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忙しいママでも簡単! 固定費の圧縮術を専門家がアドバイス

忙しい主婦にとって、手間のかかる節約をするのは難しいもの。多忙なママでも簡単にできる節約術はないのでしょうか? 家計圧縮のためには、簡単に見直せる固定費をメインに考えるのがコツといわれています。具体的な固定費の節約方法の他、資産を少ない手間で把握する方法など、ファイナンシャルプランナーの小沢美奈子さんに教えていただきました。

最終更新日:2023.12.26

目 次

忙しいママでも簡単に取り組むことができる節約とは?

ファイナンシャルプランナーの小沢美奈子さん

Minako Ozawa

「節約しなきゃ」「でも忙しくて考える暇がない・・・」そんな女性は多いことでしょう。節約が苦手でも、手間がかからずできる節約方法について、節約に関する著書も執筆したファイナンシャルプランナーの小沢美奈子さんに伺いました。

忙しいママがまず見直すべき「固定費」とは

家計を圧縮したいけれど、どの部分を節約すればよいのか分からないという方も多いかもしれません。そんな時に注目したいのが、「固定費」です。

「固定費」は、家計の中で毎月決まって支出することになるので、見直すと年間での支出を削減する効果が高いといわれています。この固定費にはどんなものがあるのでしょうか?

小沢さん「一般的な固定費とは、家賃や住宅ローン返済費用などの住宅費、水道光熱費、通信費、保険料、車の駐車場代、ガソリン代などの車関係費、授業料、習い事などの教育費も固定費です。これらは、自動振替で引き落とされる場合が多い費用ですね」

固定費を見直すと、時間をかけずに節約しやすい、と一般的にいわれていますが、実はそうでもない場合もあるそうです。一例として、住宅ローンを見直して支出を圧縮しようと借り換えをする場合、必要書類も多く、状況によってはかなりの手間と時間がかかります。

それでは、忙しいママにもおすすめできる固定費の節約として、どんなワザがあるのでしょうか?

固定費を節約するためのワザ1「サブスクリプションや習い事の見直し」

サブスクリプションのイメージ

PIXTA

おうち時間を充実させようと、いろいろなサブスクリプションに登録し、そのまま放置してしまっている方はいませんか?

サブスクリプションとは、「継続購入」を意味し、商品やサービスを所有・購入するのではなく、一定期間利用できる権利に対して料金を支払い、月単位や年単位などで継続して利用するサービスのことです。

例えば、映画やドラマが見放題の動画サービス、人気の音楽がいつでも聴ける音楽サービス、テレビのチャンネル契約の他、人気のファッションを選んで届けてもらうサービス、飲食店が行うサブスクリプションもあります。定額でサービスを受けることができるため、基本的に一度に高額な支払いをする必要がない点が特徴です。

小沢さん「例えば動画視聴サービスや音楽配信サービス、チャンネル契約など、無料お試し期間が過ぎるとそのまま自動入会になるケースもあるようで、そのまま継続してしまい、実際は使ってないというものはありませんか? 契約を続ける判断として、2カ月そのサービスを使っていなければ、退会を考えてみましょう」

サブスクリプションは、パソコンやスマホ画面上で退会手続きのページを見つけにくいことが多いですが、インターネットの記事で退会方法を紹介していることもあります。どんなサブスクリプションに加入していたか整理し、しっかり見極めて、使用していないサービスは退会を検討するのも手でしょう。

また、なんとなく続けてしまいやすいものとして、「子どもの習い事」もあります。子どもの教育費は惜しみなく使いたいものですが、「本当に必要か」を冷静になって考えることも重要だと小沢さんは言います。

「あれもこれも習わせている人が多いかもしれないですが、振り返ってみると無駄になっている部分もあるでしょう。家計を圧縮したい方は、いま一度見直してみたらどうでしょうか。考えなしにいろいろな習い事を続けるのではなく、本当に必要なものだけに絞ったり、本人の素質を見て選んだりするのも大事だと思います」(小沢さん)

固定費を節約するためのワザ2「保険の見直し」

医療保険のイメージ

PIXTA

固定費の中で費用がかさみやすい項目の一つが保険料です。保険も加入すると、長い間そのままにしてしまいがちなもので、一度見直してみるのもおすすめの節約の仕方です。

小沢さん「普段、ファイナンシャルプランナーとしてたくさんの方の相談にのっていますが、保険に入りすぎている方が多い印象です。節約するためには、まず『自分は保険に入りすぎていないか』という視点を持つことが重要です。保険の中で特に必ずしも入る必要はない、と思うのが医療保険です。医療保険が必要かどうかは、まずは公的医療保険からカバーされるものがどのくらいあるかを考えてみましょう」

例えば、医療機関や薬局の窓口支払い額が、1カ月で一定の上限額を超えた場合に、超えた金額が支給される「高額療養費制度」もその一つです。この制度を利用すると、年収や年齢で自己負担の上限額が決まっているため、負担は軽減されます。

小沢さん「会社員や公務員であれば、病気やけがに対する保障として傷病手当金が出ることもあります。公的制度や勤務先の制度を利用することで、自分や家族の医療費負担がどの程度軽減されるのかを把握してから、保険を選びましょう。また、医療保険と、がん保険、どちらか一つを選ぶなら、私はがん保険をおすすめします。がんはかかる人の割合が高くなってきていますし、一度治ったとしても再発の可能性もあるからです」

