. 「上の箸」の持ち方を練習する
 まず、1本のお箸で、「上の箸」の持ち方を練習します。鉛筆を持つように、人さし指と中指と親指で持ちます。

2. 箸を上下に動かす
  人さし指と中指を少し曲げ、数字の1を書くように箸先を上下させます。

3. 「下の箸」の持ち方を練習する
 次に「下の箸」の持ち方を練習します。親指と人さし指の付け根のところで箸を挟み、薬指の爪の横のところにあてて固定します。 下の箸は、このまま固定して動かさないのが基本です。

4. 「上の箸」と「下の箸」、2本のお箸の持ち方を練習する
 二本の箸先を揃えて、 上のお箸と下のお箸を持ちます。下のお箸は動かさず、上のお箸は親指を支点にして、人さし指と中指ではさむようにして上下に動かします。

おわりに

家族の食卓
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子どもの箸の練習について、いつから始めるか、準備の方法、箸の選び方や練習の仕方についてご紹介しました。
上手にお箸が使えたら、必ず褒めてあげてくださいね。使いにくい箸だと必要以上に難しく、子どもも挫けてしまうので、形とサイズが使いやすいものを、きちんと計って選んであげましょう。
お箸を使いこなすことで、より楽しい食事ができるようになるといいですね。

プロフィール紹介

征矢 里沙さん
Risa Seiya
征矢里沙
・『生きる力』をはぐくむ教育研究家
・NPO法人いきはぐ理事
・多様な学びのカタログサイト マナカタ共同代表

子どもの自己肯定感や主体性を高め、幸せに生きるための力を伸ばす子育て・教育を紹介している。生きる力をはぐくむ学校・園を探せるサイト「多様な学びのカタログサイト
マナカタ(https://mana-cata.jp)」を運営。二児の母としても、日々子育てに奮闘中。
著書「モンテッソーリ教育×シュタイナー教育×森のようちえんから学ぶ子どもの生きる力を伸ばす方法(総合法令出版)

ホームページ:NPO法人いきはぐ多様な学びのカタログサイト マナカタ

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おままごとする子ども
PIXTA

2018年02月21日

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