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夫婦の家事分担の実態は? 夫の家事を妻はどう見てる?【東京ガス都市生活研究所】

近年の共働き世帯増加に伴い、家事育児を夫婦で分担する家庭が増えてきました。ただ、実際、どの程度分担は進んでいるのでしょうか。また妻は夫の家事参加をどのように評価しているのでしょう。東京ガス都市生活研究所のさまざまなレポートから、気になる共働き世帯の家事分担の実態にまつわるデータをご紹介します。

働く女性が増加中! いま問題になっているのは「家事分担」

家事をする夫婦
PIXTA
共働きが当たり前になってきたいま、気になるのは夫婦の家事育児の分担です。

日本では長らく「家事=女性」「仕事=男性」という性別の役割分担が行われてきましたが、働く女性が増えてきたことで、その価値観は変化しつつあるといえます。

ここ数年で家事育児をする男性はぐっと増えてきた印象ですが、実際のところはどうなのでしょう。気になるデータを紐解いてみました。

専業主婦家庭でも、家事をする男性が増加。夫婦の家事分担は進んでいる!

家事の主な担当者の割合
(専業主婦)1993年N=429, 2002年N=328, 2014年N=401
(共働き主婦)1993年N=353, 2002年N=310, 2014年N=577

出典:東京ガス都市生活研究所『生活者からみるマーケティング 第1回 生活定点観測調査に見る「家事楽・時短」』(2017年)
こちらのデータは、東京ガス都市生活研究所が1990年から継続して実施している生活定点観測調査をまとめたもの。夫が家事を「主に担当する」と答えた人の割合の変化を示しています。

専業主婦の夫は、1993年、2002年は共働きの夫に比べて家事を「主に担当する」割合は低くなっていますが、2014年をみてみると、グッと増加。どの項目も「主に担当する」割合が、共働きの夫と同程度になっています。

女性が働いている、働いていないに関わらず、身の回りの生活のこと=家事は夫婦で分担すべきという意識が浸透してきたことがわかりますね。

夫の家事参加と妻のストレスは、相関関係にある!

仕事や家庭での生活でストレスを感じている比率
20-50代既婚女性 N=979

出典:東京ガス都市生活研究所「生活定点観測調査2014」
こちらは、夫の家事参加が妻のストレスにどう影響するかを調べたデータ。夫の家事参加の状況に対して、生活の中でストレスを感じている妻の割合を示しています。

家事をほとんどやらない夫を持つ妻のほうが、ストレスを感じる割合が高いことがわかりますね。

女性の働き方のタイプ別に、男女の家事分担の実態を見てみると?

今現在、時間的に満足している人のグラフ
出典:東京ガス都市生活研究所/都市生活レポート『共働きママの時間意識~フルタイムで働く子育てママは、時間をお金で買いたい~』(2018年)
一口に「共働き」といっても、妻がフルタイム正社員の家庭と週2~3回の短時間のパートの家庭では、ライフスタイルは異なりますね。

東京ガス都市生活研究所の都市生活レポート『共働きママの時間意識~フルタイムで働く子育てママは、時間をお金で買いたい~』(2018年)では、女性の時間に対する意識が、就労時間「週30時間」を境に異なることがわかりました。

そこで、同調査では、妻の働き方によって子育てファミリーを上の4つのタイプに分類。それぞれの暮らしの実態と意識を探る調査を実施しました。

フル共働き家庭は男性も家事育児をするけれど、かける時間の男女差は大きい。

平日・休日の家事・育児時間のグラフ
東京ガス都市生活研究所/都市生活レポート『共働きママの時間意識~フルタイムで働く子育てママは、時間をお金で買いたい~』(2018年)より
平日・休日の家事育児時間について聞いたところ、4つのタイプの男性の中では「フル共働きパパ」の家事育児時間が最も長いことがわかりました。

女性も男性同様にフルタイムで働く家庭では、家事育児に充てられる時間が圧倒的に足りません。男性も同等に家事育児を担わなければ、生活がまわりませんよね。

ところが、家事育児に充てる「時間」を見てみると、男女差はこんなにも。
平日の家事+育児時間の平均
東京ガス都市生活研究所/都市生活レポート『共働きママの時間意識~フルタイムで働く子育てママは、時間をお金で買いたい~』(2018年)
最も男性が家事育児をしている「フル共働き」の家庭でさえ、男女の家事育児時間に2倍以上の開きがあり、家事育児は女性に偏っていることがわかります。

フル共働きであっても、夫の家事分担に対する妻の評価は低い

夫と妻の家事分担比率
出典:東京ガス都市生活研究所/都市生活レポート『共働きママの時間意識~フルタイムで働く子育てママは、時間をお金で買いたい~』(2018年)
4つのタイプ別に夫婦の家事分担比率を聞いたところ、すべてのタイプで、妻が感じている夫の分担比率は、夫が感じている自分の分担比率よりも低いということがわかりました。

4タイプの中で最も夫が家事を担っている率が高いのは、フル共働き家庭です。ところが、「自分の分担比率は2割以下」と考える夫が30%ほどであるのに対し、「夫が担っているのは2割以下」と考えている妻は50%以上になっています。
「夫は2割以下」と思う割合
出典:東京ガス都市生活研究所/都市生活レポート『共働きママの時間意識~フルタイムで働く子育てママは、時間をお金で買いたい~』(2018年)
夫の自己評価ほど妻は夫の家事分担を評価していない、という、ちょっぴり残念な実態が浮かび上がってきますね。

「俺だって家事をしてるよ」「いいえ、全然やってないわ」。

夫婦で見えている風景がまだまだ違うよう。共働きが当たり前になっている昨今、こうした夫婦間の「ギャップ」を埋めていくことが課題となりそうですね。

都市生活レポートにはそのほかにも、共働きママがどんな時間意識を持っているかの興味深いデータが、4つのタイプ別に掘り下げられています。

家事育児をすませてホッと一息つく時間に、ぜひご夫婦で調査レポートを読んでみてくださいね。

おわりに

家事育児にかける時間の男女の不平等感――。その背景には、男性のほうが労働時間が長いという社会の在り方が大いに関係しています。時短制度を活用しやすい女性に対して、まだまだ残業は当たり前という男性。働き方改革が進んできているとはいえ、完全是正に至るにはもう少し時間がかかりそうです。

もっとも、昨今では、時短制度にモヤモヤしている女性も少なくありません。自分だけ収入が減る、責任ある仕事を任されづらくなる、家事育児を一方的に担うことになるなど、つきまとう不平等感をどう払しょくするか。解決のカギは、お互いの気持ちの歩み寄りにありそうですね。

参考:東京ガス都市生活研究所『生活者からみるマーケティング 第1回 生活定点観測調査に見る「家事楽・時短」』(2017年)
参考:東京ガス都市生活研究所/都市生活レポート『共働きママの時間意識~フルタイムで働く子育てママは、時間をお金で買いたい~』(2018年)

2020年08月12日

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