更新日: 2017年03月08日
2997 view

冬は用心! 冬に増加する入浴中の「ヒートショック」回避のポイントは?

気温が下がってくると増えてくるのが入浴中のヒートショック。入浴中の急死は交通事故死亡者数の3倍以上にものぼることご存知でした? ここではヒートショックとは何か、ヒートショックが起こる原因と有効な対策についてご紹介します。

お風呂で起こるヒートショックとは?

Retina pixta 24020947 s
「ヒートショック」という言葉、具体的にどういう状態を指すのかご存知でしょうか?一般的に「急激な温度変化による血圧の急変動などが身体に及ぼす衝撃」のことを「ヒートショック」といいます。お風呂に入る際は脱衣所から風呂場に移動したり、入浴中に湯船に出入りしたり、と温度差を体感することが多いんですね。
Retina ojiichan02
【1】暖かい部屋から寒い脱衣室・浴室へ
  →血管が収縮 → 血圧上昇
Retina ojiichan01
【2】お湯につかり身体が温まる
  →血管が拡張 →血圧下降
Retina ojiichan02
【3】温まった身体で冷えた脱衣室へ
  →血管が収縮 → 血圧上昇

<ヒートショックの原因>お湯の温度と脱衣所・浴室の温度差が大きい

Retina f 1602 graf a
東京都健康長寿医療センター研究所の発表によると2011年の一年間で入浴中に亡くなった方の数が全国推計としておよそ17000人にものぼることが明らかになりました。

事故の大半が冬場に発生しています。気温と死亡者数がはっきりと反比例しています。

この死亡者数は、交通事故による死亡者数の3倍を超え、そのうち高齢者は14,000人と大多数を占めています。
(2011年中の交通事故死者数は警察庁交通局調べで4,663人)
Retina f 1302 graf 03
浴室温度と入浴中の湯温の温度差を見ると、冬場は約32℃まで広がります。この大きな温度差が激しい血圧変動をおこし、入浴中の事故を引き起こすんですね。

日本には浴室に暖房設備がない家庭がまだまだ多い

Retina f 1302 graf 01

グラフ出典:「浴室に暖房設備がありますか?」東京ガス都市生活研究所調べ
ドイツ、イタリア、韓国1992年 日本は、一都三県2011年 
日本は諸外国と比べて入浴中の死者数が多いと言われています。なぜなのでしょう?

もともと諸外国と異なり、湯船に浸かる習慣があることが前提として挙げられますが、浴室環境の問題にも着目してみると、浴室の暖房設備の普及率に違いがあることが分かります。ドイツやイタリアが90%台にも昇るのに対し、日本はわずか20%台!日本の浴室は寒いのですね。

<ヒートショックの対策1>浴室暖房乾燥機で浴室を暖める

Retina f 1602 graf f
入浴時はどうしても温度差のある環境に身を置くため、急激な血圧変動が起こりやすいもの。脳出血や心筋梗塞を引き起こす危険性があります。
Merit02 img heating 01 出典:http://home.tokyo-gas.co.jp/living/bathroom/hotdry/hotdry/merit02.html
少しでも身体の負担を減らすためには、とにかく各環境(脱衣室、浴室)の温度差を減らすことがポイント。入浴環境の温度差を減らすために有効なものの1つが「浴室暖房乾燥機」です。後付けタイプもあるので、お持ちでないお宅は一度調べてみるとよいかもしれませんよ。
Retina f 1302 graf 04
グラフ出典:「浴室暖房温度立ち上がり時間比較」東京ガスの実験より
中でもガス温水式はパワフルな温風で浴室をすばやく暖めてくれるのでおすすめ。グラフの通り、25℃に到達するのに約6分。そのコストはたったの約6円です(※)!


※算出条件:ガス料金は家庭用高効率給湯器契約(東京地区等)、電気料金は東京電力の従量電灯B契約の平成28年9月時点の原料・燃料価格に基づいて計算した税込金額(基本料金含まず)。※使用状況によりランニングコストは異なります。 (東京ガス調べ)

<ヒートショックの対策2>浴室暖房乾燥機のないお宅はシャワーを!

Retina f 1302 shower
浴室暖房乾燥機がないお宅はシャワーを上手に使いましょう。湯舟にお湯をためる際、シャワーを高い位置に設置し、そこから給湯すれば浴室全体が暖まります。
 
また、高齢者や心臓の弱い方はなるべく一番風呂を避けること。家族が入った後の方が浴室が暖まっているので温度差が少なくて済みます。高齢者や心臓の弱い人は、家族に入浴する旨を伝え、入浴中も意識的に声かけをしてもらうとより安心ですね。

<ヒートショックの対策3>脱衣室も暖めよう

浴室だけでなく脱衣室の温度にも気を配りましょう。小型のヒーターを用意するなど、温度バリアフリー対策を忘れずに。浴室暖房乾燥機をお持ちのお宅は、浴室の扉を開けて浴室暖房をかければ脱衣室も暖まります。

省スペースなのにしっかり暖めてくれる温水ラジエーターもおすすめ。壁掛けタイプ、床置きタイプ、タオル掛けを兼ねた「タオルウォーマータイプ」などラインナップも豊富です。

<ヒートショックの対策4>お風呂のお湯の温度にも気をつけて!

Retina 1602 graf e
注意が必要なのは室温だけではありません。湯温にも要注意!寒い冬はつい熱いお風呂に入りがちですが、熱いお湯はヒートショックの危険性を高めてしまいます。上のグラフを見ると、湯温によって、血圧の振れ幅が全然違います。振れ幅が大きいほど危険度が高くなります。

理想は38~40℃。ゆっくり浸かっているうちにじわりと汗がにじむくらいがちょうどいいんです。

おわりに

お風呂のヒートショック対策の3箇条はこちら。

その1. 浴室は事前に暖めるべし
その2. 脱衣所の暖めも忘れるべからず
その3. お風呂のお湯はぬるめ(40℃くらいまで)に設定すべし

高齢者やお子さんのいるご家庭では昨今、浴室をバリアフリーにリフォームすることも多いようですね。ぜひ温度のバリアフリーもお忘れなく!

※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の責任において行ってください。
本記事の情報は記事公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
詳しくは、「サイトのご利用について」をご覧下さい。

アクセスランキング

1

【いきなり焼くのはNG!? 】食パンの焼き方をマスターして朝食がひと味変わる!

96041view
2

【油こし、水切り、◯◯に!?】コーヒーフィルターの活用法4選

20098view
3

【捨てられない&溜ってしまう】「紙袋」の活用術<整理整頓・インテリアなどに>

20937view
4

【お風呂のはなし8話】毎日できるお風呂のカビ予防のコツ

2336view
5

「箱に入れたまま保存はNG? 」ケーキの保存で気をつけたいこと4つ

3876view

おすすめ記事

【コンロのプロ直伝】意外と簡単!お鍋を使った<ご飯の炊き方>と<美味しい理由>

【どんなことに気をつけたらいいの?】今さら聞けない「電力自由化」とは

賢い主婦は知っている!めんどうな洗濯物干しから解放される楽チン術

意外と知らない人が多い!?お風呂のガンコなカビをしっかり落とすコツとは

リビング?お風呂場?「室内干し(部屋干し)」のコツとおすすめの干す場所

おすすめキーワード