東京ガス
暮らし情報メディア
ウチコト

ここから本文です。

ワンルームで模様替えをするコツ! 理想の配置とは?

ワンルームという限られたスペースを模様替えして、オシャレで快適な空間に作り変えるにはどうすれば良いのでしょうか? 「NPO tadaima!」代表の三木智有さんによると、ワンルームの部屋を快適な空間に模様替えするためには、絶対に外せない3つのコツがあるのだそう。模様替えのコツを詳しくご紹介いただきました。

最終更新日:2023.12.7

目 次

狭いワンルームでも快適に!? 模様替えのコツとは?

ワンルームのお部屋

PIXTA

こんにちは、「NPO tadaima!」代表の三木です。

「ワンルームだと、自分の思い描くようなお部屋を作ることができない。」
そういう悩みを良く聞きます。一人暮らしの間取りで多いのは6畳ワンルーム。ベッドやテーブルを置くともう置きたい家具を置けない。収納場所が足りない。そんな声も耳にします。

でも、そう思って諦めてしまっているとしたらとても残念なことです。

実は以下3つのコツさえ押さえておけば、ワンルームのお部屋でも、ぐっと快適な空間に模様替えすることができるんですよ。

【ワンルームの模様替えのコツ1】お部屋のコンセプトをちゃんと決める

何もおいていない部屋

PIXTA

6畳だろうと、10畳だろうと、ワンルームの空いているスペースになんとなく家具を配置してしまうと雑然としたお部屋になってしまいがちです。

ワンルームのお部屋を心地よく過ごせるレイアウトにするには、まず「コンセプト」を考えましょう。

そしてそのコンセプトに合わせて室内のスペースを区切り、どのスペースをどの目的に利用するのか考えていきます。部屋ごとの区切りがないワンルームだからこそ、自分で区切りを作り、意識してレイアウトする必要があるんです。

「ここは、仕事をするためのスペースだからPCや道具をしまっておける収納がほしいな」とそこでの過ごし方をイメージし、必要な家具を導き出していきます。

みなさんは、家で何をして過ごすでしょうか?

お弁当を詰める女性

PIXTA

「自分でちゃんと毎日料理したい」
「とにかく、ゆっくりと眠って休める部屋がいい」
「勉強や仕事にじっくり取り組みたい」
「友人を呼んで、楽しく過ごしたい」
「何にもしないで、TVを見てのんびりと過ごしたい」
「好きなものに囲まれていたい」

人によってその部屋に求めることは違います。
まずは自分が過ごす部屋のコンセプトを決めましょう。

それが決まったら、それを実現するために「一番大切なスペース」から考えていってください。

ロフトのある部屋

PIXTA

・のんびりと眠れる空間にしたいなら、ベッド周りのスペースに何が必要か。小さな本棚を置きたい人もいれば、何も置かずに絵などを飾って眺めたい人もいます。

・TVを見てのんびりと過ごしたいなら、TVはどこから見るのかを考えます。ベッドから見るのか、ソファから見るのか、それともクッションなどで床に寝転がりたいのか。

・勉強や仕事に集中したいなら、デスク周りや本棚で揃えたい家具はどんなものなのか。どんな空間にしたいのか。

・友人を招きたいなら、その時に何をして、どう過ごしたいのか。例えば、みんなでソファに腰掛けたいのか、それともベッドに腰掛けてもらうのか。


部屋の中でどう過ごしたいのかが決まると、必要な家具や配置の仕方も見えてきます。
漫然とネットで素敵なお部屋を検索するよりも、コンセプトを決めてからいろんなお部屋を見た方が効率的ですよ。

【ワンルームの模様替えのコツ2】家具は床の1/3までにする

床をメジャーで測る

PIXTA

ワンルームの最大の課題は、なんといっても「部屋が狭く見えてしまう」 ことにあります。

でも実は、私たちプロの目から見ると、部屋が狭く見えてしまうのは、「部屋が狭いから」というより、家具の占める床面積が多すぎる場合がほとんどなんです。

どのくらいだと「家具が多すぎる」と感じるのでしょうか?
その基準となるのが、一般的には「床面積の1/3まで」。つまり、6畳だったら2畳分までは、家具を置いても大丈夫ということです。

みなさん、「部屋が狭く見えないように」と考えて「背の低い」家具を選びがちです。
もちろん、高いよりは低い方が圧迫感はないのですが、実は高さ以上に家具の「床面積」が与える影響は大きいんです。

床面積を見る上で特に大事なのが奥行きです。みなさん、家具を購入する際に、幅や高さはきちんと計測するのですが、奥行きは気にしないという人が多いんですが、奥行きが長くなると思っている以上に圧迫感を感じてしまいます。

奥行きと幅をしっかりと計測し、床面積の1/3までに抑えるのが、大事なポイントです。床面積をスッキリと空けるとかなり開放感が生まれますよ。

【ワンルームの模様替えのコツ3】スペースの兼用も視野に入れる

ソファでくつろぐ女性

PIXTA

コンセプトが固まったらもう一つ考えて欲しいのが、どんなスペースが必要か。生活する上では、「眠るスペース」「くつろぎのスペース」「食事スペース」「仕事・勉強スペース」の4つは欲しいものです。

例えば6~10畳の部屋に、これらを全部配置するのはなかなか難しい。
なので、コンセプトに従って、何かのスペースを意図的に削るか、1つのスペースを複数の目的に兼用する必要があります。

ここでは効果的に兼用することを考えましょう。

例えば、「くつろぎ」と「食事」、「仕事・勉強」の3つの目的がある場合、くつろぎ用のソファと食事用のテーブルと椅子、仕事机の3種類を用意すると、場所を取ってしまいます。

食事する女性

PIXTA

この場合、ダイニングソファを上手に活用してみましょう。ダイニングソファとはテーブルの高さに合わせて作られた、クッション性のあるソファです。ダイニングソファであれば、食事も仕事・勉強もでき、くつろぐことも可能です。

ダイニングで食事した女性

PIXTA

ダイニングソファではなく、もっとクッション性が高くて大きめの「くつろぎ用のソファ」がほしい場合はどうでしょう? この場合、テーブルを広めのローテーブルにして、ソファ前に座れるスペースを確保します。そうすれば、ソファ前に座って食事や作業ができます。

他にも、ベッドはロフトベッドにすれば、その下にソファやデスクを配置できます。

無理矢理にスペースを区切るのではなく、兼用できる方法を模索してみると、案外いいアイディアが出てくるものです。

おわりに

同じワンルームでもレイアウト次第で、一気に快適な空間に変えることができます。ぜひ上でご紹介した模様替えのコツを試して、心地よい空間作りに挑戦してくださいね。

  • この記事取材先プロフィール

    三木智有

    NPO法人tadaima!代表

    三木智有

    家事シェア研究家・子育て家庭のモヨウ替えコンサルタント、内閣府「男性の暮らし方・意識の変革に関する専門調査会」委員

    2011年に”ただいま!”と帰りたくなる家庭で溢れた社会の実現を目指し、家事シェアを広める活動を開始。元インテリアコーディネーターの経験を活かした、子育て家庭のモヨウ替えを年間100件以上行う。

    Webサイト:NPO法人tadaima!

    もっと見る
SNSでこの記事をシェア
FacebookX(旧Twitter)LinenotePinterest

コピーされました

公開日:2019.4.2

最終更新日:2023.12.7

※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の責任において行ってください。
本記事の情報は記事公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
詳しくは、「サイトのご利用について」をご覧下さい。

同じカテゴリの記事

お気に入り追加

追加した記事は、お気に入り一覧でご確認いただけます。