【玉露】と【煎茶】の違いってご存じですか?
同じ緑茶の仲間である「玉露」と「煎茶」の違いを聞かれたら、きちんと説明できますか?
違いについて理解できたら、おみやげや贈答品として選ぶ時にも役立ちそうですね。
今回は2つの違いとおいしく入れるコツについてご紹介します。
【玉露】と【煎茶】違いは【栽培方法】
「玉露」と「煎茶」の違いは「栽培方法」にありました。
◎玉露の栽培方法
玉露は新芽の出始めか、茶摘みの約3週間前から【日光を遮って栽培】されます。
遮光率は70%前後から始め、茶摘み前には90%以上の遮光率で育てるそうです。
日光を遮ることで葉緑素が増し、鮮やかな緑色に。また、基本的に手摘みで収穫されます。
手間をかけることからも玉露は高級茶として扱われているのですね。
参考:宇治園「緑茶とは? 煎茶、玉露の違いとは?」
◎煎茶の栽培方法
新芽が出てから茶摘みの時期まで、【日光を遮ること無く】栽培されます。
【玉露】と【煎茶】の【味の違い】はどんなところ?
「玉露」と「煎茶」、栽培方法が違うと「味」にも差が出ます。
◎玉露
→甘みとコクのある味わい。遮光栽培特有の「覆い香」と呼ばれる香りも楽しめるそう。
遮光したことにより、渋味成分のタンニンが少なくなるため、まろやかな味に。
◎煎茶
→程よい苦味と爽やかな香りですっきりとした味わいです。
日光をしっかり浴びたことにより、程よい苦味成分がうまれるので、きりりとした味わいに。
【玉露】と【煎茶】をおいしく入れるには
玉露も煎茶も水道水でおいしく入れることができます。
沸騰したらすぐに火を止めず、弱火にしてフタを開け2〜3分沸騰させ続けます。
カルキ臭が強い水道水の場合は5分程度沸騰させるとよいそうです。
「しっかり沸騰させ続けること」が美味しいお茶を入れるコツ。
ぜひ「ガスコンロの火」を使ってお湯を沸かしましょう。
また、塩素の臭いが気になるときは、水道水を汲み、4時間ほど置いておくと臭いが気にならなくなるそうなのでぜひお試しください。(夏場は常温は避け、なるべく冷蔵庫で保管することをおすすめします)
お茶のおいしい入れ方のコツはぜひこちらの記事もご覧ください。
玉露も煎茶もちょっとしたコツでおいしく飲むことができますよ。
【玉露】と【煎茶】を淹れるのに適している水は?
水には軟水と硬水がありますが、日本の水は軟水だそう。昔から、日本料理全般には軟水が合うとされています。緑茶も同様で、玉露、煎茶だけでなく「緑茶全般」を入れるのには「軟水」が適しています。
カルシウム、マグネシウムの多い「硬水」でお茶を入れると、「お茶の香りが薄くなる、白く濁る」ということもあるようです。
もし外国の方へ、緑茶をおみやげなどに選ぶときは、国によって硬水の地域の可能性もあるので注意が必要です。「軟水のミネラルウォーターでお茶をいれてね」と伝えてあげると良いでしょう。
軟水と硬水の詳しくは以下の記事もご覧ください。
おわりに
何気なく目にしていた「玉露」「煎茶」は栽培方法に違いがあり、そこから味の違いが生まれているんですね。
茶葉やペットボトルの緑茶を選ぶ際にもぜひ思い出してみてください。