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【その電池の使い方NGかも】「アルカリ乾電池」と「マンガン乾電池」の違いと使用時の注意点

アルカリ乾電池とマンガン乾電池の違いを意識したことはありますか? なんとなく使ってしまいがちな2つの電池。ここでは、【アルカリ乾電池とマンガン乾電池の違い】と【使用時の注意点】についてご紹介します。

最終更新日:2023.7.28

目 次

【アルカリ乾電池とマンガン乾電池】の違い、ご存じですか?

アルカリ乾電池とマンガン乾電池

PIXTA

アルカリ乾電池とマンガン乾電池の違いってご存じですか?
なんとなく使っていた方や値段で選んでいた場合は要注意です。

実は、使う製品によってアルカリ乾電池とマンガン乾電池を使い分ける必要があるんです。
取り替えてからすぐに「また動かなくなってしまった」という経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もしかするとそれは、アルカリ乾電池とマンガン乾電池の違いを理解して正しく使い分けられていなかったのかもしれません。

アルカリ乾電池とマンガン乾電池、使っている材料が違う?

アルカリ乾電池もマンガン乾電池も乾電池の材料に「二酸化マンガン(プラス極側)」と「亜鉛(マイナス極側)」という同じ材料を使っています。

それぞれの違いは材料の「分量」と「仕組み」、そして乾電池のプラス・マイナス極を浸すために使う液体である「電解液」です。

アルカリ乾電池の特徴

アルカリ乾電池

PIXTA

マンガン乾電池よりも「二酸化マンガン」や「亜鉛」を増やし、電解液に「アルカリ性の水酸化カリウム」を使用しているのが、アルカリ乾電池です。

・パワー、容量が共に大きく、マンガン乾電池の約2~5倍長持ちする
・大電流を必要とする機器に最適

マンガン乾電池の特徴

マンガン乾電池

PIXTA

アルカリ乾電池との大きな違いは「電解液」に弱酸性の塩化亜鉛などを使用している点です。
アルカリ乾電池よりパワーの面で劣りますが、「休み休み使うと電圧が回復する」という特徴があります。

・大電流を必要とする機器には不向きだが、微弱な電流でよい機器、休み休み使う機器には最適
・アルカリ乾電池よりも安価なので、マンガン乾電池に適した機器であればマンガン乾電池を使用するほうが経済的

【どっちを使うといい?】アルカリ乾電池orマンガン乾電池

おもちゃで遊ぶ子ども

PIXTA

【アルカリ乾電池に向いている製品】連続使用が必要な機器

・ICレコーダー
・携帯ラジオ

・ラジコンカー、乗り物系の電動おもちゃ
・光るおもちゃ

・デジタルカメラ
・ガスコンロ(の点火)
・ワイヤレスマウス
・LEDの懐中電灯

【マンガン乾電池に向いている製品】微弱な電流で使用できる、スイッチのオンオフが多い機器

・テレビやエアコンのリモコン
・キッチンタイマー
・豆球の懐中電灯

実は意外にも「ガスコンロ」にも電池が使われています

ガスコンロに使われている電池

TOKYOGAS

意外と知らない方も多いのですが、ガスコンロは、電池を使ってバーナーに点火します。
電池が消耗してくると、バーナーへの着火が悪くなり、電池交換のお知らせランプが点滅などしてお知らせします。

6ヶ月~1年のご使用を目安に電池を交換してください。マンガン乾電池よりアルカリ乾電池を使用してください。
(※一部、電池式ではなく電源式のものあり)

乾電池のセットのしかた

http://home.tokyo-gas.co.jp/gas/kiki/use_conro.html

機種により、電池の位置は異なります。

【これはNG!? 】電池の使用時の注意点

使用済乾電池入れ

PIXTA

生活の必需品ですが、取り扱いには十分な注意が必要な電池。
アルカリ乾電池とマンガン乾電池共通で、以下の点に気をつけましょう。

アルカリ乾電池とマンガン乾電池の併用はNGです

電池を2個使用する際には同じ種類、同じメーカー、銘柄の電池を揃えていれましょう。混ぜて使用すると発熱、液漏れ、破裂の原因に。

電池の取り換えは全部まとめて

新しい電池と古い電池を一緒に使うと、古い電池のせいで電池全体の力が弱くなってしまいます。使いきってしまった方の電池の液漏れに繋がる可能性も考えられますので、電池は全部まとめて取り替えましょう。

電池の液漏れ

動かなくなった機器に電池を入れたままにしておくと、「電池の液漏れ」の原因になります。
電池を使い切ったと思ったら、速やかに外して処分し、また、しばらく使う目処のない機器からは電池を外しておく方が安全です。

充電しない

最近では、充電することで繰り返し使える電池もありますが、基本的に乾電池などの使い切り電池は充電できません。無理に充電すると液漏れや発熱、発火に繋がります。

パッケージを開封してしまったが、未使用な電池がある場合

プラス極、マイナス極をテープなどで「絶縁」し、金属部分が他のものと接触しないように気をつけ保管しましょう。

電池を他の金属製品と一緒に持ち運んだり保管しない

電池をネックレスやヘアピン、コイン、鍵などの金属製品と一緒に持ち運んだり保管しないようにしましょう。
金属は電気を流すため、ショートして電流が流れ、発熱、発火する場合があります。

幼児の手の届かないところに保管

舐めてしまったり、誤飲が起きる可能性も考えられるので、必ず幼児の手の届かないところに保管し、電池交換などは大人がしてください。

こんな時どうすればいい? 電池の扱い方

悩む女性

PIXTA

電池の液が、皮膚や衣服についた時

電池の中の液が皮膚や衣服についた場合、すぐに水で洗い流してください。
もしも誤って目に入った時は、すぐにきれいな水で十分に洗い流した後、病院へ行きましょう。

電池の表面に傷がある

表面に傷があったり、外装シールがはがれている電池は使用しない方が安心です。特に変形や亀裂のあるもの、異臭のするものは絶対に使用しないようにしましょう。

アルカリ乾電池、マンガン乾電池を使い終えたら

アルカリ乾電池、マンガン乾電池を使い終えたら

PIXTA

処分の時はプラス極、マイナス極をセロハンテープやビニールテープなどで絶縁しましょう。

「使い終わった電池はビニール袋や缶に入れて数がたまったら捨てる」
「回収日や回収場所までが遠く、しばらく保管せざる得ない」

と、いうご家庭も多いかもしれません。

しかし複数の電池を絶縁せずに一緒に保管していると、プラス極とマイナス極がつながり電流が流れてしまう可能性も。アルカリ乾電池やマンガン乾電池は、液漏れや破裂、発熱の恐れがあるので注意が必要です。

使用済みの電池はすみやかに処分するか、すぐに捨てることのできない場合は必ず絶縁をしておきましょう。

最近は、モバイルチャージャーなどリサイクルするべき電池を一般ごみとして廃棄することによる火災事故が発生しているようです。使用済みの電池については、処分する方法をきちんと確認してください。


なお、電池の種類やお住まいの自治体によっても処分方法が異なります。
「市区町村 電池 処理(ゴミ)」などの検索ワードで確認しておきましょう。

また、各メーカーのホームページにも、さまざまな電池の処理法が掲載されています。ぜひ、参考にしてみてください。

おわりに

私達の生活に欠かせない、アルカリ乾電池やマンガン乾電池。それぞれの違いや特徴を理解すると、お子さまのおもちゃの電池も効果的に交換できて、長持ちさせながら楽しめそうですね。

お使いの機器の電池も、この機会に見直しをしてみてはいかがでしょうか?

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公開日:2016.9.5

最終更新日:2023.7.28

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