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ウイルス感染から身を守ろう! 医師が教える喉の乾燥予防の対策

空気が乾燥する季節。風邪やインフルエンザの対策は万全ですか? 暖房などで湿度が下がると、喉の免疫が下がり、ウイルスに感染しやすくなることも。この時期にやっておきたい喉のケアについて、池袋大谷クリニック院長で、呼吸器内科がご専門の大谷義夫先生にお話をお伺いしました。

今年はインフルエンザが早い時期から流行

体温計とマスクと聴診器
PIXTA
――風邪やインフルエンザにかかりやすい季節になってきました。先生が感じられている今年の傾向を教えてください。

大谷先生:今年のインフルエンザは、全国的にも流行が早く、特に沖縄では夏明けから警報レベルです。沖縄は2005年ごろから毎年夏にインフルエンザの発症が報告されていますが、それが今年は秋にかけて大流行しています。

明確な理由はわかっていないのですが、考えられることとして、沖縄をはじめとした亜熱帯地域では、低温・低湿度の冬に流行する温帯地域とは異なった流行形態であると考えられます。つまり、温度が下がる雨季のほうがウイルスが活性化しやすく、ショッピングモールなどに人が集まりやすいこともあり、インフルエンザが一気に流行しやすいのではと言われています。

今年全国的な大流行につながったのは、夏から秋にかけては、沖縄への渡航者が多いシーズンですし、また、日本全体で気温が高くなり、亜熱帯化した特徴を呈している可能性も考えられます。

今後さらに温度と湿度が下がってくると、喉の免疫も下がりますので、11月・12月・1月とさらに流行ってくるかもしれません。

湿度が低くなると、喉の免疫も低下

喉を押さえるマスクの女性
PIXTA
――ウイルス感染と喉の免疫には、どのような関係があるのでしょうか。

大谷先生:ウイルスの感染にはさまざまな理由が考えられますが、喉の免疫低下というのもその一つです。

前提として、湿度が高い季節はインフルエンザが出にくいと思われがちですが、2018年に「インフルエンザウイルスは湿度が高くても活性が変わらない」という論文が出たことで、秋でもインフルエンザは流行しうるということがわかりました。つまり、湿気とインフルエンザウイルスは直接関係しているわけではないのです。

しかし、秋だとまだ湿度が高いため、喉の免疫も高いことからインフルエンザウイルスに感染しにくいということが考えられます。

ただ、何はともあれ感染予防にはワクチンが先決です。そして、手洗いやアルコール手指消毒・マスクなどで感染を防ぎ、さらにできることとして喉の免疫を高めることをやっていただきたいですね。

喉の免疫UPには、湿度が不可欠。50%~60%をキープするほか、マスクも効果的

――喉の免疫を高める方法や、効果的なアイテムを教えてください。
加湿器
PIXTA
大谷先生:喉の免疫を高めるには、まず湿度を高めることが重要です。加湿器などを使い、湿度を常に50%~60%に保っておきましょう。

効果的なアイテムとして、マスクは感染予防だけでなく、湿度を保つという観点からもおススメです。抗炎症作用のあるはちみつも良いと思います。

さらに、唾液を出して喉を潤すという点から、のど飴やガムも効果的です。ただし、虫歯になりにくいものを選んでもらいたいですね。
東京都2018年度 月ごとの平均湿度推移

体の免疫UPには、7時間以上の睡眠を! 6時間以下だと風邪の引きやすさは4倍にも

眠る女性
PIXTA
大谷先生:身体の免疫を高めるには、睡眠・食事・ストレスの軽減が基本ですが、特に睡眠時間は免疫に大きく影響しています。6時間を下回ると、7時間以上の人よりも風邪のひきやすさは4.2倍にもなるんですよ。

免疫という観点でもう少しお話ししますと、風邪をひいた場合でも、初期の場合でしたら軽度な運動をすることで免疫が高まります。

また、お風呂に入るのも問題ありません。昔は「風邪をひいたらお風呂に入るな」と言われていましたが、それは銭湯の時代に湯冷めしていたからで、お家にあるお風呂でしたら、入っていただいて大丈夫です。

それでも喉が痛くなってしまったら

はちみつ
PIXTA
――風邪のひきはじめなどで喉が痛くなった時に、自分でケアできることはありますか?

大谷先生:抗炎症作用のあるはちみつは良いと思いますし、「風邪で喉が痛いけど、どうしても仕事でしゃべらなくてはいけない」という場合は、痛み止めで一時的にしのぐこともできるかもしれません。

ただし、誤解しないでいただきたいのは、痛み止めや解熱剤・風邪薬、抗生物質ではウイルスは死なないということ。したがって、まずはウイルスに感染しにくい身体づくりが大事なのです。日ごろから、身体や喉の免疫UPを心がけてほしいですね。

プロフィール紹介

大谷義夫先生
Yoshio Otani
大谷義夫(おおたに・よしお)

池袋大谷クリニック院長 医学博士
1963年、東京都生まれ。1989年に群馬大学医学部を卒業後、東京医科歯科大学呼吸器内科医局長、米国ミシガン大学留学、東京医科歯科大学 呼吸器内科兼任睡眠制御学講座准教授などを経て2009年11月に池袋大谷クリニックを開院。
日本内科学会総合内科専門医/日本呼吸器学会専門医・指導医/日本アレルギー学会専門医・指導医

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PIXTA

2017年12月13日

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