手や指を怪我したら料理はどうする?
病気やケガなど片手が使えない時、最も困るのは料理ですね。着替えやお風呂、食事ももちろん大変ですが、料理の場合は火も包丁も扱うので、注意が必要です。水仕事の多さも負担感の強いポイントですね。
そんな時に役立つのが、東京ガスが提案する「片手でクッキング」。片手だけでも料理ができる調理法やレシピ、便利グッズをご紹介します。
【片手でクッキングするコツ】食材を固定するための5つの方法
片手で料理をする時に最も困るのが、食材や調理器具を手で押さえたり、支えたりすること。そこで重要になるポイントが、食材を動かないように固定することです。
食材を固定する方法としては、以下の5つの方法があります。
食材の固定1 くぎ付きまな板を使う
食材をくぎにさして固定できるため、皮をむいたり切ったりする作業がしやすくなります。くぎ付きまな板は「ワンハンド調理板」として市販されているほか、自作もできます。
食材の固定2 ぬれ布巾で固定する
まな板の上に、ぬれ布巾を置き、その上に野菜を置いて固定します。この時、まな板の下にもぬれ布巾、または、すべり止めマットを敷いておくことも大事です。
食材の固定3 丸い果実などはお椀で固定する
ゴロリと転がってしまう丸いものは、お椀の中にぬれ布巾を敷き詰め、その上に置いて固定をするとむきやすくなります。
食材の固定4 葉物野菜は皿をかぶせて固定する
キャベツや白菜など、バラッと広がりやすい葉物野菜は、お皿を伏せて押さえます。
食材の固定5 すべり止めで固定する
市販のすべり止めマットは、必要な大きさに切って使えるため、大小さまざまなサイズを用意しておくと便利。吸盤タイプは、ソープホルダーとして市販されているものも利用できます。
【野菜の切り方】動画
【片手でクッキングするコツ】調味料を測るときは、スプーンを固定!
調味料を計量する際は、バットなど平たくて立ち上がりのある容器に計量スプーンを置いて、スプーンの水平を保ちます。スプーンが傾かないので、片手でも簡単に計量できますよ。
食材を混ぜ合わせるのに使うボウルは、取っ手付きが便利です。計量する容器は、上から目盛りが読めるものを。素材はシリコン製がすべりにくいのでおすすめです。
【片手でクッキングするコツ】卵を割るにはどうしたら・・・? 簡単な「落とすだけ」卵割り
プロのシェフは片手で卵を割りますが、一般人にはなかなか難しいもの。両手でないと割れないイメージがある卵ですが、約30㎝の高さから落とすだけで、殻がグシャグシャにならずにキレイに割れます。
「パカッ」と真っ二つ。あとは殻を取り除くだけです。このテクニックは、30㎝という高さがポイント。高すぎても低すぎてもうまく割れず、ボウルの側面に当たってしまってもうまく割れません。
卵はあらかじめキレイに洗っておくことをお忘れなく!
【卵の割り方】動画
そのほかにも、障がいのある人もない人も誰もが快適に過ごせる暮らしを応援する東京ガスは、さまざまなユニバーサルクッキングの動画を配信しています。
【缶詰の開け方】動画
【片手でクッキングするコツ】下準備から加熱、食器洗いまで、知恵と工夫で快適に
加熱調理をする際は、必要な材料をすべて揃えてから行うのが基本。フライパンの取っ手などはひっかけやすいので奥か横へ向けましょう。
ケガをしていると包帯やガーゼなどで温度を感じにくくなることもあります。油ハネに気づかず知らないうちに火傷をしてしまうこともあるので、袖カバーなどがあると安心ですね。
食器洗いは事前の準備が大事!
食器はあらかじめ、古布などで汚れを拭き取っておくことが大事です。固くこびりついた食材や油汚れは、洗剤液などに浸け置きしておくことで、汚れを落としやすくなります。
小鉢類や茶碗などを洗う時には、小さめのボウルの中にすべり止めマットを敷くと安定します。お皿などは、シンクにすべり止めマットを敷いてコーナーに押し付けて洗うのも手ですね。
コップなど高さがあるものは、横に寝かせて吸盤ホルダーに張り付けておくと、固定され、洗いやすくなります。
S字フックを使えば布巾しぼりもできる!
S字フックを蛇口などに引っ掛け、布巾をかけます。布巾をねじりながら絞るほか、直接蛇口に布巾をひっかけて絞る方法もありますよ。
おわりに
病気やケガなどで片手が使えなくなった場合、生活全般が不便ですね。料理は諦めて、外食や出前だけに頼る人も少なくないでしょう。でも「料理」は健康管理にも大切な役割を担います。片手だけでの料理なんてムリと諦めないで、道具や準備の工夫をすることで、クッキングタイムを楽しみたいものですね。