お風呂のふたの汚れの正体や汚れる原因とは?
よく見るとけっこう汚れているお風呂のふた。汚れの種類はさまざまです。
●ホコリ
換気扇から舞うホコリや、換気のため開けた窓から入り込んだホコリやすすなど
●皮脂汚れ
よく触る場所に付着した手などの皮脂
●シャンプー、リンス、石鹸カス
体を洗うときに付着したシャンプーやリンスの飛沫、石鹸カスなど
●カビ
ふたに残った水分や皮脂などの油分を養分として生えたカビ
お風呂のふたが汚れる原因は?
お風呂のふたは浴槽からの湯気や、シャワーなどで濡れやすく、外して乾かしている場合も、壁ふた自体が重なってしまっていたり濡れた床や壁に接している場合が多いので、湿ったままになりやすいですね。
換気扇で乾かしきれずに残った水分にホコリが付着して固まったり、皮脂や石鹸などの油分を栄養にカビが繁殖してしまいます。
ふたの継ぎ目や側面にはシリコンゴムが使われていることが多いですが、ここも注意が必要な場所。シリコンゴムの深部にカビが根を張り、黒ずみが取れなくなってしまうこともあります。
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【お風呂のふた掃除方法1】重曹で簡単つけおき洗い
お風呂のふたは分割式や巻き取り式のものが多く、浴槽に簡単に入ります。入浴が終わったあと、浴槽のお湯に重曹200gほどを入れ、一晩つけおきします。
200gの重曹の量はこれくらい。残り湯に入れ、さっとかき混ぜれば、簡単に溶けます。
一晩つけおきしたら、あとはシャワーで軽く流すだけ。汚れがつるんと落ちていくのが爽快です。残り湯に重曹を入れ、ふたをつけて翌日流すだけ。これなら毎日の入浴後のルーティーンにしても負担がありませんね。
お風呂のふたと一緒に椅子や桶もつけおきするのもオススメです。
【お風呂のふた掃除方法2】重曹でこすり洗い
ふたが浴槽に入らない場合や、ふたの内部に水がしみ込むなどの理由でつけおき洗いができないときは、重曹でこすり洗いをするのがおすすめです。
家の中の汚れの多くは、皮脂、油汚れ、カビなど酸性の汚れです。アルカリ性の重曹は、家中の汚れに万能に使えて体にふれても安心の自然素材。お風呂掃除にも適しています。
粉末の重曹をふた全体にパラパラと振りかけ、粉が残っている状態でスポンジを使って汚れの目立つ部分をこすります。重曹の研磨作用が、気になる汚れをこすり取ってくれます。
【お風呂のふた掃除方法3】カビ取り用洗浄剤で徹底的にピカピカに
重曹のつけおき洗いやこすり洗いでも落ちない黒ずみの正体は、カビ。シリコンゴムやプラスチックの継ぎ目などは、特にカビが頑固な根を張りやすい場所です。
こうなると重曹でカビを落としきることはできないため、カビ取り用洗浄剤(塩素系洗浄剤)の出番です。
カビ取り用洗浄剤は、塩素系の薬剤(次亜塩素酸塩など)がカビの細胞と色素を分解するもの。浴室内のカビ汚れを取ることに加え、除菌・ウイルス除去の効果も期待できます。
カビ取り用洗浄剤でのふた掃除1「よく乾かしてからスプレー」
お風呂のふたをよく乾燥させたあと、マスク、手袋をしてカビ取り用洗浄剤をカビが目立つ場所に吹きつけます。
カビ取り用洗浄剤でのふた掃除2「染み込ませる」
カビ取り用洗浄剤は、泡状になるなど飛散しにくい工夫がされていますが、どうしても液体なので流れてしまいます。液だれしてしまうと液剤が深部まで染み込まず、カビ取り効果が得られにくくなります。
キッチンペーパーやタオルなどにカビ取り用洗浄剤をしみ込ませてカビに密着させたり、カビ取り用洗浄剤を吹きつけた上からラップをかけましょう。
ラップをしておくと液だれが減り、洗浄剤の使用も少量ですみます。塩素系特有のニオイが苦手な方にもおすすめです。