固定費を節約するためのワザ3「光熱費はまとめて節約」

エアコン

PIXTA

簡単にできる節約ワザの一つに、「光熱費をまとめる」という方法があります。代表的なものとして、電気とガスをまとめるというのが挙げられます。電力小売自由化、都市ガス小売自由化に伴い、利用者が料金やサービス内容などを比較検討して、電力会社、ガス会社を自由に選べるようになりました。

電気とガスをまとめることで、支払い先が一カ所にまとまるので、家計管理が楽になりますし、トラブルや引っ越しの際の窓口を一本化できるメリットもあります。また、セットで契約することで、割引などの特典を受けられる場合もあります。

小沢さん「引っ越した時に、東京ガスの電気に入りましたが、セット割があったので割引になって良かったです。毎月の利用に応じてパッチョポイントがたまるので、キッチン用品に交換しました」

「パッチョポイント」とは、myTOKYOGAS会員向けのポイントサービスで、東京ガスの各種サービスのご利用や、キャンペーンへの参加によりたまるポイントのこと。たまったポイントは、提携ポイントに交換することができます。

myTOKYOGAS

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東京ガスのmyTOKYOGASは、毎月のガスや電気の使用量や料金を確認できる登録無料のWeb会員サービスです。

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「さすてな電気」は、太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーが持つ環境的な価値に与えられた「非化石証書※1」を東京ガスが購入することによってCO2排出量を実質ゼロとし、東京電力スタンダードS/Lと同等料金※2で実質再生可能エネルギーとしてお客さまにご提供するものです。
 
さらに、新規ご契約1件につき、東京ガスが1本の植林を行います。
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※1非化石証書取引市場等から購入し、電気と組み合わせることで、実質再生可能エネルギーの電気を供給することができます。
※2 東京電力エナジーパートナー株式会社の電気料金プラン「スタンダードS/L」と比較して、kWhあたりの単価において1円以上の差がないことを指します。なお、燃料費調整額に上限価格を設けておりません。これにより、燃料費の高騰によって上限を設けている他社の料金プランと比べ、高くなる場合があります。
 
当社の電源構成【LNG火力71%、石炭火力5%、水力1%、再エネ(FIT)2%、JEPX16%、その他】・CO2排出・非化石証書使用状況はこちら

大・小の視点で節約を考える! 習慣づけたい、家計を把握する方法

財布とクレジットカード

PIXTA

家計を把握することは、家計圧縮の第一歩といえます。忙しいママが短時間でできる、家計の簡単なチェック方法はあるのでしょうか?

小沢さんによると、まずやっておきたいのは、クレジットカードの明細を見ることです。

小沢さん「家計にとって大事なのは、クレジットカードの利用明細で、これはこまめに見た方がいいと思います。紙の利用明細を郵送してもらうと手数料がかかるため、Webでのチェックがおすすめです。クレジットカードの利用明細をチェックする習慣があれば、先ほど紹介したサブスクリプションで無駄遣いをしていないか、セールで使い過ぎていないかなどもチェックできます」

また、クレジットカードの請求額が前の月と比べて増えていないかをチェックすることもポイント。

前の月からの変化をチェックするには、例えば、よく使う飲食店やスーパーでの利用額を抜き出して合計してみたり、服飾費と思われる明細を合計したりすることで、大まかに項目ごとの支出を出すことができます。もしそれぞれの合計請求額が通常より増えていれば、使い過ぎだと分かります。

また、クレジットカードやポイントカードを家計簿アプリに連携させて管理するのもおすすめです。
特に複数のクレジットカードを使っている場合、管理が煩雑になるため、こういった家計簿アプリで管理を一元化すると効率的にチェックできます。

「家計の把握については、定期的に『金融資産一覧表』を作るのがおすすめです。金融資産一覧表といっても難しいものではなく、家にある資産をリストアップするために、利用している銀行などの金融機関ごとに残高を書き出して、合計するだけです。これを3カ月ごとに作成すると、貯金や資産が増えているか減っているかが一目瞭然です。家全体の資産を見るために、小さい視点だけでなく大きい視点も取り入れましょう。過去の数字と比較してみると、増えている時もあれば減っている時もありますが、それが節約行動や貯蓄を増やすためのモチベーションにつながります」と小沢さん。

短時間でできる家の資産チェックも取り入れて、大・小の視点で家計を見て、節約につなげたいものですね。

おわりに

日々仕事や家事で忙しいママでもできる、固定費をメインにした節約法や、家計を把握して節約を考える方法について、ファイナンシャルプランナーの小沢美奈子さんに教えていただきました。

固定費を無駄に増加させてしまうことは、結果的に家の資産を減らしてしまうことにつながります。簡単にできる節約法で、賢く家計を圧縮しましょう。

  • この記事取材先プロフィール

    小沢美奈子

    K&Bプランニング代表、ファイナンシャルプランナー

    小沢美奈子

    大学卒業後、損害保険会社にて社員教育、研修講師などを経験。約12年間勤務後、外資系損害保険会社で営業に従事。ファイナンシャルプランナーとして活動開始後はWebや書籍などで記事執筆、セミナー講師、家計相談などを行う。シニアや生活困窮者のライフプランにも力を入れる。著書『本物の節約 残念な節約: お金が確実に残るなるほどハウツー!』(河出書房新社)

    K&Bプランニング

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公開日:2022.9.28

最終更新日:2023.12.26

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