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フローリング&壁紙は自分でなおす! 専門家が教えるDIY補修術

気をつけていても、家のさまざまな部分に生まれる「傷」。業者に頼むほどではないけれど、そのままにしておくのもちょっと気になる・・・。そこで自分で簡単にできる壁紙やフローリングのDIY補修術を専門家に教えてもらいます。

最終更新日:2022.12.18

目 次

初心者でも簡単! 壁紙やフローリングのDIY補修術

山田 芳照さん

今回、壁紙やフローリングのDIY補修術を教えてくれたのは、書籍の執筆やテレビ出演など、DIYの専門家として活躍中の山田芳照さん。DIY補修術の中でも比較的初心者でも簡単にできるものを教えていただきました。

壁紙の補修で「瞬間接着剤」はNG!

湿気で端からめくれたり、何かの拍子で引っ掛けてしまったりと、壁紙が剥がれてしまうことがあります。専門の業者に張替えを依頼すると、場合によっては一面張替えとなり、料金もかさみます。

また、賃貸マンションの場合は、そのままにしておくと、退去時に原状回復費を請求されてしまいます。

剥がれた箇所が大きくなければ、自分でも簡単に補修ができます。必要なのは「壁紙補修用接着剤」です。ホームセンターに行けば、数百円で売っていますので、こちらを貼りたい場所に塗布し、内側から外側に向かって空気を抜くように貼り付けていけばOKです。

剥がれた壁紙の補修

「壁紙補修用接着剤」でなくても、工作などで使う「木工用接着剤」があれば、水で1/3ぐらいに薄めて使ってもOKです。ただし、時間が立つと塗った場所が変色する可能性があるので、「壁紙補修用接着剤」を使うほうがベターです。

NGなのが、代用品として「瞬間接着剤」を使うこと。「瞬間接着剤」はすぐに固まってしまうため、シワが入ってしまったり、しっかりと全面がくっつかずに剥がれてしまったりします。「壁紙補修用接着剤」であれば、貼り付ける際に糊が伸びてくれるため、キレイに貼ることができます。

フローリングは専用キットで補修

重いものを動かした際に、フローリングに引っかき傷をつけてしまうときがあります。簡単な傷は、クレヨンなどを使って目立たなくする方法もありますが、床は日常的に人が通る場所。クレヨンでは、簡単に剥がれてしまいます。

フローリングの補修には、ホームセンターや通販サイトで買うことができる、フローリングの専用リペアキットを使います。

フローリング用のリペアキット

補修用のスティックを電気ゴテで溶かして傷を埋めるだけなので、初心者でも簡単に補修できます。仕上げにスチールウールを使えば、見た目もキレイになります。

動きが悪くなったらオイルよりも「シリコンスプレー」

扉の取っ手など、金属部分の動きが悪くなった場合、オイルタイプの潤滑スプレーを使い、滑りをよくしていませんか? 実は、オイルタイプの潤滑スプレーはホコリを集めてしまうことがあり、場所によっては逆効果になることがあります。

そこでオススメしたいのが「シリコンスプレー」と呼ばれる潤滑材です。

シリコンスプレー

浸透させるオイルタイプの潤滑スプレーと違い、表面にシリコンの皮膜をつけるだけなので、ホコリがたまりません。また、鉄以外にも木製の家具などさまざまなものにも使えるため、1本で家中のものの滑りをよくすることができます。

ただし、誤って床に付着すると、滑りやすくなってしまうので、吹きかける際は注意してください。

おわりに

「日本人は、完璧にやりたいと思いすぎて、DIYに対して腰が重い人が少なくありません。最初は誰もがうまくいかないものですが、2度、3度とやっていくと徐々にコツを覚えていきます。そもそも、職人が長年かけて培った技術を自分でやるわけですから、最初からうまくやらなきゃと思わなくても大丈夫です」と山田さん。

網戸の張替えや、椅子の座面の張替えなど、少しずつ新たなDIY補修術に挑戦してみるのもよいでしょう。

  • この記事取材先プロフィール

    山田芳照

    株式会社ダイナシティコーポレーション代表取締役

    山田芳照

    DIY情報サイト・DIYCITYを運営。2005年から6年間、NHK教育テレビ「住まい自分流」で講師として出演したほか、日本テレビ「シューイチ」「ボンビーガール」などで講師および監修、企画制作を担当。DIYパフォーマンス集団「佐田工務店」のメンバーとしても活躍中。

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公開日:2019.9.10

最終更新日:2022.12.18

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