東京ガス
暮らし情報メディア
ウチコト

ここから本文です。

【2024年版】今年の春分の日はいつ? 決め方とは? 祝日になった由来や春彼岸の日程もご紹介

3月唯一の祝日と言えば春分の日。お彼岸の中日でもあります。春分の日には昼夜の長さが同じになり、一気に春めいてきます。この祝日、毎年日付が変わることをご存知ですか? 祝日になった理由とは? 意外と知られていない春分の日について和文化研究家の三浦 康子さんに詳しく伺いました。春彼岸にオススメのレシピもご紹介します。

最終更新日:2023.11.24

目 次

春分の日とは? 2024年はいつ?

太陽の動きと二至二分

PIXTA

2024年の春分の日は3月20日(水)。
暦(こよみ)の上では、2月の「立春」が春の始まりとされていますが、「春分」には、さらに日が長くなって昼と夜の長さが同じになります。本格的な春の到来です。

実はこの春分の日、毎年日付が変わります。おおよその日付は予測することができますが、正確な日付は、国立天文台から前年2月1日に「暦要項(れきようこう)」で公告されるまで確定しません。

春分の日が毎年違うのはなぜ? 決め方とは?

電卓と地球儀

PIXTA

なぜ前年になるまで、春分の日が確定しないのでしょうか?
それは、地球の運行状況が変化し続けるため、天文観測をして決めているからです。

毎日微妙に変わる星空の動きを正確に計算するのは至難の業。暦要項の発表が前年なのはこういう理由だったのですね。

なお、国立天文台では、国際的に採用されている基準暦を使って今後の春分の日、秋分の日を推算しています。こうした仮の日付は国立天文台のウェブサイトでも公開されています。

冬至や夏至と違い、春分の日や秋分の日はなぜ祝日に? その由来とは?

二十四節気

uchicoto

春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日として法律で定められた国民の休日。なお同法にて、秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日とされています。

1年を24の節気に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)で、春分の日と秋分の日だけが祝日です。

なぜ、夏至や冬至は祝日扱いにはならず、この2日だけが祝日になったのでしょうか。

出雲大社

PIXTA

もともと、春分の日と秋分の日の両日に宮中祭祀が行われてきました。「皇霊祭(こうれいさい)」と言い、天皇が皇霊殿で歴代の皇霊を祀る大祭が行われ、国家の祭日となっていました。

戦後、1948年(昭和23年)に制定された「国民の祝日に関する法律」で、国民の祝日となり現在にいたります。

春分の日はお彼岸の中日! 2024年の春彼岸はいつ?

春のお墓

PIXTA

春のお彼岸は、春分の日を中日として前後3日間をあわせた計7日間。2023の春彼岸は以下の通りです。

3月17日 彼岸入り
3月20日 彼岸の中日(春分の日)
3月23日 彼岸明け

仏教では、あの世を彼岸といい、西にあるとされています。その対岸にあるこの世は東です。太陽が真東から昇って真西に沈む春分の日と秋分の日は、西のあの世と東のこの世が最も近くなると考えられ、先祖供養をするようになりました。寺院で彼岸会が開催されたり、お墓参りに行く習慣があるのもそのためです。

春のお彼岸に食べるのは、おはぎ? ぼたもち?

ぼたもち

PIXTA

春のお彼岸も秋のお彼岸も、あんこ餠をお供えします。これを「おはぎ」「ぼたもち」と言いますが、本来は、春彼岸に供えるものは「ぼたもち」と呼びます。これは、春に咲く牡丹(ぼたん)の花にちなんだ呼び名です。

本来、春のぼたもちは、牡丹の花のように大きめで丸い形。こしあんを使っていました。
秋のおはぎは、萩の花のように小ぶりで俵の形。粒あんを使っていました。

なぜ春と秋であんこの種類が違うのでしょうか。

あんこの材料である小豆は秋に収穫します。秋は採れたての小豆であんを作るため、小豆の皮が柔らかく、粒あんに適しています。一方、冬を越した小豆は皮が固くなってしまうため、春のぼたもちには、皮を取り除いたこしあんを使ったそうです。

なお、最近はあまりこうした区別をしないところが多いようです。また地域によって「おはぎ」と「ぼたもち」の定義が違うこともあります。

春分の日には何を食べる? お彼岸にオススメのレシピとは?

春分の日は、「自然をたたえ生物をいつくしむ日」ということで、精進料理を食べる習慣もあるようです。
春の恵みを感じられる、春野菜を使った料理を作るのも良いですね。

春の恵みを召し上がれ!「山菜を使ったレシピ」まとめ

山菜おこわ

TOKYOGAS

春の味覚と甘みを感じる「たけのこレシピ」まとめ

焼きタケノコ

TOKYOGAS

お萩や牡丹餅から精進料理まで「お彼岸レシピ」まとめ

おはぎ三種

TOKYOGAS

「食卓で春を感じよう! 」春を感じる食べ物7つ

TOKYOGAS

「春が旬の美味しい魚を知りたい!」春を感じる旬の魚5選

桜鯛

PIXTA

暑さ寒さも彼岸まで! 衣替え計画のコツとは?

「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句があるように、春分の日を境に日が長くなっていき気温もあがります。もう出番のない冬物はサッと収納し、春物など薄手の洋服を手前に出しましょう。衣替えもコツをつかめば簡単にできますよ!

収納のプロに教わる【衣替えのやり方】衣類が長持ちするテクニックとは?

冬物の衣類を片付ける

PIXTA

おわりに

春分の日を過ぎると春めいた暖かい日が増えていきます。お彼岸にお墓参りに行ったり、自然を感じられる旅行を企画したりしてもいいですね。


SNSでこの記事をシェア
FacebookX(旧Twitter)LinenotePinterest

コピーされました

公開日:2020.3.17

最終更新日:2023.11.24

※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の責任において行ってください。
本記事の情報は記事公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
詳しくは、「サイトのご利用について」をご覧下さい。

同じカテゴリの記事

お気に入り追加

追加した記事は、お気に入り一覧でご確認いただけます。