網戸の張り替え方法
網戸の張り替えについて、以下の手順でご紹介します。
1. 網戸と網押さえゴムのサイズを調べる
2. 張り替えの材料を用意する
3. 実際の張り替え手順
早速詳細を見ていきましょう。
【網戸の張り替え その1】網戸と網押さえゴムのサイズを調べる
まず、張り替えたい網戸と網押さえゴムのサイズを採寸しておきましょう。
網戸を取り外して縦幅と横幅を図り、採寸ミスがないようにメモしておくと安心です。
ほとんどの網戸は、網戸枠に付けられた溝に網押さえゴムをはめ込んで網戸シートを固定する仕様になっています。そのため、内側のガラス窓のサイズを計ってしまうと実際のサイズより小さくなってしまうことがあるので、注意して採寸してくださいね。
また、網押さえゴムが劣化している場合は取り替えが必要です。網押さえゴムのサイズも網戸の仕様によって様々なので、測っておくと安心ですよ。
【網戸の張り替え その2】材料を用意する
網戸の張り替えに使う材料を準備しましょう。材料は以下の5つです。
・新しい網戸シート
・網押さえゴム
・ローラー
・大きめの刃のカッター
・クリップや洗濯バサミ
それぞれどのように使用するのか、詳しく見ていきましょう。
1. 新しい網戸シート
網戸シートには黒やグレー、生成(キナリ)など様々な色があります。一般的な網戸シートの色は、グレーが多いようです。ちなみに、黒の網戸は網戸越しでも屋外がきれいに見えます。中には、外側が銀で内側が黒といった網戸も。このタイプは、室内から屋内はきれいに見えつつ、屋外からは室内が見えない特徴があります。
また、素材もポリプロピレン製や金属製、プラスチック製などがあります。お部屋のイメージや防虫加工など求める機能性に応じて決めましょう。
網目の大きさにも種類があります。1インチあたりの網目の数を示す単位を「メッシュ」と言います。メッシュが大きいほど網目が細かくなるので、サイズの違いを比較したり色を比べるなどして選んでくださいね。
2. 網押さえゴム
網戸用の「網押さえゴム」は、網戸の網をとめる役割があります。
この部分は経年劣化が進んでいることが多いそう。網戸を張り替える際は新しいゴムも用意するのが良さそうです。
3. ローラー(ヘラでも代用可)
「「ローラー」は網戸と網押さえゴムを溝にはめ込む際に使用します。
網戸の張り替え専用ローラーを使用しても良いですし、溝にピッタリ合うサイズのヘラがあれば、代用することもできます。
4. 大きめの刃のカッター
網戸の網を枠に合わせて切る際に、カッターがあるときれいに仕上がります。
刃渡りが大きめのカッターを選び、古い部分はカットし、先端を鋭利にしておくとキレイに切ることができます。道具のお手入れは作業前にしておきましょう。
5. クリップや洗濯バサミなど挟むもの
補助的な役割で、あると便利なのがクリップや洗濯バサミなど、「挟んでとめる道具」です。
網戸の張り替え専用のクリップも販売されています。網戸を張った際にクリップで固定しながら、網押さえゴムをはめ込むのに使用します。
ちょっとした道具ですが、あると作業がストレス無く行えそうですね。特に一人で作業する場合は、強力なクリップや洗濯バサミがあると便利です。
【網戸の張り替え その3】網戸を張り替える手順
では、実際の張り替え手順を見ていきましょう。材料と道具を手元に揃えてから取り掛かってくださいね。
今回は株式会社カインズが運営するWEBメディア「となりのカインズさん」推奨の方法を参考に、編集部で網戸を実際に張り替えてみました。
1. 網戸を枠からはずす
網押さえゴムの継ぎ目を探し、引っ張りながら網押さえゴムを剥がしていきます。この時、中桟のあるものはビスをゆるめて中桟をはずしましょう。
網押さえゴムが全て取れたら、網を剥がします。
2. 新しい網を張る
網目と枠が平行になるように新しい網を置きます。この時、網は枠よりも余裕があるものを用意して下さい。逆に用意した網が大きすぎる場合は、ややゆとりを持って大きめにカットすると、作業がしやすくなりますよ。
用意ができたら網を枠にクリップで固定します。この時も、窓枠と網目が縦横それぞれ平行になるように気をつけましょう。仕上がりにも関わってきます。
3.新しい網押さえゴムをはめ込む
まずは、網押さえゴムの端を溝にはめ込みます。この時、網押さえゴムの端を隅から5センチくらい残してはめ込むことで、L字型になるようにします。
網戸用ローラーがある場合は、最初にローラーの先端についている突起を使うと、網押さえゴムを溝にはめ込みやすくなりますよ。
網押さえゴムの先端をはめ込んだら、網戸用ローラーを転がしながら網押さえゴム全体をはめ込んでいきます。この時、以下の2つのことを意識しながら行いましょう。
・網を少し引っ張りながらピンと張るようにする
・網目と枠が平行になるように注意する
右利きの場合は右回り、左利きの場合は左回りで作業を進めるとスムーズにできるそうです。新しい網押さえゴムをはめ込み一周したら、余分な部分の網押さえゴムをカッターでカットします。
今回は網押さえゴムを一周して固定する方法で行いましたが、長めの網押さえゴムを2等分してとめる方法などもあります。やり方はそれぞれのメーカーによって異なるので、交換前の状態や各メーカー推奨の方法を調べておくと安心ですよ。
4. 全体を調整して余分な部分をカッターで切る
全部の網押さえゴムをはめ込んだら、 透かすようにして網の張り方を確認しましょう。たるみがあれば網の外側をそっと引き上げてその部分の網押さえゴムを外し、網を引っ張りながら再び網押さえゴムを溝にはめ込むと直すことができます。
確認が終わったら、最後に余っている網をカッターで切り落とします。網押さえゴムのきわの枠にカッターを当ててぐるりと切れば完成します。糸が出ていたりするとほつれなどの原因になることがあるので注意しましょう。
網戸をきれいに保つには
網戸をきれいに張った後は、きれいな状態を保ちたいですね。
網戸は雨ざらしなので汚れやすいです。窓を拭いても、網戸が汚れていると気になりますよね。ぜひこちらの記事も合わせてご覧ください。
おわりに
網戸の張り替えは、材料と道具をしっかりそろえれば自分でも取り替えることが可能なんですね。
材料や道具はホームセンターなどで購入することができます。網戸の劣化が気になる方は、ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。