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家事がグッと楽になる! 家事動線を考えた収納スペース作りとは?

「どこに何を収納するか」決める際に家事動線は意識していますか? 【NPO法人 tadaima!】の代表で「子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント」の三木智有さんによると、家事動線を考えて収納場所を決めると、家事が時短になったり、子育てとの両立がしやすくなるそうです。「家事動線を考慮した収納場所の決め方」について三木さんに詳しく伺いました。

最終更新日:2024.1.14

目 次

家事動線を意識すると何が変わる? 収納場所の決め方とは?

間取り図

PIXTA

NPO法人tadaima!を運営している家事シェア研究家で、子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタントの三木です。子育てを楽しみながら素敵な暮らしを手にするヒントをお伝えします。

何をどこに収納するか、どう決めていますか?

お客さまを見ていると、「玄関だから靴、クローゼットだから服」と何となく決めている人が多いなぁと感じます。

でも生活動線や家事動線を考慮して収納場所を決めると、ぐっと暮らしやすくなるんです。収納場所を見直すことで、家事が時短になったと喜ばれる方も多いです。具体的にどんな方法があるのか、ご紹介していきましょう。

洗濯の家事動線を見直すと一気に時短に! ベストの収納場所とは?

日々の家事で欠かせないものの一つが洗濯。洗濯物は溜めておくとニオイがしますし、汚れ落ちも悪くなりがちですね。毎日の洗濯の家事動線を見直すと家事をぐっと時短できますよ。

衣類、タオル類、リネン類と種類ごとに一元管理する

衣服の片付け

PIXTA

最近の住宅は個々の部屋にクローゼットが付いているケースが多いですね。でも、洗濯物が乾いた後、それぞれの場所に収納しに行くのは大変です。「衣類なら衣類」でなるべく一箇所で管理できると良いですね。

タオルを仕舞う

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最近、流行りのファミリークローゼットもこの考え方です。洗濯物を取り込んで、仕分けしてそれぞれの場所に収納していく。この作業が一度にまとめて行えます。広めのウォークインクローゼットや余っているひと部屋をファミリークローゼットにすると良いですよ。

「間取りを考えると収納スペースをそれほど広く取れない」という場合には、なるべく同じ種類のものは1箇所に集約すること、衣類は人単位でまとめることを意識しましょう

クローゼットの中

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例えば、衣類もスーツと普段着で置いている場所が異なることがあるのですが、同じ人が使う物なら1つのクローゼットにまとめます。

洗濯後の仕分け作業の負担が減るだけではありません。自分で自分の物を管理する習慣が付きますし、誰がどれだけの物を管理しているのか、一目瞭然です。無駄な買い物も減らせますよ。

洗濯物の仮の置き場所を作る

洗濯物を散らかす赤ちゃん

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洗濯物の仮の置き場所を作るのもオススメです。

洗濯物は「干して取り込んですぐに畳んで収納する」というのが理想ですが、子どもの相手をしながらだったり、他の家事を進めたりしながらだと、しばらく放置せざるを得ないケースも多いもの。

そのため、洗濯物を取り込んだ後、ソファの上やテーブルの上にしばらく放置するご家庭が多いんです。その間に子どもが洗濯物で遊んで散らしてしまうことも。

洗濯物は仮の置き場所を決めておくと、イライラしなくて済みますよ。

蓋つきのBOX

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洗濯物の仮置き場として、キレイなカゴや箱を部屋の隅に置いておき、洗濯物が出たタイミングでどんどん放り込んでいきます。そして手が空いたタイミングで洗濯物を畳み、収納します。中が見えないように蓋がついているタイプを選ぶと良いでしょう。

この流れなら洗濯物の存在にイライラしなくて済みますよ。

洗濯物の仮置き場の設置場所は、ファミリークローゼットがあれば、その部屋の中に設置しましょう。室内干しの多いご家庭なら、リビングの一角の窓枠に物干しスペースを取り付けてその下に設置するのもオススメです。洗濯物を取り込みながらすぐ下の仮置き場に入れていくことができます。

キッチンは大きめの収納を! パントリー設置時には注意!

キッチンとパントリー

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「キッチンをどうするか」は家事効率を考える上でとても重要です。オープンキッチン、独立型キッチン、それぞれにメリットとデメリットがあります。

オープンキッチンの場合、洗面室などと回遊できるようにキッチン内に出入り口をつけているタイプだと、料理をしながら洗濯をしたりと動きがスムーズに。
その代わり収納が少なく、キッチン内に食器類が収まらずにダイニングに食器棚を別で用意しなくてはいけなくなったりもします。

セミオープンタイプで、洗い物や調理をしながらリビングが見渡せる場合、小さなお子さんの動きなどに目配せしながら料理ができます。

個室になっている独立型ですと、子どもの様子が分かりづらかったり、回遊はしづらくなる反面、収納がたっぷり取れるメリットも。

どれも一長一短ですが、キッチンを作る場合はこうした家事動線やライフスタイルを考慮して決めると良いですよ。

  • この記事取材先プロフィール

    三木智有

    NPO法人tadaima!代表

    三木智有

    家事シェア研究家・子育て家庭のモヨウ替えコンサルタント、内閣府「男性の暮らし方・意識の変革に関する専門調査会」委員

    2011年に”ただいま!”と帰りたくなる家庭で溢れた社会の実現を目指し、家事シェアを広める活動を開始。元インテリアコーディネーターの経験を活かした、子育て家庭のモヨウ替えを年間100件以上行う。

    Webサイト:NPO法人tadaima!

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公開日:2019.11.25

最終更新日:2024.1.14

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