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「花粉症にはどんな種類があるの? 」知っておきたい花粉症の種類&飛散時期について

「花粉症」と一口に言っても、花粉にはさまざまな種類があり、種類によって飛散時期も異なります。自分自身がどんな植物の花粉に反応し、それによっていつから対処すべきなのでしょうか。【花粉症の種類と飛散時期】についてご紹介します。

最終更新日:2023.11.8

目 次

花粉症の代表的な種類と飛散時期

花粉に悩む女性

PIXTA

花粉の時期

uchicoto

花粉には、木から飛散する「木本花粉(もくほんかふん)」と草から飛散する「草本花粉(そうほんかふん)」の2種類があります。「木本花粉」と「草本花粉」の代表的な種類を、季節ごとにご紹介します。

  • 春・・・スギ、ヒノキ
  • 夏・・・ホソムギ、オオアワガエリ、カモガヤ、シラカバ
  • 秋・・・ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、カナムグラ
  • 冬・・・ハンノキ、スギ


「花粉症」と言うと春に警戒するイメージがありますが、飛んでいる花粉の種類が違うだけで、花粉は一年中飛んでいます。また、南北に長い地形の日本では、気温差の影響で地域によって桜の開花時期が異なるように、同じ種類の花粉でも飛散時期にズレがあります。

それでは花粉の種類ごとに、特徴や地域による飛散時期を確認しておきましょう。

【花粉症の種類】スギ花粉

スギ花粉

PIXTA

日本では、花粉症の原因で最も多いのがこの「スギ花粉」と言われています。
国土面積の約7割を占める森林面積のうち、スギ林は約18%で、国土の約12%を占めています。
その影響からか花粉症患者のなんと約70%がスギ花粉症と言われているそうです。

参考:林野庁「スギ・ヒノキ林に関するデータ」
参考:厚生労働省「花粉症の疫学と治療」

植物には、虫などが花粉を運ぶ「虫媒花(ちゅうばいか)」と、風によって花粉を運ぶ「風媒花(ふうばいか)」があります。

スギをはじめとする「風媒花」は風に受粉を頼ることから、「虫媒花」に比べて花粉を多くつくり、風にのって遠くまで花粉が運ばれます。このことも、多くの地域でスギによる花粉症が多い一因と言われています。(ほとんどスギが生息しない北海道、沖縄を除く)

症状は鼻のアレルギー症状に加えて、目のかゆみ、喉の違和感、皮膚のかゆみなど多岐にわたります。

【スギ】地域による飛散時期(目安)

花粉の飛散時期

PIXTA

  • 北海道・・・3月〜5月
  • 東北・・・2月〜6月(2月中旬〜4月は飛散量増加)
  • 関東・・・1月〜5月(2月〜4月は飛散量増加)
  • 東海・・・1月〜4月(2月中旬〜3月中旬は飛散量増加)
  • 関西・・・1月〜4月(2月〜3月は飛散量増加)
  • 九州・・・1月〜5月(2月〜3月は飛散量増加)

【花粉症の種類】ヒノキ花粉

ヒノキ花粉

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スギと飛散時期はほぼ同時期ですが、スギよりも少し遅れて飛散を始めます。スギ花粉が終わったと安心したら、ヒノキ花粉の症状が続くという方も。

飛散距離が長く、広範囲に飛ぶことから花粉症を引き起こします。スギと合わせて症状を持つ方は、重症化しやすいので十分な予防が必要です。

【ヒノキ】地域による飛散時期(目安)

  • 北海道・・・5月〜6月
  • 東北・・・3月〜5月(4月頃は特に飛散量増加)
  • 関東・・・2月〜6月(3月〜4月は飛散量増加)
  • 東海・・・3月中旬〜4月(4月は飛散量増加)
  • 関西・・・2月〜4月(4月は飛散量増加)
  • 九州・・・3月〜5月(3月〜4月上旬は飛散量増加)

【花粉症の種類】イネ科の花粉

イネ花粉

PIXTA

ホソムギ、オオアワガエリ、カモガヤなどのイネ科の植物は、夏から秋にかけて多い「草本花粉」です。草本花粉とはイネ科の植物やブタクサなど背の低い、いわゆる雑草の花粉です。

夏に多いイネ科の花粉の症状は、スギと似たような鼻・目の症状に加え、皮膚のかゆみなどが出やすいのも特徴です。

【イネ科の植物】地域による飛散時期(目安)

