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家庭用給湯器

給湯器の寿命は何年? 修理や交換が必要なサインも解説!

便利な家庭用給湯器ですが、使用していると少しずつ劣化し、故障が生じることがあります。購入後、一定の年数が経ったら買い替えも視野に入れた検討が必要です。修理や交換が必要なサインや費用の目安など、知っておくと安心なポイントを具体的な例をあげながら解説します。

最終更新日:2023.12.15

目 次

給湯器には寿命・耐用年数がある?

給湯器

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結論から言うと、給湯器の場合、明確な寿命や耐用年数というものはなく、一般的に目安とされているのは「設計標準使用期間」です。「設計標準使用期間」とは、標準的な使用条件のもとで使用した場合に、安全上支障なく使用できる期間のこと。

給湯器の「設計標準使用期間」は10年です。

10年を超えたら必ず交換が必要?

給湯器は「設計標準使用期間」である10年目を過ぎると使用禁止になったり、突然壊れてしまったりするというわけではありません。

しかし、標準的な使用をしているうえで安全に使える目安期間が過ぎているということは、故障や事故のリスクが上がることを理解しておく必要があります。

使い続けているとどうなるの?

10年を超えても問題なく使用できたとしても、「設計標準使用期間」は過ぎているため、経年劣化による事故が起こる確率はアップしていきます。

また、修理が必要となった場合、10年前の製品の部品がすでに製造を終了していて、結果として買い替えなくてはいけなくなる可能性も。費用がかさんでしまうこともあり得るので、「設計標準使用期間」を超えている場合は、点検や買い替えを検討するとよいでしょう。

「設計標準使用期間」が経過しても安心して使い続けるには?

「設計標準使用期間」はあくまで使用できる期間の目安です。というのも、給湯器を設置している場所の環境や使い方などで、経年劣化の進み具合は異なるためです。

東京ガスでは、ご使用開始から10年を目安に、ガス機器の点検「あんしん点検」をおすすめしています。「あんしん点検」では、出張料と点検料を合わせて1万円前後で行います。ガス機器を継続して安全にご使用いただくためにも、一度点検をしてみると安心ですね。

こんな症状がでたら給湯器の修理・交換を!

 レンチと見積書 

PIXTA

給湯器は、故障や事故が起きてしまった場合、思ったようにお湯を使えないだけでなく、ケガをしてしまう可能性もあります。

ここでは、普段から意識しておきたい給湯器の不調サインを解説していきます。

エラー表示がでる/消えない

給湯器やガスコンロなどでエラーコードの表示が確認できる場合、下記のWEB故障診断にエラーコードを入力することをおすすめします。「考えられる原因」「一般的な対処方法」をすぐに分析し、診断結果を提示します。

電話で修理を依頼する場合でも、エラー表示の内容を伝えることでスムーズに対応してもらうことができます。

作動しない(点火しない)

給湯器リモコン

Rinnai

給湯器が作動しない原因はいくつか考えられます。

一旦スイッチを「切」にして、しばらく置いてから「入」にすると作動する場合もありますが、下記のような原因がないか確認してみましょう。

豪雨などによって湿度が上昇している

台風などの豪雨によって、一時的に湿度が増すことで点火できていない可能性があります。雨が止み、天候が落ち着いてから再度時間をあけてトライしてみましょう。それでも作動しない場合は点検を依頼します。

点火不良などによって安全装置作動が作動している

何らかの理由で点火不良などが起こり、安全装置が作動した可能性があります。リモコンの運転スイッチを一度「切」にして、少し時間をあけてから「入」にしてみましょう。それでも作動しない場合は点検を依頼します。

機器の給排気部分が布などで覆われている

外壁の塗装工事などで機器の給排気部分が覆われていると、点火することができません。気付かずに何度も点火しようとすると、機器本体が変形するなどの事故につながってしまう可能性があります。給湯器の給排気部分を布などで覆わないようにしましょう。