カビ取り用洗浄剤でのふた掃除3「薬剤を流し、スポンジでこする」
決められた時間、カビ取り用洗浄剤を放置したら、シャワーでしっかりと液剤を流し、中性洗剤をつけてスポンジで洗います。黒ずみが残っている場合は、同じ作業をもう一度繰り返しましょう。
カビ取り用洗浄剤は「まぜるな危険」の表示をよく読んでから使おう
塩素系の洗浄剤は酸性タイプの洗浄剤が混ざると、危険な塩素ガスが発生します。パッケージの「まぜるな危険」の表示をしっかり確認し、酸性タイプの洗剤(クエン酸など)と同時に使用するのは避けましょう。
【お風呂のふたを汚さない工夫1】高温シャワーでカビの成長を止める
カビは 25~28℃を好み、40℃を超えると繁殖できなくなります。40℃を超える熱めのシャワーでふたをしっかりと流し、カビが成長するのを防ぎましょう。高温シャワーはカビの養分となる皮脂汚れや石鹸汚れなどの油分も流してくれます。
熱いシャワーをかけても水分が残ってしまうとカビの原因になります。水滴を落とすワイパーやタオルで拭き取るなどして、水分を取り去るのがポイントです。
※高温のシャワーを使用する際はやけどに注意してください。
【お風呂のふたを汚さない工夫2】しっかりと乾かす
入浴後にしっかりとふたを乾燥させましょう。巻くタイプのお風呂のふたは、S字になるように広げて全体に風を当てるといいですよ。
立てかけるタイプのふたは、ふたの向きをこまめに変えて、床に接する面をローテーションするのがおすすめ。乾きにくい部分をつくらないように気をつけましょう。お天気のいい日はベランダで天日に干すのも効果的です。
浴室暖房乾燥機の「乾燥」機能を活用しよう!
浴室暖房乾燥機が付いている場合は、入浴後に2時間ほどの「乾燥」運転がおすすめです。
上の図は浴室のカビの生え方を比較実験したものです。
「何もしない」浴室にカビが生えるのは当然の事ですが、「換気だけ」していてもカビは生えてきます。それに比べて「浴室乾燥」をすると、すばやく湿気が取り除かれ、カビが生えにくくなることが分かります。
「浴室乾燥」は浴室をカラッと乾いた状態をキープできるので、カビの発生も抑えて浴室のお掃除の手間を減らすことができます。夜、洗濯と入浴をした場合、就寝中に洗濯物と浴室を一緒に乾燥するのも経済的でおすすめです。
おわりに
残り湯に重曹を入れ、ふたをつけておくだけの簡単つけおき洗い。入浴後の簡単なひと手間で、なんとなく億劫に感じるお風呂のふた掃除ができてしまうのには驚きです。毎日の入浴後のルーティンに組み込める、簡単なお掃除テクニック。ぜひ今日から取り入れてみませんか?
出典:文部科学省「カビ対策マニュアル」
お風呂の頑固な汚れはプロに依頼するのもおススメ!
日々掃除をしていても、意外と手の行き届かない場所も多い浴室。気づかないうちに頑固な黒ずみやカビが蓄積してしまった・・・なんてことも。
そんな時は、一度ハウスクリーニングのプロにお願いしてみるのもおススメです。
東京ガスのハウスクリーニングは、自社研修を受けたプロが汚れの種類や場所に合わせて、専用の機材や洗剤を使い分け、浴槽だけでなく、手の届きにくい天井・壁・扉などを徹底洗浄してくれますよ。オプションで、自分ではなかなか掃除できない浴槽エプロン内部なども掃除してくれます。
利用した方の中には、せっかくお金をかけて綺麗にしてもらったのだから、綺麗な状態を維持しようと感じる方も多いそう。
ご自宅向けにはもちろん、ご両親へのプレゼントにも喜ばれること間違いなしです。
Webで簡単にお申し込みできます。ぜひお試しください!
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