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片づけは楽しみながらがコジマジック流! -「収育」のすすめ-

収納王子としてご活躍のコジマジックさん。意外にも小さい頃、「片付けなさい」と言われたことがないそう。お母様と遊びながら片付けの手伝いをしているうちにいつの間にか片付け好きになってしまったとか。そんなコジマジックさんに片付けのコツや息子さんへの片付けの教え方についてお話を伺いました。最後にご自宅の収納の一部もご紹介いただいています!

最終更新日:2023.5.18

目 次

小島弘章

Hiroaki Kojima

母の遊び心で片づけ好きに

僕、親から「片づけなさい」と言われたことがないんです。母は片づけ上手で、たとえば収納用のカラーボックスが古くなってくるとカッティングシートで張り替えてリメイクして使っていました。100円ショップに買い物に行けば、「これと同じ形の箱を見つけてきてね」なんてゲームみたいにして遊んでくれる。そうやって手伝いをするのが楽しくて、片づけていると意識したことはなかったんです。

以前は相方と同じマンションの違う部屋に住んでいたんですけど、ネタ合わせなんかで相方の部屋に行くのが嫌で。めちゃくちゃ散らかってるんですよ。でも相方は「お前ん家は疲れるわ」って。何かモノを動かしたら僕がすぐに定位置に戻すから落ち着かないんでしょうね(笑)。そんなふうに周囲の人に言われて、初めて自分は片づけ好きなんだと自覚するようになりました。

片づけで3つのお得

片づけには3つのお得があります。ひとつは「時間のお得」。探し物をすることが減って、時間を有意義に使うことができます。ふたつめは「お金のお得」。二重買い、無駄買いがなくなります。最後は「心のお得」。子育てや家事で時間に追われて大変だと思いますが、ママがイライラしていたら家族が暗くなる。これはお仕事上でのお付き合いでも一緒です。イライラしている人のところに人は集まりませんよね。

このように片づけは“減らすお得”が得られる行為なんです。“増やすお得”に比べるとピンときにくいのですが、いろいろなゆとりが得られることが、片づけの一番の効果なんです。

使う場所に収納スペースを確保する

たとえばお風呂や水回りは湿気が気になるから、壁に吸盤でつけられる網状のポケット収納にすると水も切れるし便利ですよね。収納スペースは、モノを使う場所につくることが鉄則! だから先ほどの収納ポケットをバスケットボールに見立てて、お風呂から上がるとき子どもが使ったおもちゃを「ナイスゴール! 」なんて遊びながら片づけています。

僕は息子が生まれてすぐに「ないないしようね」と根気よく声を掛け続けてきました。すると1歳くらいから、片づけをする時は僕の手を引っ張っていき、目の前で片づけをするところを見せて、頭を差し出て褒めてほしいとアピールするように(笑)。片づけをしたらパパも自分も嬉しくなると、ちゃんと理解しています。

片づけ好きになるための環境づくりを

なぜ子どもが片づけられないかって実は簡単なことで、「使ったモノをもとの位置に戻す場所」が決まってなかったりするだけなんです。パパやママに「片づけなさい! 」と叱られるけれど、子どもからすれば「どこに片づければいいの? 」なんです。けど怒られるのは嫌だから、とりあえず見えない場所にしまい込んでしまい、探し物になってしまう。

だからまずはパパママに片づけの方法を学んでいただいて、それを子どもでも理解できる形で伝えていきたいと「収育」に取り組んでいます。「収育」は育児・教育・育成という3つの言葉をあわせた造語なんですけど、まずは家族揃って片づけの環境づくりに取り組んでいただきたいと考え、収納のコツなどをお伝えしています。

捨てるのではなく、嫁がせる

片づけは順番を守れば誰にでもできます。順番は「出す・分ける・しまう」なんですが、多くの人は順番を逆にしちゃう。まず散らかっているモノをしまおうとする。引き出しをあけるとモノがあふれているから分けようとするんですけど、大事なのは「一旦モノを全部出してから分ける」ことなんです。さらに言えば、普段よく使うモノをしまって、使わないモノは出しておくこと。僕は「優柔不ダンボール」って名づけた段ボールを玄関に置いて使わなくなったモノを入れています。後輩芸人が遊びに来た時はその中から喜んで持って帰ってくれるんです。

