「瓶の蓋が開かない! 」開かない理由は?
ジャムや離乳食など、私たちは日頃多くの瓶製品に囲まれていますね。しかし、ものによっては、瓶の蓋がまったく開かない時はありませんか?
これは瓶の中でカビや微生物が繁殖しないように、瓶の中の空気を抜いて真空状態にしているため。瓶の中が真空状態だと蓋が下に引っ張られてしまい、開かなくなってしまうことがあるそうです。
最近の商品だと開けやすい工夫がしてある蓋も多くあるようですが、外国製のものだと開けにくかったり、長期保存しているうちに蓋が固くなってしまっていたり、ということも。そんな時は、どう対処すれば良いのでしょうか?
開封済みの瓶を冷蔵庫で長期保管すると開かなくなる?
一度開けた瓶詰めを長期間冷蔵庫にいれておくと、瓶の中の空気が冷えてしまい、容器内の気圧が下がって開けにくくなるということもあるそうです。ただし、一度開封して空気に触れると、瓶の中で雑菌が繁殖する恐れがあります。一度開封した後は、なるべく早目に使い切ることをおすすめします。
【開かない瓶の蓋を開けるコツ1】腕全体の力で開ける
腕全体の力を使うと良いようです。手首だけでひねろうとすると、力が足りず開かない場合も。この時、手をしっかりと洗って乾かすこともポイントです。水気も油気もない手はすべりにくくなるので、摩擦力を活かせますよ。
腕全体を使った瓶の蓋の開け方
1. まず右手で蓋をしっかりつかむ。左手は瓶本体を握る。(右利きの方の場合。)
2. そのまま腕を前へ伸ばす。胸の前ぐらいの高さに。
3. 両手にしっかり力を込めて「手首を動かさないよう」に意識しながら、肘を曲げて瓶を引き寄せる。
コツは「手首を動かさない」意識だそうです。腕の使い方を知れば、女性でも簡単に瓶の蓋を開けることができるかも!
ゴム手袋やタオルなどでつかむ
開けるときに滑りにくくすると摩擦力を最大限に活かすことができます。ゴム手袋やタオルで蓋を掴んでから、開けてみてください。この時、「腕の力全体で開ける」との合わせ技を行うとより良いでしょう。
【開かない瓶の蓋を開けるコツ2】 瓶をあたためる
瓶の蓋の部分だけ50度ぐらいのお湯につける
開封前で、瓶の中が真空状態のため蓋が内側に引き込まれて開かない場合は、50℃ぐらいのお湯に「瓶の蓋の部分」をつけてみてください。そうすると、金属でできた蓋とガラスでできた瓶の口が温まって膨張します。この時、金属の方が先に温まり膨張するため、蓋と瓶の間に僅かな隙間ができて開けやすくなるのだそうです。
ただし、瓶の蓋が熱くなっているので、やけどには十分お気をつけください。
実はNG!? 火で蓋をあぶる
ライターなどで蓋をあぶるという方法も良く聞きますが、これはやけどや瓶の破損のリスクが高く、販売メーカーなどでは推奨されていません。やめておいた方が無難ですね。
実はNG!? 【瓶を叩く・縁からこじ開ける】方法
瓶の中が真空状態になって開きにくくなってしまっているため、以下の方法で開けるということも良く聞きますね。
・瓶の蓋を叩く
・瓶を逆さに向けて瓶底を叩く
・蓋の縁からスプーンなどを差し込んで、蓋と瓶の間に隙間を作る
でも、これらも、各メーカーによると瓶が割れてしまうリスクがあり、推奨していない方法のようです。ケガをしてしまっては大変なのでやめておきましょう。
奥の手!? 【開かない瓶の蓋を開けるコツ3】市販の道具を使う方法
キャップオープナーを使う
最近では便利なキャップオープナーなどが販売されています。
スーパーマーケットのキッチン雑貨コーナーや100円ショップなどでも取り扱いがありますよ。
もしものために、家に1つ用意しておくと女性には安心かもしれませんね。
一度開封した瓶を別の容器に移し替える方法も!
瓶から開け閉めしやすい別の容器に移し替えるという方法もあります。
長期保存する場合にはプラスチック製の容器より、陶器やガラス製が安心。煮沸消毒して保存することができますよ。
おわりに
もし、瓶の蓋が開かなくなったら
・腕の力全体で開けることを試す
・蓋をお湯で温める
・市販のオープナーを使ってみる
というようなコツを、ぜひ試してみてください。くれぐれも無理はせず、怪我なく安全に行うようにしてくださいね。