6~9月の時期に最もダニが増える
東京ガス都市生活研究所のデータによると、「ダニに悩んだことがある時期」は6~9月が多いことが分かります。
ダニが増える条件は「高温多湿」です。具体的には気温が20~30℃、湿度が65~85%の場合に繁殖しやすくなり、日本では6~9月がこの条件に当てはまります。実際、上記のグラフや、東京ガス都市生活研究所の「ダニに関するWEB掲示板調査」からも分かるように、ダニによる体のかゆみなどに悩むのは梅雨から夏がピークになっています。
中でも、梅雨はダニが最も繁殖する時期。リビングのソファなど、家の中のあらゆるところで増殖してしまいますが、特に注意が必要なのが布団です。布団は寝汗を吸い、湿気をたっぷりと含んでいます。加えて、ダニのエサとなる皮脂汚れやフケが付きやすく、ダニにとって暮らしやすい環境になっています。
ダニ対策、天日干しはあまり効果がない!?
放置していると身体の不調やアレルギーの原因にもつながる場合がある厄介なダニ。悪影響を受ける前にしっかり対策を取りたいところです。
「ダニ対策」と聞いて、まず思い浮かぶのは「天日干し」ではないでしょうか。実際に、東京ガス都市生活研究所が、男女254人に普段行っている寝具のダニ対策を調査した結果でも、「天日干し」が最も多い回答でした。
しかし、天日干しで生きているダニを駆除することはできません。生きているダニを死滅させるには、50℃以上の温度を20~30分保つ熱環境が必要とされています。天日干しでは熱量が不十分な上に、天日干しを行うことでダニは日の当たらない場所、つまり布団の内部へ移動してしまうのです。
洗濯だけではダニは死なない!?
東京ガス都市生活研究所では、新品の毛布に生きているダニを付け、天日干し以外の方法として「洗濯のみ」「洗濯+自然乾燥」「洗濯+ガス衣類乾燥機」の3つの方法で「ダニの死滅率」を比較する実験を行いました。死滅率は「洗濯前」の毛布のダニ生存数と、3つの方法を試したそれぞれの毛布のダニ生存数を数えて算出したものです。
その結果、「洗濯のみ」「洗濯+自然乾燥」では半分以上のダニが生きていましたが、「洗濯+ガス衣類乾燥機」では、生きているダニは0という結果になりました。上記のグラフのように、死滅率は99.9%以上です。
【実験条件(n=4)】
・使用衣類:毛布(ポリエステル製、シングルサイズ)
・洗濯:東芝AW-E80HVP毛布コース
・自然乾燥:人工気候室内(室温18.4度・湿度35%)でサーキュレーターの風をあて、3時間乾燥
・ガス衣類乾燥機:リンナイRDT-52S、シーツ・毛布コース
この実験から、「洗濯のみ」「洗濯+自然乾燥」よりも「洗濯+ガス衣類乾燥機」が効果的だということが分かります。
ガス衣類乾燥機はダニ退治に効果的!
上のグラフは、ガス衣類乾燥機と一般的な全自動洗濯乾燥機で衣類を乾燥させたときの衣類温度を測定した結果になります。先ほども触れたように、ダニの死滅には、50℃以上の温度を20~30分保つ熱環境が必要です。ガス衣類乾燥機なら、最高70℃以上の高温で乾燥を行うため、ダニ退治に効果的なんです。
ダニ対策にも効果的なガス衣類乾燥機「乾太くん」とは?
クリーニング屋さんなどのプロが使う乾燥機は、断然ガスが多いことを知っていますか? パワフルなガス衣類乾燥機は、圧倒的なスピードで衣類を乾かします。東京ガスの「乾太くん」なら、約5kgの洗濯物を約52分でフル乾燥できちゃうんです!
※実用衣類5kgの洗濯物を乾燥(綿80%、化繊50%)/脱水度70% 気温25℃ RDT-54S-SV・標準コースで算出。ガス種:13Aの場合・リンナイ調べ
すぐに乾いて経済的にもお得なガス衣類乾燥機。この機会に、ぜひチェックしてみてください!
ガス衣類乾燥機以外の布団のダニ駆除方法とは?
これまでもお伝えした通り、ダニを効果的に駆除するための基本原則は「温度50℃以上で20~30分」です。
ガス衣類乾燥機を持っていない、設置するのが難しい場合は、布団乾燥機がおすすめです。布団乾燥機は、温風で布団を乾燥させる仕組みになっています。高温が苦手なダニを駆除するにはもってこいで、多くの布団乾燥機にはダニ退治用のモードがついています。
ダニを駆除した後は掃除機をかけて死骸を吸い取ろう
ダニを高温で駆除した後には、ダニの死骸を残さないように掃除機で吸い取りましょう。ダニの死骸は、アレルギーの原因となる場合があります。掃除機をかける時のポイントは、縦方向に往復した後、同じように横方向にも往復してかけることです。双方から往復して掃除機をかけることで、ダニの死骸はより吸い取りやすくなります。掃除機をかけるスピードは、1平方メートルあたり20秒程度です。ゆっくり丁寧にかけて、しっかり吸い取りましょう。