番組に視聴者の方から依頼をいただきご自宅に訪問するんですが、お伺いすると「あなたが来ても何も捨てないわよ! 」って怒られちゃうんです(笑)。片づけが苦手な方は捨てることにすごく抵抗感があるんです。だから先に何にも捨てなくていいと、そして罪悪感や後悔の生まれない手離し方をしましょうとお伝えしています。モノから上手に卒業する、嫁がせればいいんです。そうすると部屋の中には本当に大切なモノだけが残る。それが快適なシンプルライフなんです。

「収育」を当たり前の言葉にしたい

僕は片づけに関心のない人にこそ当たり前のように片づけを学んでもらえる仕組みをつくりたいと考え、低料金で楽しく学べる「収納検定」をつくりました。たとえば幼児対象の5級は紙芝居とシール遊びを楽しみながら保護者様と一緒に片づけを学んでいただいて1,500円(税込)なんです。ぜひ片づけと楽しい出会いができるきっかけをつくってあげてください。

みんなが楽しみながら片づけができるようになれば世の中は必ず変わると信じています。「収育」という言葉が定着するように、これからも片づけの楽しさを伝えていきたいですね。

自宅の収納をご紹介

最後に、我が家の収納をご紹介します。どれも簡単に真似できるので、ぜひ片づけに役立ててくださいね!

スリッパ収納

Hiroaki Kojima

100円ショップの約20cmのタオルかけでスリッパ収納。
靴箱の扉裏のデッドスペースも有効活用。

プラカゴ収納

Hiroaki Kojima

キッチンの吊り戸棚は100円ショップの取っ手付きのプラカゴで分類。
奥のモノも取り出しやすい。ラベリングをすることも忘れずに!

Tシャツ収納

Hiroaki Kojima

Tシャツは一目でどこに何があるかわかるようにタテ型収納。
倒れないようにところどころにブックエンドを挟むのもコツ。

引き出し収納

Hiroaki Kojima

100円ショップのプラカゴで引き出しの中を整理。
モノを戻す場所を作ることが大切!

収納

Hiroaki Kojima

目線から腰の高さのところに使用頻度が高いモノを収納。
衣替えは引き出しを入れ替えるだけと簡単。

吊戸棚とキッチンペーパーホルダー

Hiroaki Kojima

吊り戸棚の下にキッチンペーパーホルダーをDIY。
料理をしながらでもすぐにキッチンペーパーを使うことができます。

※当サイトに掲載されている文章、画像、写真等の無断転載・使用はお断りします。

  • この記事取材先プロフィール

    収納王子コジマジック

    一般社団法人日本収納検定協会 代表理事/一般社団法人日本片づけ整理収納協議会 代表理事/ケイスタイル株式会社 代表取締役

    収納王子コジマジック

    片づけ・収納・住まいに関する確かな知識と実績を持つプロフェッショナルでありながら、松竹芸能で約30年の芸歴を積んだ、主婦層に圧倒的な支持を受ける男性ライフスタイル系タレントのパイオニア。整理収納に”笑い”を取り入れたセミナーが話題となり、年間講演依頼数は200本以上。著書・監修本は累計40万部を超える。2014年12月には収納と育児・教育・育成を組み合わせた “収育”を理念として掲げた、一般社団法人日本収納検定協会を設立。2015年10月から”お片づけを楽しむ検定”「収検(収納検定)」をスタートさせる。そのほか収納グッズ開発やマンションの収納監修など、日本や中国を中心に幅広く活躍中。

    ホームページ:一般社団法人 日本収納検定協会

    【Twitter】@ok_kojima
    【Instagram】@kojimagic2009
    【TikTok】@kojimagic

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公開日:2016.10.4

最終更新日:2023.5.18

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