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【南風食堂さん】の新しい乾物のある暮らし(2)「乾物の魅力とは? 子どもが喜ぶ食卓へ」

乾物は煮物くらいにしか使ったことがないという方も多いのでは? でも乾物は食感や彩りも魅力の一つ。彩りや食感を活かして、子どもが喜ぶメニューにすることも可能なのだとか。今回は【南風食堂】さんに、乾物の魅力を活かし、子どもが喜ぶ料理を作るコツをご紹介いただきました。

最終更新日:2023.2.9

目 次

【乾物の魅力の前に】煮物だけじゃない、乾物の用途とは?

乾物を使った料理

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こんにちは。第一回で、乾物(かんぶつ)のお話をして、ちょっとだけ乾物が身近に感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

わたしたちのところにも、記事を読んだ方から「切り干し大根やひじきは煮物にしか使ったことがなかったけれど、サラダやマリネにも使えるなんて、可能性が広がった」「時間があるときに豆を煮て、冷凍庫に常備するようになった」という報告をいくつかいただきました。

【乾物の魅力】子どもが喜ぶカラフルな乾物を使いましょう

今回は、さらに乾物の良さをお伝えしていきます!
乾物というと、茶色っぽい、地味な色合いのものが多いという印象がありました。
南風食堂にも小学生の子どもを持つメンバーがいるのですが、小さいうちは地味な見た目の料理にはなかなか手を伸ばしてもらえません。そこで、食卓に色を添えるような乾物料理を考えてみました。

乾物

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幼い子は、赤、緑、青というハッキリした色を好む傾向があります。赤ちゃん用のおもちゃも原色を使ったものが多いですよね。子どもたちも、カラフルなボールのおもちゃがお気に入りでしたし、街で原色を見つけると喜んでいました。普段の食事にも同じことが言え、トマトやいちご、にんじんなどの食卓で目立つ食材が大好物でした。

幼稚園に入ってお弁当作りが始まると、「朝の短い時間で、毎日キャラ弁は無理だな…」と思い、大事にしたのは彩り。
りんごやいちごの赤、卵やパプリカの黄色、枝豆やほうれん草などの緑、のりや黒豆の黒、紫玉ねぎや紫キャベツの紫。季節ごとの旬の食材で、赤、黄色、緑を探していました。

毎日買物に出かけるのは難しかったので、パプリカやトマトを干したものは大活躍。
干しパプリカのきんぴらやドライトマトとショートパスタを合えたもの。黒豆や大豆の甘煮。卵焼きの中に切り干しを甘めに煮ておいて入れるのも良く作っていました。

よくよく探せば、色合いが美しい乾物もたくさんあるのです!

豆

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また、同じ食材でも、コトコトとろとろになるまで煮込むもの、固めに仕上げてマリネするものなど、食感を変えることで、おかずの内容にもバリエーションとリズムが出てきます。

子どもはいろいろな味と食感の経験を増やしていくことが脳に刺激となり、自身の食を育んでいく力になります。そんなとき乾物は、気軽に1品おかずを増やせる、頼れる味方なのです。

子どもたちも、お弁当はいつも全部きれいに食べてくれました。それも励みになるんですよね。

【乾物の魅力】パプリカの彩りや食感を活かす

乾物のパプリカ

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南風食堂がよく使うのは、色味がきれいで甘さも強いパプリカ。完全に干さずに、レアめに干すと味わいは濃くうまみが増し、きれいな色味が残るのでおすすめです。

マリネやサラダによく使っています。また、食感ということで言えば、少し太めに切っておいた切り干し大根を使い、歯ごたえを楽しめる和え物もよく作ります。

乾物を味方につければ、この通り!

乾物を使った料理

nanpushokudo

例えば、この日のメニューはお味噌汁の葱と和布、みりん干しにした魚、玉子焼きに入れたあおさ、パプリカとしめじ、切り干し大根とほとんどが乾物をつかったメニューです。

冷蔵庫になにもなくて、買い物に行く時間もない! なんていうピンチのときでも子どもが喜んでくれる食卓づくりに、是非、乾物を味方にしてみてください!

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乾物を使った料理

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  • この記事ライター

    南風食堂(なんぷうしょくどう)

    南風食堂(なんぷうしょくどう)

    小岩里佳と三原寛子による料理ユニット。うまい料理の探求、「食」の場のプロデュース、雑誌や WEBでのレシピ紹介などをおこなう。中医学薬膳師。近著に『WHOLE COOKING』(MARBLE BOOKS)、『100 Salad Dressing 』(COOK ZAKKA BOOK)など。

    ホームページ:「nanpushokudo」

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公開日:2016.3.29

最終更新日:2023.2.9

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