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覚えておきたいフランスパンの種類! バゲット・バタール・カンパーニュの違いは?

フランスパンのバリエーションって豊富ですよね。ベーカリーに行くと、長さも太さもさまざまな種類があります。見た目の違いはわかりますが、素材や味に違いはあるのでしょうか? ここでは、「バゲットとバタールの違い」や「フランスパンの種類」についてご紹介します。

最終更新日:2024.1.28

目 次

同じ生地からいろいろなフランスパン

様々な種類のフランスパン

PIXTA

フランスパンには、バターや卵、砂糖が使われてないってご存知ですか?

他のパンに比べてフランスパンの皮が硬めなのはその影響です。小麦粉、酵母、食塩、水のシンプルな材料のみで作られていて、その分量割合や成形方法の違いによって異なる名前がつけられていて、沢山の種類があります。

昔フランス政府が、重さごとにパンの価格を細かく決めたことから沢山の種類ができたそうです。

バゲットとバタールの違いは

バゲットとバタール

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まずは、バゲット、バタール2つの違いを見ていきましょう。

バゲット

横から見たバゲット

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フランスパンの中でもポピュラーで、目にすることも多いバゲットは、フランス語で「棒」や「杖」を意味するそう。生地が細長く伸ばされていることから、パリッとした焼き上がりが特徴です。輪切りにしてオードブルなどに使うのもおすすめです。

バタール

バタール

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バタールと聞くと「バターが含まれているのかな? 」と思ってしまいそうですが、生地にバターは使われていません。
バゲットと同じ生地を使用しているが、成形では太さを出し、長さも短く仕上げる。クープ(パンの表面にある切れ目)は3本ほど。

バタールとはフランス語で「中間」という意味で、バゲットより長さが短く太さがあり、焼き上がりはモチっとした食感です。クラブサンドやフレンチトーストにおすすめです。

他にもこんなに! フランスパンの種類をご紹介

フランスパンは上記の2種類の他にもまだまだたくさんあります。
それぞれの特徴をご覧ください。

パリジャン

パリジャン

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パリジャンとは「パリっ子・パリの」という意味なんだそう。多くの人がイメージするフランスパンは、パリジャンの形かもしれませんね。5~6本のクープが入ったものが多く、バゲットに比べ太さがあり、長さも長めです。

クッペ

クッペ

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クープ(切れ込み)がすーっと1本だけ入ったパン。クッペは「切られた」という意味を持つそうです。太く短く作られます。

ブール

ブール

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ボール状のフランスパンで、表面にはクロスしたクープ(切れ目)が入っています。ブールとは「ボール」の意味だそう。バゲットと同じ生地を丸めて最終発酵させ、窯入れ前に表面にクロスの切れ目をいれます。そのため、パリッとした皮の中に、しっとりした生地を多く含んでいるのが特徴です。

ベーカリーで、「チーズブール」という商品名で目にしたことはありませんか? これは、チーズが生地に混ぜ込んであるブールのことを言います。

フィセル

フィセル

バゲットと同じ生地を使っている、「ひも」という意味のフランスパンです。小型のパリジャンのような形をしています。

お店では、フィセルの横に切れ目を入れ、フィリングを挟み込んだ、惣菜パンのようなものが「◯◯フィセル」などという商品名で販売されていたりします。

エピ

エピ

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「麦の穂」という意味がある「エピ」は、その名の通り麦の穂のような形が特徴です。バゲットと同じ生地に交互に切れ目を入れて、切れ目を開いて成形します。

プレーンなもの以外にも、成形時にベーコンを挟んだ「ベーコン・エピ」や、チーズが入ったものをお店ではよく見かけますね。

パン・ド・カンパーニュ

パン・ド・カンパーニュ

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「カンパーニュ」は田舎という意味。パリの周辺の田舎で作られ、パリに持ち込まれていたことに由来するネーミングだそう。ドーム型の大きめのフランスパンで、重さがありずっしりとしています。

元々は穀物や果物などについている酵母の力で発酵させていたことから、生地に酸味や独特の風味があります。近年ではパン酵母が普及したことで、マイルドな味わいの物が増えているそうです。

ジャムやパテを塗ったり、チーズをのせてピザのように焼いたりと食べ方はいろいろ。
大きなカンパーニュは中をくり抜いて、サンドイッチを詰めたりと、見た目に楽しい使い方もあるそうです。

シャンピニオン

シャンピニオン

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きのこの形に似ているから、この名前がついたそう。生地を2つに分けて片方は麺棒で伸し、もう一方は丸め直して、最後は人差し指で押しこむようにくっつけます。このため、伸ばした部分はカリカリ、丸めた部分はモチモチした食感を楽しめるのが特徴です。

他にもいろいろ! フランスパンの種類

フランスパン

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フランスパンには、まだまだ色々な種類があります。例えば、「タバコ入れ」と呼ばれている「タバチュール」。これは、丸めた生地の約1/3を麺棒で薄く伸して、丸い部分にかぶせるようにのせて作ります。シャンピニオンと同様に、伸ばした部分のカリカリ感と、丸めた部分のモチモチした2つの食感を楽しめます。

他には、「双子や割れ目」という意味の「フォンデュ」というパンも。バゲットの生地をやや短く太めに形作り、麺棒で中央部を強く押し込みます。こうすることで、焼くときに中央の割れ目が広がって、中央部分は香ばしくカリカリした食感に、外側はモチモチした食感を楽しめます。

バゲットやバタールの切り方は?

フランスパンはその形状からいろいろな切り方で味を楽しめるパンでもあります。
ここでフランスパンの切り方をご紹介します。

スタンダードな斜めスライス

スライスしたバゲット

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食事に添えたり、トーストしてジャムなどを塗ったりするなら、カット面の面積が広がるように斜めに切るのがおすすめです。すこし厚めに切るとボリュームもでます。

薄めの輪切りでカナッペにも

輪切りにしたフランスパン

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カナッペなどにするなら、薄めの輪切りで。

ガーリックトーストなどを作るには、薄めの輪切りにしたバゲット、バタールなどを使い、トーストするとカリッと仕上がりますよ。

側面からカット

具材をサンドしたフランスパン

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バゲットやバタールなどの側面からカットすると、サンドイッチに最適です。生ハムやレタス、ローストビーフなどを挟むとボリュームのあるサンドイッチが出来上がります。

バゲットやバタールのしっぽの部分はどう切る?

シーザーサラダの材料

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バゲットやバタールなどの両端の部分。ちょっと硬くなりやすかったりして困りますよね。そんな時は角切りにしてトーストし、クルトンにするのがおすすめ。レタスと合わせてボリューム感のあるシーザーサラダにも合いそうですね。

おわりに

同じ生地を使用していても、形の違いによって食感が変わってきます。違いを知っていると、お料理に合ったパンを選んで楽しめそうですね。

またバゲットなどを使用したレシピもご紹介しますのでぜひ御覧ください。

「フランスパン・バゲットを使った」簡単レシピまとめ

フランスパンのオープンサンド

フランスパン、バゲットを使った簡単でおしゃれなレシピ。ランチから、おもてなしの料理としてもおススメです。今回は「フランスパンやバゲットを使ったレシピ」をご紹介します。

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公開日:2016.12.7

最終更新日:2024.1.28

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