冷蔵庫の掃除、どれくらいの頻度でしていますか?
冷蔵庫の中を掃除していますか? 予約の取れない家政婦としてテレビや雑誌などでも活躍中のタスカジsea(しー)さんによると、冷蔵庫の掃除は定期的に行う方がよいそう。詳しく伺いました。
冷蔵庫の掃除、なぜ必要なの? 頻度はどれくらい?
こんにちは、sea(しー)です。
冷蔵庫は食べ物を扱う場所なので、清潔にしておきたいですね。食べ物くずやこぼれた跡をそのままにしておくとカビや雑菌なども発生しやすくなります。食材管理を兼ねて定期的に汚れをリセットするのがオススメです。よく料理するご家庭で3ヶ月に一度、ワンシーズンに1回程度でしょうか。一年の間で「◯月と◯月にやる」と決めておくとよいですよ。
また、掃除するには、できるだけ食材が少なくなっているタイミングがベストです。お買い物前、宅配の食材が届く前などに予定を定め、その日に向けて食材を使い切っていきましょう。
それでも、冷蔵庫内には食材がゼロの状態にはならないはず。すべての食品を一度に出すと置き場所も取るので大変です。掃除箇所を分けて、順番に食材を出し入れしながら進めましょう。特に常温だと傷みやすい食材があれば、保冷剤を入れたクーラーボックスに逃がすとよいでしょう。
冷蔵庫の掃除法(1)ドアポケットはそっと外して、スポンジで洗う
調味料や飲料がこぼれやすいドアポケットは、汚れた箇所を拭くよりも、ケースごと取り出して中性洗剤で洗うのが効率的です。すぐにキレイになりますよ。
では掃除方法を見ていきましょう。
ドアポケットの外し方
ドアポケットを外したことのない方は要注意です。外そうとして無理に力を加えると割れてしまうことがあります。写真のように、ドアポケットの下を左右交互にこぶしで軽くトントンと叩くようにして、少しずつ浮かせましょう。ある程度浮いてくれば無理なく外せます。
ドアポケットの洗い方
冷蔵庫の冷気で垂れた液体が固まっている箇所もあります。まずはお湯で流して汚れを温めて緩め、中性洗剤をつけたスポンジで洗います。
キレイに洗って乾かしたらアルコールスプレーを吹きつけて除菌します。濡れたままだと除菌効果が下がるので、水気をしっかり取ってから行います。
ドアポケットが入っていたホルダー部分(冷蔵庫のドアの内側)も汚れを拭き取り、アルコールスプレーをかけておきましょう。
冷蔵庫の掃除法(2)棚に汚れが溜まっている場合は、棚板を外す
冷蔵庫内の棚も食品の汚れが残りがち。お掃除は棚1段ずつ進めます。食材や調味料などを外に出したら、棚板を取り外して洗います。
棚板の汚れは中性洗剤をつけたスポンジで落としていきます。隅や継ぎ目部分は特に汚れやすいので、しっかり洗いましょう。
この通りピカピカになりますよ。
冷蔵庫の掃除法(3)野菜室はケースごと外し、スポンジで洗う
冷蔵庫でいちばん汚れやすいのが野菜室。主な汚れは野菜くずや土で、傷んだ野菜が腐って液状になっていたり、固まっていたりすることもあります。冷蔵庫内のほかの場所よりも温度が高めに設定されているため、雑菌も繁殖しやすいんですね。
水拭きのみのお手入れは、雑菌を塗り広げることになる上、水分で菌が増えやすくなってしまいます。
こちらもケースごと外し、しっかり洗剤で洗って除菌仕上げするのがオススメです。
野菜室のケースの外し方
野菜室も大抵外せるようになっています。ケースの縁を両手で持って、上にスッと持ち上げましょう。冷蔵庫の機種によってはやり方が異なります。取扱説明書で確認しておくとよいですね。
野菜室のケースの洗い方
まずは大きなゴミを取り除き、ドアポケットと同じようにスポンジで洗っていきます。野菜室のボックスは大きいので、シンクで洗う際にはボックスを傾けながら、左右半分ずつ洗うように進めるとよいでしょう。
中性洗剤をスポンジにつけてこすります。もしカビが発生していたら、塩素系のカビ取り剤を使ってもよいでしょう。ただ、塩素系のカビ取り剤は、跳ねると衣服やキッチンマットを脱色させてしまうので注意が必要です。マットを避けたり、色抜けしてもよい服に着替えたりして、充分に気をつけてくださいね。
冷蔵庫の床付近の汚れにも注意!
野菜室を外したあとの本体側の汚れや、冷蔵庫の床付近にたまったゴミもチェックしてみましょう。「入居以来、野菜室を外したことのなかった」という、このご家庭では、床付近にこんもりとホコリや髪の毛、野菜くずなどが溜まっていました。床の汚れはウェットシートなどで拭き取っておきます。
野菜室ケースを取り付けたら、こちらもアルコールスプレーで除菌しておきましょう。
冷蔵庫の掃除法(4)パッキンの汚れは古歯ブラシで落とす
パッキンの隙間にゴミや汚れが溜まっていることも多いです。そうした場合、ウェットティッシュや古歯ブラシを濡らして、こするだけでスッキリしますよ。
冷蔵庫の汚れを防止するには・・・
冷蔵庫の日々の汚れをつきにくくすれば、掃除の頻度を減らせます。
野菜室は、野菜をビニール袋や紙袋などで包んでから入れるようにしましょう。野菜くずや土が直接ケースに落ちなくなります。さらに野菜室用の小分けボックスなどを利用すると、野菜が迷子になりにくくなります。
また汁漏れしそうな食材や作り置きの食品は、直接冷蔵庫の棚板の上に置かないのもポイント。トレイなどを置いて、その上に載せるようにすると、汚れたらその部分だけを外して気軽に洗えます。
100円ショップで販売されているケースやお菓子の蓋でも良いですし、適切なサイズがなければ牛乳パックなどの空き箱で作ってしまってもよいと思います。
冷蔵庫のニオイが気になる。そんな時は・・・?
冷蔵庫にキムチなど強いニオイのする食材を入れるとニオイが残る時がありますね。冷蔵庫用の消臭剤もありますが、竹炭、重曹やコーヒーかすを入れるのもよいですよ。
重曹やコーヒーかすは小さな容器に入れて冷蔵庫の端に入れておきます。こぼさないように注意しましょう。消臭効果を保つために重曹は2〜3ヶ月ごとに、コーヒーかすは2〜3日で入れ替えるのがよいでしょう。
おわりに
冷蔵庫の掃除は一旦やると癖になる人も多いのだそう。キレイな冷蔵庫は気持ちがよいですね。