自分自身で作って食べられる! キッチン菜園のススメ
こんにちは。料理研究家の鈴木あさみです。私は農業をイチから学べる国内初の資格「ファームマエストロ」協会を立ち上げ、野菜づくりの楽しさを広げる活動をしています。自分でも畑で旬の野菜を育てていますが、自宅で「キッチン菜園」も行っており、現在約40種類の野菜・ハーブを育てています。
ふつう家庭菜園と聞けば、ベランダや庭をイメージされるかと思います。ですが、じつはおうちのなかでも立派な野菜が育てられるのをご存知でしたか?
大きな庭が無くても、わざわざ畑に行かなくても、「キッチン菜園」でパセリ・バジル・ベビーリーフなどいろんな野菜が作れます。お花もきれいで良いのですが、いずれ枯れてしまうのが残念。野菜は育てたら食べられるのが大きな魅力です。
毎日水やりをしたり、成長を楽しんだり、愛情込めて育てていると、野菜が我が子のように思えてきます。食べるときの喜びもひとしおです。
【初めてのキッチン菜園】ベビーリーフの育て方
今回は、初心者でも簡単にできるベビーリーフの育て方をご紹介します。
例えば、いつもなら捨ててしまう2リットルのペットボトル。これを横にして上の部分を蓋のようにはさみで切り取ります。そこに土を入れて、たっぷり水をあげてください。土は肥料があらかじめ混ぜてある培養土がおすすめです。
水を充分に含んだ土に指や割り箸でスジを作り、種をまきます。その上に土を薄くかぶせたら完成!
芽が出るまで、土を乾かさないように毎日こまめに水をやります。
かわいい芽が出るのに4~7日! 明るい窓辺で育てます。キッチンなどに窓がない場合は、昼間の数時間でも窓辺に移動してあげると、育ちがよくなります。1〜2日に1回スプレーや霧吹きで水をやります。
【ベビーリーフの育て方】準備するもの
必要なのはペットボトルと土と種。この3つだけで簡単に育てられます。ペットボトル以外にも通常のプランター、牛乳パック、ジャムの空き瓶、空き缶などでもOKです。
リボンやマスキングテープなどで飾れば、ステキなプランターに変身しちゃいます! ぜひ試してみてくださいね。
【ベビーリーフの育て方】種類や育て方のポイントとは?
ベビーリーフの種類は、ルッコラ・ミズナ・ホウレンソウ・レタス・カラシナ(マスタードリーフ)・エンダイブなど。
ベビーリーフは種まきをしてから2~3週間で収穫できるので、初めて育てる人にも簡単♪
幼葉のうちに収穫するベビーリーフは、大きな野菜と比較しても栄養価は何十倍もあるのです。見た目は小さいですが、ビタミンもたっぷりです!
キッチンの中で栽培するため、害虫・病原菌の侵入がなく、農薬の必要もありませんし、付着微生物も極めて少ないので、洗わなくても食べられます。お子さんにも安心して食卓に出せますね。
ベビーリーフはスーパーで買わなくても、うまく育てられれば、収穫しながらもぐんぐん育つので、買わなくてすみます。収穫は外側の大きな葉から摘み取っていきます。中心の小さな葉を残しておくと、長い間収穫できます。野菜の成長を見ていると、毎日の楽しみも増えますよ。
節約にもエコにもいい「キッチン菜園」を、ぜひ今日からはじめてみてくださいね!
おわりに
育てる野菜によっては日当たりのよいベランダが向いているものもありますが、ちゃんと野菜を選べば、キッチンだけで育てることができるし、北向きの窓際や日陰でも大丈夫な野菜もあります。
ミツバや葉ものなどはその代表格で、日陰でもキッチンでも立派に育ちます。これらはベランダだとまた芽が小さいうちに鳥に食べられがちなのですが、「キッチン菜園」ならそんなことはありません。またほこりや強風・台風なども気にすることなく、温度調節もしやすいので、「キッチン菜園」のほうが育てやすいメリットもたくさんありますよ。