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イースターはキリスト教のお祭り! その由来とは?

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春先のテーマパークやショッピングモールなどで、可愛くペイントされた卵やウサギの飾りつけを見かける機会が増えてきました。これは「イースター(Easter)」を象徴する飾り。ハロウィンやクリスマスと同様にキリスト教由来のイベントです。
イースターは日本語に訳すと「復活祭」。イエス・キリストの復活を祝う祭りです。宗教上の重要性だけでなく、春の訪れを祝うお祭りとしても親しまれてきました。
「イースター(Easter)」の名前の由来は、神話に出てくる春の女神「エオストレ(Eoster)」だと言われています。
モアイで有名なイースター島は関係ある?

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イースター島は南アメリカ大陸・チリの領土です。大きな石像のモアイ像が有名ですね。
この島が「イースター島」と名付けられたのは、オランダ海軍が島に到達した日がイースターだったためです。イースターのイベントそのものとは直接的な関係はないようです。
イースターは毎年違う日?! 2023年のイースターはいつ?

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2023年のイースターは4月9日の日曜日ですが、毎年日付は変わります。それはイースターの日が「春分の日の後の満月の日以降の最初の日曜日」と定義されているからです。
イースターの日がズレる場合も?!
キリスト教の中には色々な宗派があり、西方教会は「グレゴリオ暦」、東方正教会では「ユリウス暦」を使っています。グレゴリオ暦とユリウス暦ではイースターの日にちにズレが生じます。同じ日になることもありますが、時には1ヶ月近くズレることもあります。日本ではイースターの日を、もっぱら西方教会に合わせています。
イースターのシンボルはウサギとタマゴ! その理由とは?
イースターは、キリストの復活や春の恵みを祝う祭典なので、復活や豊かさを表すモチーフを使います。イースターのシンボル3つとその意味をご紹介します。
【イースターのシンボル 1】卵(イースターエッグ)

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生命の始まりである卵は、「復活の象徴」。その昔、西洋ではニワトリは高級品で貴族しか飼えませんでした。「ニワトリを育てて卵を得ることができる=裕福である」という考え方から、「富の象徴」ともされています。
【イースターのシンボル 2】ウサギ(イースターバニー)

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ウサギは多産の動物なので「繁栄の象徴」とされています。イースターの象徴として「イースターバニー」とも呼ばれます。
【イースターのシンボル 3】イースターリリー(白ゆりの花)

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イースターでは白ゆりのお花も飾ります。白ゆりは「純潔」「貞操」のシンボルとされます。
家族と? 恋人と? イースターの祝い方とは?

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イースターはクリスマスなどと同様、家族や友人と祝うのが一般的です。イースターの特別なご馳走を用意して食事や会話を楽しみます。遠くに住んでいる家族や友達には、メッセージカードを送り合うこともあります。
国によってもイースターの祝い方は違います。例えば、アメリカ・ニューヨークでは毎年パレードがあります。イースターマーケットが期間限定で開かれ、イースター用の飾りやご馳走を買い物する国も多いですよ。
子ども達の定番のイースターの楽しみ方とは?
イースターの象徴である卵を使った遊びが沢山あります。そんなイースターの楽しみ方を6つご紹介します。・【イースターの遊び 1】イースターエッグペイント

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イースターの飾り付けで欠かせないイースターエッグ作りです。特に決まりはなく、好きな絵柄や色味を付けます。
・【イースターの遊び 2】イースターエッグハント

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庭や室内に飾り付けしたイースターエッグやお菓子の詰まった卵型の箱を隠し、子ども達が探すゲームです。
・【イースターの遊び 3】イースターエッグロール

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卵を割らないように、ゴールまで転がしていくゲームです。芝生などの柔らかい斜面でスプーンなどを使って転がしていきます。
・【イースターの遊び 4】イースターエッグスプーンレース

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卵を大きめのスプーンにのせ、割らずに運ぶゲームです。手で持ったスプーンに乗せて走るので、バランス感覚を試され、エッグロールよりも緊張感やスリルを楽しむことができます。
・【イースターの遊び 5】イースターバスケット

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ハロウィン同様、イースターにもお菓子が欠かせません。イースターエッグやお菓子を詰めたバスケットを配ったり、プレゼントし合ったりします。
・【イースターの遊び 6】フォークダンス

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フォークダンスはもともと、狩りの収穫を祝って行われてきたもの。新たな生命が芽吹く春の訪れを祝い、イースターでもフォークダンスを踊ります。
イースターのパーティーは華やかに!

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キリスト教圏にはイースターを祝う食べ物がたくさんあります。中でも、イースターに欠かせない食品が卵・ラム肉・ハムです。それぞれの由来をご紹介します。
・【イースターのご馳走の食材 1】卵
復活の象徴である卵はイースターの食事に欠かせません。「デビルドエッグ」という卵料理が定番で、飾り切りしたゆで卵を副菜に使ったり、オムレツなど卵のメインディッシュを作ったりします。
・【イースターのご馳走の食材 2】ラム肉(子羊の肉)
イエス・キリストを「神の子羊」と称することから、イースターの定番になったそう。
・【イースターのご馳走の食材 3】ハム
イースターの前には肉類などの食事を制限してキリストの受難をかみしめ、当日にハムやラムを使った肉料理でお祝いするようになったと言われています。
イースターのご馳走は彩り豊か! ウチコトで紹介している簡単レシピなどを参考に、イースターのご馳走を作ってみるのもいいですね。
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おわりに
イースターはキリスト教のお祭りですが、今は春をお祝いするイベントとしても親しまれています。卵のペインティングやゲームをしたり、ご馳走を味わったり、楽しんでみてくださいね!
この記事の監修
もっと見る和文化研究家
三浦康子
古を紐解きながら、季節の行事や生活の知恵など、今の暮らしを楽しむ方法をメディアにて提案。著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、『粋なおとなの花鳥風月』(中経出版)、監修書『季節を愉しむ366日』(朝日新聞出版)、『おうち歳時記』(朝日新聞出版)ほか多数
三浦康子 和文化研究家
コピーされました
公開日:2020.3.18
最終更新日:2023.3.30
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