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SNS写真にもぴったり! フランス生まれの土鍋「ボンポット」とは?

どちらがふた? と思ってしまう、不思議な形のお鍋「ボンポット」。フランスのストーンウェア(炻器:読み仮名せっき)の直火専用鍋です。ぽってりとした厚みにちょっと無水鍋を思わせる形は、深鍋、浅鍋としてそれぞれ使えるけれど、やはり本領発揮するのは、両方をかぶせて使うスタイル。キッチンジャーナリストの本間美紀さんがこのお鍋を開発したチェリーテラスに取材しました。

最終更新日:2023.6.12

目 次

ボンポットとは何?

「ボンポット」

Miki Honma

「ボンポット」はフランス生まれの土鍋、ストーンウェアの直火専用鍋です。浅鍋、深鍋のセットで、用途に応じてそれぞれで使い分けることができ、片方を蓋にしてセットでも使えます。

鍋の厚みや形状から、ゆっくり、まんべんなく熱を食材に伝えます。土鍋の高い保温性もあるので料理が冷めにくく、食卓にそのまま出すこともできるのが特徴です。

お鍋を開発したチェリーテラスに取材しました。

どんな料理に向いているの?

「ボンポット」での調理例

Miki Honma

「ストーンウェアの熱の伝え方と保温力による ‘焼き蒸し’がこのお鍋の得意技といえます」

たとえば鶏のグリル。鍋底に油を引き、ゆっくりと鍋を温めます。マリネした鶏肉、野菜などの付け合わせも一緒にいれ、ふたをして弱めの中火に。しばらくするとふたの隙間から、ふわふわと蒸気がこぼれ出てくるのです。その蒸気が、十分に加熱されている合図。そこで5分、弱火にします。

裏返すと鶏に焦げ目が付いています。
「肉全体はしっとりしているけれど、皮は触ってみてください」
本当にパリパリしています。蒸し焼きは皮なども柔らかくなってしまうことが多いのですが、これは皮もパリっと仕上がるのです。

底の突起のおかげで蒸気が対流し、皮はパリッ身はしっとりに!

「ボンポット」の内側

MIki Honma

その秘密が内底のドット(突起)。

上側の鍋の突起から、うま味を吸った蒸気が鍋の中で対流し、下側の鍋全体に伝わり、しっとりジューシーに仕上げます。また、下の突起は食材を底面から浮き上がらせることができ、肉類などは余分な脂が落ちるので、べちゃっとなりません。

「ボンポット」を火にかける

Miki Honma

炎の熱のほか、遠赤外線の効果も相まって、表面に焦げ目を付けるのです。焼き魚なども身はしっとり、皮はぱりっと仕上がるそうです。

お鍋が食器のような雰囲気なので、そのまま食卓に出せます。保温性が高いので、料理が冷めにくいのも、気に入りました。

「ボンポット」での調理の様子

Miki Honma

印象深かったのは、お鍋を使う前にガスの炎の説明があったこと。点火すると「ゆっくり、ゆっくり、温めていってくださいね」という。取材当日は現場の関係で卓上コンロでしたが、もちろん通常の家庭のガスコンロを使うことを想定しています。

「ガスの火と上手につきあうことで、おいしさを引き出すお鍋なんですよ。お鍋の底に炎の三角形の頂点がきれいに並んでいる。それがこの鍋で一番多用される中火の状態です」。こう言われると、改めて炎というものを見つめたくなります。炎が小さな生き物のように、このお鍋を操って、おいしさを引き出しているかのよう。

お米を炊くにも最適! アヒージョの後でも臭いがつかない!

「ボンポット」で炊飯

Miki Honma

「ボンポット」は内側も均一に丸く、全体にむらなく熱を伝えます。

それにより、ご飯もおいしく炊きあげます。強火で熱し、蒸気が出たら、一度ふたをとってかき混ぜる。通常はふたを取ってはいけないという常識を覆す、大胆な炊き方!
底に薄いオブラート状のお焦げができます。これが香ばしいし、お米の旨味を味わえます。

「ボンポット」でアヒージョ

Miki Honma

土鍋との違いは表面の特殊な釉薬(うわぐすり)。食べ物の匂いが鍋に残らずしみ込みません。写真のようにオリーブオイルとニンニクを熱したアヒージョをつくっても大丈夫。

「ボンポット」

Miki Honma

その後は食器洗い機でも洗えます。浅鍋と深鍋を重ねて収納できるので、場所もとりません。

写真映え・SNS映えも!

「ボンポット」

Miki Honma

最初は鍋をゆっくり温めるため、ガスに付ききりになりますが、料理の手を止めて、「火、そろそろかな」とのぞき込むとき、ガスの炎に癒されます。

「ボンポット」調理例
出典:https://stylestore.jp

保温性・余熱効果が高い「道具」としての機能性だけでなく、テーブルウェアとしてその見た目の評価の高い「ボンポット」。

テーブルの上にそのまま置いても絵になり、写真映えもするので、SNSで料理写真をアップしたい時にもぴったりですね。


ボンポット(直径255mm) 13,000円(税抜)
チェリーテラス

おわりに

ガスコンロ操作パネル

TOKYO GAS

最新のガスコンロなら、自動で簡単にご飯が炊けるって、ご存じでしたか?
ガスコンロの「自動炊飯」機能は、ボタン1つで火加減の調節から消火まで全て自動で「かまど炊きのようなご飯」を炊きあげます。
1合から美味しく炊けて、しかも炊飯時間は3合で約20分程度! (蒸らし時間は除く)

「自動炊飯」機能では、水位目盛りが付いた水加減が簡単な自動炊飯専用鍋などもありますが、ご家庭にあるでフタ付きで深めの金属製のお鍋(アルミ、ステンレス、ホーロー製など)で簡単にご飯を炊くことができます。
土鍋など一部「自動炊飯」機能に対応していない鍋があります。詳しくはコンロの取扱説明書をご確認ください。

目盛りがついていない鍋の場合は、お米の容積の1.2倍の水で炊いてください。水分を多く含んだ新米の場合は1~1.1倍で炊いてくださいね。

リンナイ デリシア調理イメージ

Rinnai

その他にも「ガスコンロ」には自動でおまかせの便利な機能がいっぱい!
ガスコンロを使いこなせば、調理グッズをたくさん買いそろえるよりも、時短&上手に料理ができますよ!
(※各機能は搭載されていない機種もあります。各画像はイメージです。専用容器は別売の場合もございます。)

  • この記事ライター

    本間美紀

    キッチンジャーナリスト

    本間美紀

    早稲田大学卒業後、インテリアの専門誌の編集部を経てインテリアやキッチン、暮らしに関する執筆、編集で活動中。日本国内や海外のキッチンライフを取材し、「パーフェクトキッチン」「インターナショナルキッチンAtoZ」ほか、ライフスタイル系キッチンムックを刊行。2010年秋には「ザ・リアルキッチンガイド」を出版。

    ブログ:キッチンジャーナル「キッチンのこころ」

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公開日:2016.10.5

最終更新日:2023.6.12

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