  • 北海道・・・5月〜9月
  • 東北・・・4月〜10月(5月中旬頃は飛散量増加)
  • 関東・・・2月〜12月(5月〜6月は飛散量増加)
  • 東海・・・3月下旬〜10月
  • 関西・・・2月〜11月
  • 九州・・・2月〜11月

【花粉症の種類】シラカバ花粉

シラカバ花粉

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「シラカバ(シラカンバ)」はカバノキ科の落葉樹で、北海道に多く分布しています。北海道では、スギやヒノキなどの花粉症は発症が少ないと言われていますが、そのかわりシラカバの花粉症が近年増加傾向にあるそうです。

症状はスギと似ており、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどがあります。

【シラカバ】地域による飛散時期(目安)

  • 北海道・・・4月中旬〜6月
  • 東北・・・4月〜6月中旬

【花粉症の種類】ブタクサ、ヨモギ花粉

ブタクサ、ヨモギ花粉

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秋に多いと言われているのが、「ブタクサ」や「ヨモギ」などキク科の花粉です。

ブタクサやヨモギは、イネ科の花粉と同じ「草本花粉」です。草本花粉は低い位置で生息するため風に乗りにくく、飛散距離が短いので、植物が植えられている場所に近づかないことで予防ができるそうです。

【ブタクサ・ヨモギ】地域による飛散時期(目安)

  • 北海道・・・8月〜9月(ブタクサの花粉による影響はあまりなく、ヨモギの飛散時期)
  • 東北・・・8月〜9月(9月初旬頃は飛散量増加)
  • 関東・・・7月〜12月(8月中旬〜9月は飛散量増加)
  • 東海・・・8月中旬〜10月中旬
  • 関西・・・8月下旬〜11月中旬(9月中旬は飛散量増加)
  • 九州・・・8月〜11月初旬(9月下旬は飛散量増加)

花粉症のセルフケア

マスクとメガネを着用する女性

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花粉の種類と飛散時期を確認できたら、医師の治療に加え、セルフケアにも努めましょう。

外出時の注意事項

マスクやメガネを着用し、花粉を体内に入れないようにすることが大切です。また気象庁などが発信する花粉情報もチェックし、あまりに飛散が多い日は外出を控えるのも方法です。

参考:日本気象協会「花粉情報」

帰宅後の注意事項

うがいをする女性

PIXTA

帰宅時は家へ入る前に衣服を払い、付着した花粉を室内に持ち込まないように気をつけましょう。手洗い、洗顔、うがいは念入りに。

また、スギやヒノキ花粉の時期は、洗濯物を極力部屋干ししたり、衣類乾燥機にかけるなどして花粉の付着を避けましょう。

浴室暖房乾燥機がついているお宅はぜひ活用を!

浴室を洗濯物の乾燥室として使える浴室暖房乾燥機。ガス式ならパワフルな温風で乾かすので、室内干しによるカビやダニの心配もなくなります。ハンガーに吊したまま干せるから、シワにならず生地の傷みも少なくてすみますよ。

衣類乾燥

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根強い人気の衣類乾燥機、ご存じですか?

乾太くん

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衣類乾燥機にはガス式・電気式があります。ガス式は電気式より乾燥スピードが早いことが魅力です!

ガス式の「乾太くん」は、スイッチをオンにして数秒で温風が出て、そのままドラム内を約80~100℃の高温で運転し、一気に洗濯物を乾かします(一部モードで80℃以下)。 また、上の排湿筒から余分な水分を排出していきます。ガス式では短時間で、一気に湿気を排出するため、このような仕組みとなっています。

だからガス式は短時間で乾くんですね。

さらに、ガスならではの強い温風をたっぷり送り込みながら乾燥させるので、洗濯物の繊維が根元から立ち上がり、肌触りの良いふわっとした仕上がりになります。

衣類から寝具、靴まで乾燥できる乾太くんをぜひチェックしてみてください。

日々の体調管理も大切です

ストレスや睡眠不足、飲み過ぎなど、免疫力の低下は花粉症を悪化させると考えられているそうです。花粉の時期は特に体調管理に気をつけましょう。

おわりに

いかがでしたか?
花粉の種類はさまざまあり、それぞれ飛散する季節も違えば地域によって時期も異なります。まずは医師と治療法の相談をしっかり行った上で、セルフケアも念入りに行い、花粉症の時期を乗り切ってくださいね。

参考:厚生労働省「平成22年度花粉症対策」

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公開日:2017.3.23

最終更新日:2023.11.8

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