【冷凍肉のおすすめの解凍方法】コツは低温でじっくりと!
おいしく解凍するためには、低い温度でじっくりと解凍することがポイント。
肉の旨味は、肉汁にたっぷり含まれています。つまり、解凍後のお肉を美味しくするためには、肉汁をほとんど出さない解凍方法が効果的なのです。
冷蔵庫に入れて解凍
冷凍したお肉を解凍する時は、低い温度でゆっくり解凍できる冷蔵庫がオススメです。解凍の目安は、指で押してみるとまだ内部が少し凍っているような、半解凍の状態がベスト。旨味を含む肉汁をとじこめたまま、調理をすることができます。
完全に解凍してしまうと、美味しい肉汁が流出してしまう可能性があるので注意しましょう。
お肉の大きさにもよりますが、冷凍したお肉を冷蔵庫で数時間置くと半解凍の状態になります。朝食にお肉を使いたい時は、前日の寝る前に冷凍庫から冷蔵庫に移して置くのも良いですね。
氷水で解凍
冷凍肉をビニール袋に入れて氷水で解凍するのもオススメです。
解凍にかかる時間は冷蔵庫での解凍時間よりも大幅に短縮でき、また、低温のため肉汁をほとんど出さずに解凍することができます。この時、ビニール袋の中に氷水が入らないよう、きちんと密閉しましょう。
氷水の温度を一定に保っておく必要があるため、適宜氷を足しながら解凍してください。
これはNG!?【避けた方がいい肉の解凍方法】
避けた方がいいのは、冷凍庫から出し常温で解凍する方法です。
やってしまいがちですが、内部と表面との温度差が大きく肉汁が流れてしまいます。
また暑い時期や室温が高いと、細菌が繁殖して食中毒になってしまう危険性も。室内にお肉を放置して解凍するのはやめましょう。
解凍肉が原因の食中毒に気をつけて!
動物の肉や腸の中には、サルモネラ菌やO157を代表とする病原大腸菌など、食中毒の原因となる様々な細菌が存在します。お肉を安全に食べるためには、細菌やウイルスが付着している可能性があることを前提にした上で、正しく取り扱わなければいけません。
また、食中毒の原因となる細菌は、一般的に15〜50℃で繁殖が盛んになると言われています。食中毒やウィルス感染を防ぐためには、なるべく細菌が繁殖する温度を避けて解凍しましょう。
急いでいるときの肉の解凍方法のコツ
おすすめは上記した二つの方法ですが、急いでいるときは以下の方法があります。なるべく品質を落とさずに解凍する方法です。
流水解凍がおすすめ
ボールかバットに水を張ってビニール袋に入れて密閉した冷凍肉を浸し、上から少しずつ水を垂らして水をあふれさせながら解凍します。水は氷水と比べて温度が高いので肉汁は出てしまいますが、最小限にとどめることができます。
この時、水に直接お肉をつけると風味や旨味が損なわれるので、きちんと密閉できるアイテムを使いましょう。
電子レンジを使う場合
電子レンジの解凍機能を使って解凍することもできます。
解凍時間が長すぎると温まりすぎて調理が始まってしまうので注意してください。
また、電子レンジの性能によっては、解凍にムラがでやすい機種もありますので、一度試して、他の解凍方法と比べてみることをおススメします。
冷凍肉の重量によって電波の照射時間を調整し、温めすぎないようにしてくれる機種もあります。
【焼く直前のポイント!】肉を美味しく柔らかくするために
ステーキなど厚めのお肉は、解凍してそのまま加熱すると硬くなってしまう傾向があります。これは、冷凍・解凍したお肉に限ったことではなく、冷蔵庫で保管していたお肉も同様です。
厚みがあるお肉は、焼く30分くらい前に取り出し、室温に戻してから加熱したほうが柔らかく焼けます。冷蔵庫から取り出してすぐに焼くと、内部の温度が低いまま表面だけを急激に加熱することになり、焦げ付きや焼き過ぎの原因になってしまいます。
冷凍肉はいつまでに食べればOK?
家庭用の冷凍庫は開閉が頻繁にあるため、温度を一定に保つことができません。そのため、お肉の冷凍は約1ヶ月が風味を損なわない保存の目安です。
また、冷凍保存で細菌は死滅しません。解凍後は、しっかり加熱して調理して下さい。
解凍したお肉を再び冷凍するのはNG!
肉の冷凍・解凍を繰り返すと、風味が落ちるだけではなく、食中毒を引き起こす細菌が増殖する危険があるのでやめましょう。解凍したお肉は、その日のうちに調理して食べきると安心です。
おわりに
お肉は、スーパーの特売などでまとめ買いして冷凍保存しておくと、節約にもなり便利です。せっかくなら、美味しく食べられるように、上手に解凍して活用できたらいいですね。
お肉の正しい冷凍保存方法についての記事もありますので、ぜひ見てみてください。