2024年の母の日はいつ?
日頃のお母さんの苦労をねぎらい、感謝を表す「母の日」。日本では毎年「5月の第2日曜日」と定められており、2024年の母の日は5月12日(日)です。
【母の日の由来】母の日はどこの国で生まれたの?
日本の母の日の由来となっているのは、アメリカの母の日だと言われています。
アメリカの母の日は、100年ほど前にアメリカのウェストヴァージニア州で、アンナ・ジャービスという女性が亡き母の追悼式で白いカーネーションを捧げ、参列者にも配ったのが始まり。カーネーションは、生前アンナの母のお気に入りだったそうです。
その後、アンナが母に感謝する「母の日」を提唱し続けた結果、同州の知事が1910年に「5月の第2日曜日を『母の日』にする」と宣言します。そして1914年にアメリカで公式に「母の日」として制定されました。そこから日本を始め、世界の色々な国へ広がっていったそうです。
「アンナ・ジャービスの母」とはどんな人? 5月の第2日曜日なのはなぜ?
アンナの母である「アン・ジャービス」は敬虔なクリスチャンであると同時に社会活動家でした。
南北戦争中に双方の負傷した兵士を看護したり、当時の乳児死亡率を低減させるために、病気治療や母乳の汚染防止を目的とした活動も行っていたそうです。
5月の第2日曜日というのは、アンナ・ジャービスが、5月9日に亡くなった母親の追悼式を行った日だといわれています。母を敬愛していたアンナにとって、この日が「母の日」となるのは意義深いことだったのかもしれません。
【母の日の由来】日本にはどのように伝わったの?
日本に「母の日」が伝わったのは、大正から昭和初期にかけてのこと。青山学院大学で教鞭を取っていたアメリカの女性宣教師たちが、普及活動を行いました。日本で最初に「母の日」の行事が行われたのは1913年だそうです。
その後、キリスト教会が中心になって日本各界へはたらきかけた結果、「母の日」が浸透していきました。
【母の日の由来】「赤」のカーネーションが一般的な理由は? 他の色は? おススメの色と避けた方がいい色
日本の「母の日」で贈られるカーネーションは「赤色」が多い印象ですが、元々、アメリカでアンナ・ジャービスが用いたのは「白色」のカーネーションでした。
何故赤色がメジャーとなったのでしょうか? 当初は、亡き母には白色、存命の母には赤色が用いられていましたが、母の日が浸透する過程で、赤色が主流になったからです。
また、赤いカーネーションの「花言葉」も一因だといわれています。カーネーションはピンクやオレンジ、黄色や青などさまざまな色があります。その中でも赤は「母への愛」「母の愛」「純粋な愛」「真実の愛」という意味があり、母の日に贈る色としてふさわしい、ということになったようです。
カーネーションは色によって、また同じ色でも色の濃さで花言葉の意味が異なるようです。他の色の「花言葉」と、母の日におススメ、避けたい色をご紹介します。
母の日のカーネーション・おススメの色
赤
「母への愛」「母の愛」「純粋な愛」「真実の愛」という意味があります。母の日にはぴったりですね。
ピンク
「感謝」「気品」「あたたかい心」「美しい仕草」という意味です。こちらも母の日にはふさわしい花言葉ですね。
オレンジ
「熱烈な愛」「純粋な愛」という意味で、どちらかというと恋人向けといえるかもしれません。
青
「永遠の幸福」という意味です。寒色ですが、あたたかい意味合いなんですね。
母の日には避けた方がいい場合があるカーネーションの色
黒に近い濃い赤
同じ赤でも、色味の濃い・暗いものは「私の心に哀しみを」という意味です。
白
「私の愛情は生きている」「尊敬」という意味です。亡くなった母を追悼する定番の色のカーネーションだそう。
黄色
「軽蔑」「嫉妬」という意味。鮮やかで明るい色ですが、贈る際には注意が必要です。
黄色には他にも、「美」「友情」といった花言葉もあるのですが、花言葉を気にされる方に贈る場合は、避けたほうがいいかもしれませんね。
【母の日の由来】カーネーション以外に選べる花は?
カーネーション以外にも、母の日の贈り物として選ばれる花の種類があるのをご存知でしょうか。
ガーベラ、バラ、ユリ、チューリップ、ダリア、スイートピーなど。華やかだったり、気品のある花が好まれているようです。
単体で贈るのはもちろん、カーネーションと合わせて花束にするのもオススメだとか。お母さんの好きな花や花言葉などに合わせて選ぶのも素敵ですね。
最近では、長い期間楽しめる「鉢植え」を贈る方も増えています。例えば6-7月に開花時期を迎える、アジサイの鉢植えを贈ることも多いそうです。
【母の日の由来】世界の他の国ではどのようなことをするの?
アメリカから伝わったとされる「母の日」ですが、アメリカや日本以外でも5月の第2日曜日に祝う国があるのをご存知でしょうか。国によって行事の内容や、贈られる花も異なるんですね。
オーストラリア
オーストラリアでは主に「菊の花」が母親に贈られます。オーストラリアでは5月に咲き、市場に多く出回ることから一般化したんだとか。「母の休息日」という認識が強く、この日は子どもが朝食を作ったり、レストランで家族で食事したりするそうです。
フィンランド
花は「ミニバラ」や「ヴォッコ」という二輪草の野の花が贈られるそう。子どもが当日の朝に庭などから摘んできて、お母さんに手渡すそうです。
イタリア
花は主に「アザレア」が一般的だそうで、広場で鉢植えごと売られます。その収入の一部はがんの研究などに使われるとか。
その他にも5月の第2日曜以外の日に「母の日」を制定している国がたくさんあります。母の日に感謝を伝えたいのは万国共通なんですね。
【母の日】お花以外のプレゼントでおすすめは?
お花やプレゼントだけでなく、母の日に日頃の感謝を伝える「お料理」のプレゼントも喜ばれるようですよ。
母の日にパパと子供だけで作れる簡単レシピ
パパと子どもだけで作れる簡単レシピをご紹介します。ぜひ作ってみてくださいね。
おわりに
お花やプレゼントだけでなく、母の日に手作り料理でおもてなしをするのも良いですね。
日頃、お母さんに感謝を伝える機会が持てていない方も、ぜひ母の日にはお母さんを労ってくださいね。
参考:日比谷花壇「なぜ母の日にカーネーションを贈るの?カーネーションの色の意味と由来」ほか
参考:青山学院「青山学院と『母の日』」
参考:農林水産省「歳時とお祝いのご挨拶 花を『贈る』ということ」