【春の一汁一菜献立レシピ(10)】木曜日「春キャベツと豚バラの重ね蒸し 他」

木曜日は素材の風味を感じられる和の一汁一菜献立をご紹介します。

主菜の重ね蒸しとは、材料を重ねて蒸すだけのシンプルな調理方法のことです。ポイントは少量のお酒と食材が蓄えている水分だけで蒸し上げること。そうすることで、食材本来の旨味と甘味を驚くほど引き出すことができます。
今日重ねる材料は豚バラ肉とキャベツ、ミニトマトです。豚肉は週末の下ごしらえで塩、コショウで下味を付けて冷凍しておきました。これで、肉の芯まで味を染み渡らせることができます。シンプルな料理だからこそ下味しておくことで、食材一つ一つの味わいが際立ちます。また、冷凍すると肉質が柔らかくなるので蒸し上がった野菜と一緒に食べても調和のとれた食感に仕上がります。

さっぱりとした主菜に合わせるのは、グリルした油揚げを加えた香り高い味噌汁です。パワフルな火力を持つグリルだからこそ出せる抜群の香ばしさがたまりません。手軽に味噌汁に変化を付けたい時は、まずは具材をグリルしてみてください。好みにあわせて、野菜や練り物などいろいろな食材でチャレンジしてみるのも楽しいですね。

今回使用する下ごしらえ食材は「豚バラ肉に下味をつけたもの(冷凍)」一つだけです。使用する日の朝に冷蔵庫に移して半解凍させておいてください。

豚バラ肉に下味をつけたもの･･･全量
キャベツ･･･300g
ミニトマト･･･16コ
酒･･･大さじ4

ショウガ(せん切り)･･･20g

[A]
　ポン酢醤油･･･大さじ5
　すりゴマ(白)･･･大さじ2

絹ごし豆腐･･･100g
ニンジン･･･1/3本
油揚げ･･･1枚

[A]
　水･･･3カップ
　和風だしの素･･･小さじ2

すりゴマ(白)･･･大さじ2
味噌･･･約大さじ2

すりゴマ(白)･･･適量

フライパンでは重ね蒸しを、片手鍋では味噌汁を、グリルでは味噌汁の具材となる油揚げを焼きます。

油揚げの油抜きは手抜きしたくない重要な工程。今日はグリルで油抜きをする方法をご紹介しています。この工程を入れるだけで料理に格段の差がつきます。さらに、不要な油が落ちてカロリーカットされるだけでなく、食感や風味まで蘇ります。こんなにいいことずくめなら必ずやっておきたいですね。

重ね蒸しは手早く重ねて、しっかりと加熱してあげましょう。加熱時間を確保したいので、最初に作り込んでしまってから、味噌汁作りに取り掛かります。シンプルな手順ですが、最初に必ず調理のポイントを工程表で確認してくださいね。

使用するすべての食材をキッチンに揃えたら調理開始です。

はい、これで一汁一菜献立の完成です!
週末に下ごしらえしているので、短時間で料理ができあがります。
あとは、食卓へ運んでアツアツを召し上がれ!

もっと詳しいレシピを確認したい方は、以下のページを参考にしてくださいね。

材料を重ねて蒸すだけ! ほんの少しのお酒と食材の水分だけで蒸し上げます。加える水分が少ないので、キャベツの甘味と豚バラ肉の旨味をダイレクトに味わうことができますよ。ポン酢醤油を付けてさっぱりといただきましょう。ショウガのせん切りをアクセントに、味変しながら食べ進めればあっという間に平らげてしまいそうです。

グリルした油揚げとたっぷりの白すりゴマを加えた香り高い味噌汁です。高火力のグリルで焼き上げた油揚げの香ばしさが抜群の風味を生み出します。絹ごし豆腐とニンジンをプラスして具沢山に仕上げましょう。作り方はいつもの味噌汁と同じですが、具材にほんの少し手間を加えるだけでガラリと雰囲気が変わるので試してみる価値ありです!