温度調節ができない/湯温が不安定

シャワー

PIXTA

複数の水栓で使用している際、浴室では温度調整ができないが、台所では湯温が安定しているといった場合は、給湯器ではなく、水栓自体が故障しているかもしれません。
その他、1カ所の水栓のみの使用時に温度調節ができない、すべての水栓で湯温が不安定といった場合は、一旦スイッチを「切」にして、時間をおいてから「入」にしてみます。

それでも改善されない場合は、点検・修理を依頼しましょう。

異音がする

給湯器の通常のファンやポンプ、モーター音であれば問題ありません。
例えば給湯器を使用すると「ボンッ」と小さな爆発音が聞こえたり、使用中に笛のような高い音が聞こえるなどした場合は使用を中止し、すぐに点検の依頼をしましょう。

異臭がする

ガスのニオイがしたら、直ちに使用を中止して元栓を閉めます。
ガスのニオイがする場合は換気も必要です。この場合、窓を2カ所以上開けて換気しますが、決して扇風機や換気扇などは使用しないでください。スイッチを入れた際に火花が発生してガスに引火する可能性があります。ガスのニオイが外からする場合は逆に窓を閉めて、室内への流入を防ぎましょう。

これらを対処したうえで点検や修理を依頼しましょう。

煙が出る

給湯器から煙が出ている場合、いくつかの原因が考えられます。

黒い煙は危険度が高い

給湯器から黒い煙が出ているときは、非常に危険な状態です。
人命にも関わるので、直ちに使用を中止し、すぐにその場から離れて、修理を依頼しましょう。

白い煙も注意

排気中に含まれる水分が結露して見える白い煙(湯気)は問題ありません。
ただし、ニオイのある白い煙の場合は、給湯器の機能が低下してしまったり故障の原因にもなり得るので、点検や修理を依頼しましょう。

給湯器から水漏れしている

水漏れの原因は経年劣化や施工不良、配管の凍結などがあげられます。水漏れを起こすとガスの不完全燃焼を誘発してしまったり、機器がさびてガス漏れにつながったりする場合も。
水漏れに気付いた際は、まずは給湯器の使用をストップし、どこから漏れているのかを確認し、修理の依頼をします。

給湯器本体がさびている

さびたガス給湯器

PIXTA

給湯器の内部で水漏れが発生すると、それが原因で内部の部品や外装がさびてしまいます。
内部の部品がさびてしまうと故障の原因になるので、給湯器がさびてきたと感じたら点検してもらうようにしましょう。

東京ガスでは、給湯器やコンロなどのガス機器のトラブルの修理サービスを承っております。24時間365日予約受付、当日の駆けつけも可能です。
東京ガスグループ修理スタッフが、お客さまに最適なトラブル解決方法をご提案します。
 
※東京ガスグループとは、東京ガスライフバル、エネスタ、エネフィットのことです。

給湯器を長持ちさせる使い方のコツ

家庭用給湯器

PIXTA

日頃からちょっとしたことを注意したりケアするだけで、給湯器の故障を防ぎ、結果的に安全に長く使用できるようになります。

給排気口やフィルターを定期的に掃除する

給湯器の給排気口にゴミやホコリが詰まっていると、排気が適切に行えず不完全燃焼を起こす可能性があります。日常的にチェックし掃除するようにしましょう。

凍結防止対策をする

冬期は、比較的暖かい地方でも、給水・給湯配管の水が凍結し、破損事故が起こることがあります。給湯器を長持ちさせるためにも、事故防止のために次のような予防策を意識できるとよいでしょう。

予防策1:凍結予防ヒータと自動ポンプ運転の確認

給湯器には、外気温が下がると自動的に機器内を保温するヒータ(給湯側)と自動ポンプ運転装置(ふろ側)が組み込まれており、外気温を自動で感知しポンプ運転を行う仕組みがあります。寒い日はこの機能がしっかり動作しているか確認できるとよいでしょう。

予防策2:給湯栓から水を流す

リモコンの運転スイッチを切り、浴槽に排水栓をしておふろの給湯栓を開け、しばらくの間水を浴槽に流しておきます。これにより、給湯器から出る水の量や水温が安定することがあるので、試してみるとよいでしょう。

予防策3:水抜きを行う

給湯側・ふろ側の水を一度全て抜く方法です。給湯器の配管の凍結は、寒い時期に配管内部に残っている水が凍結してしまうことでお湯が出なくなってしまう状況なので、あらかじめ水抜きを行い給湯器の凍結を防止する方法があります。

上記の予防策はそれぞれ各メーカーによって名称や対応方法が異なるので、詳しい方法はお使いの給湯器の説明書を確認してください。

参考:リンナイ株式会社「給湯器の凍結について」

定期点検を受ける

給湯器を安全に長くお使いいただくためには、やはり定期的な点検を行うことがベストです。日頃から自分自身で最低限チェックすることもできますが、給湯器の内部による異常などはプロによる点検が確実。点検を行ったことがない人はぜひ一度プロの点検を依頼できるといいでしょう。

少しずつの工夫で、給湯器は安心で安全に機能を発揮することができるのです。

【知っておきたい】給湯器の点検・修理・交換

家庭用給湯器 管

PIXTA

給湯器のトラブルが発生すると、お風呂に入れなかったり床暖房が使えなかったりと、困ることが増えてしまい大変です。給湯器の点検や修理・交換をしてくれる専門業者を見つけておくと、焦らずに対処できます。

連絡すべきところや依頼先は?

給湯器故障時連絡先

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トラブルが起きた給湯器が設置されているのが、賃貸か持ち家かという点で、故障時の連絡先が異なります。

賃貸の場合、集合住宅・戸建てに関わらず、すでに設置されている設備は貸主の持ち物です。
故意の破損でなければ、修繕などをするのも貸主となります。
そのため、負担する貸主にまずは一報を入れ、その後の対応を話し合いましょう。

持ち家の場合は、自分で点検や修理、交換をしてくれる専門業者を手配して対応する必要があります。対応してくれる業者を事前にリストアップしておくと安心です。

ただし、持ち家でも集合住宅の場合は、インフラを共有しているという特性上、交換できる機種に制限がある場合があるため、事前に管理会社や管理組合に確認しておきましょう。

修理費用の目安

給湯器が故障している場合は、故障状況によっては修理が必要になる場合もあります。しかし、どこがどのように故障しているのかで費用はまったく異なります。

1万円台から6万円ほどが相場ですが、おおよその目安として、次の順に費用が高くなる傾向があるようです。

  1. 燃焼系
  2. 電装系
  3. 操作リモコン系
  4. 水制御系
  5. 安全装置系


それぞれ、どの修理業者に依頼しても出張費・故障診断料・技術料・部品代がかかることが一般的です。

東京ガスの修理サービスでは、24時間365日いつでも、WEB・電話で最短当日の訪問日時からご予約できます。作業内容や立ち入り場所も事前にご説明し、技術力のある修理スタッフがトラブルの原因や症状を確認し、診断結果をもとにお見積りを作成します。

お見積りは修理基本料、技術料、部品費など全て含めた総額をご提示するので、事前のお知らせなく追加請求が発生することはありません。技術認定を受けた修理スタッフが丁寧に作業するので安心です。

交換費用の目安

給湯器本体の小売り価格は50万円前後です。工事費なども必要になるため、給湯器の交換はかなり高額になります。

東京ガスの「ガス機器スペシャルサポート」なら、もしもの時の備えにもなり、買い替え特典として最大5万円のサポートも。

ガス機器スペシャルサポート

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ご自宅のガス給湯器やガスコンロが故障したらどうしますか?
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そんなあなたにおススメなのが、「ガス機器スペシャルサポート」です。
 
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※東京ガスのガス供給エリア(東日本ガス地区、東彩ガス地区・日本瓦斯(ニチガス)真岡地区は除く)にお住まいで、かつ東京ガスと家庭用のガス小売契約を締結しているお客さまが対象となります。

おわりに

給湯器は正しく使用していても、経年劣化によって故障したり交換が必要になることもあります。使用している中でちょっとした違和感があったときは、すぐに点検や修理を依頼しましょう。

  • この記事取材先

    東京ガス 給湯器サービス担当

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  • この記事取材先

    東京ガス 修理サービス担当

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公開日:2018.8.13

最終更新日:2023.12.15

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