更新日: 2018年06月29日
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【七夕の由来】「たなばた」と呼ぶ理由は? なぜ短冊や笹で願いごとをする?

7月7日といえば「七夕」。織姫と彦星の伝説や、願いを書いた短冊を笹に吊るす行事が一般的ですね。実はこれらの風習、日本と中国のいくつもの伝説や風習が融合して生まれたものなんです。なぜ七夕と書いて「たなばた」と読むの? 願いごとをするのはなぜ? 笹飾りにはどんな意味があるの?【七夕の由来】についてご紹介します。

七夕の由来は中国の詩歌! どんなエピソードとして伝わってる?

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七夕と言えば、「織姫と彦星が1年に1度、天の川を渡って逢瀬を交わす」というエピソードが有名ですね。

実はこのエピソードの由来は、中国最古の詩集「詩経」にさかのぼります。日本でいう織姫「織女(しょくじょ)」と彦星「牽牛(けんぎゅう)」の名前がここで初めて登場します。その後、中国の六朝時代の詩集「文選」の「古詩十九詩」になって悲恋の要素が加わったそうです。

中国の「七夕伝説」の内容とは?

「織女」は「天帝」という神の娘。神々の着物を織るのが仕事で、恋人も作らず働く姿を見た天帝は、天の川の対岸に暮らす真面目な牛飼い「牽牛」を引き合わせました。やがて2人は結婚します。

その後2人は働かず、遊び呆けるばかり。おかげで神々の着物はボロボロになり、牛は病気になってしまいます。怒った天帝は、2人を天の川の対岸に引き離してしまい、年に1度だけ会うことを許すようにしたそうです。

日本にはいつ入ってきた?

中国から日本に七夕のエピソードが伝わったのは、平安時代。最初は宮中行事として星を眺め、詩歌を楽しんでいたそうです。

江戸時代には、「七夕(しちせき)の節句」として五節句の一つに数えられ、庶民の間にも広まって行きました。

それぞれの時代、七夕はどういう形へと変化していたのでしょうか? 以下で詳しく説明していきます。

「たなばた」という呼び名の由来は? 日本の七夕行事の原型

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なぜ、中国の「七夕(しちせき)」が日本で「たなばた」と呼ばれるようになったのでしょうか。

実は日本でも現在の七夕行事の原型である「棚機(たなばた)」という儀式が行われていました。これは「棚機女(たなばたつめ)」と呼ばれる乙女が水辺の「機屋(はたや)」で神のための着物を織り棚に供えて、秋の豊作を願ったものです。その織り機の名前が「棚機(たなばた)」でした。

この儀式は、7月7日の夜に行われるのが慣習でした。そこに中国から七夕伝説が入ってきて「棚機(たなばた)」の儀式と融合し、和語の「たなばた」に「七夕(しちせき)」の漢字が当てられたと考えられています。

七夕に願い事をするのはなぜ? 短冊でなく○○に書いていた!?

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日本では願い事を書いた短冊を吊るしますね。この風習は、元を辿ると中国の「乞巧奠(きっこうでん)」という行事が由来と言われています。

乞巧奠は、織女にあやかり機織りや裁縫の上達を願う行事でした。7月7日に庭先の祭壇に針や五色の糸を供え、星に祈りを捧げていたそう。後世では、書道なども加わり「芸事」全体の上達を願う行事へと変化しました。

これが日本に伝わり、平安貴族たちの間で「芸事の上達」を願う宮中行事になります。当時は供え物をしたり、里芋の葉にたまった夜露を集めて墨を摺って「梶(かじ)の葉」に歌を書いたりしたそうです。これが、現在の笹飾りの原型と言われています。


なぜ「梶の葉」と「里芋の葉の露」?

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PIXTA「里芋の葉の露」
「梶の葉」は1枚が手のひらほどのサイズほどあります。紙が貴重な時代、大きく字の書きやすい「梶の葉」は重宝されていたのかもしれません。

ちなみに里芋の葉の露を使うのは、芋が「子だくさん」の象徴で縁起がいいため。里芋の葉の露を使って願い事をすれば、子が授かりやすくなると考えられたそうです。

江戸時代には、今の「七夕行事」に近い形に!

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七夕行事は庶民の間にも広がります。江戸時代には五節句として、幕府の公式行事となりました。

当時は天の神が降り立つの目印として、家の屋根の上に笹竹を立てていたそう。「神を迎える」「災厄を水に流す」などの意味があったと言われています。

笹竹には、詩歌や文芸の上達を願った短冊や切り紙細工など、色とりどりのものが飾られていました。七夕前には笹竹売りの呼び声が響いていたんだとか。

ちなみに、短冊は基本的には五色。かつては五色の「糸」が飾られていましたが、江戸時代に短冊へと変わったそうです。五色は「青・赤・黄・白・黒(紫)」で中国の陰陽五行説の「木・火・土・金・水」に対応しています。魔除けの意味を持たせていたそうです。


それぞれの笹飾りの意味は?

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笹飾りは、短冊を含めて7つの種類があり「七つ飾り」と呼ばれます。それぞれ、込められる願いも異なるんです。

○短冊
詩歌を書き、学問や書、文芸の上達などを願います。

○折り鶴
健康長寿や家内安全を願った飾りです。家の長老の年の数だけ折ることも。

○吹き流し
織姫の織り糸を表しており、裁縫の上達を願います。

○投網
魚を捕る網を表し、大漁を願って吊るされます。

○紙衣
紙を着物の形に折ったもの。裁縫の腕が上がるよう願って吊るされます。また、病や災いの身代わりとしての役割もあるそうです。

○巾着
紙を巾着の形に折ったもの。富がたまるのを願って吊るされます。また口をしっかりと紐で結び、無駄遣いを戒める意味も込められているそうです。

○くずかご
七つ飾りを作って出た余りの紙を、紙でつくったカゴの中に入れて吊るします。倹約の心を育てる意味があるそうです。

七夕には「そうめん」! 食されるようになった由来とは?

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実は7月7日は「そうめんの日」と定められているのをご存知でしょうか?

七夕とそうめんは古くから関わりがあり、江戸時代では七夕に食すものとして既に一般的だったんです。

昔から中国では病を避けるまじないとして、七夕に「索餅」と呼ばれる食べ物が食されていました。小麦粉と米粉を練ってひも状にしたものです。これが変化してそうめんになったと言われています。

徳川将軍の七夕の祝膳にもそうめんが出され、一般人の間でも贈答品として出回っていたそうですよ。

七夕の夜は、そうめんを色々なアレンジで楽しもう!

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七夕の夜はやはり「そうめん」! 豆乳やゴマのつけダレで、いつもとひと味違った特別なそうめんを楽しめます♪見た目も涼やかで、とっても簡単に作れますよ。

おわりに

七夕の由来には、日本や中国のいくつもの風習が関わっていることが分かりました。七夕の夜は、そうめんを食べながらこうした話をお子さんにするのも、風情があっていいかもしれないですね。

参考:国立天文台「七夕について教えて」
参考:京都地主神社「七夕の歴史・由来」
参考:大阪市立科学館「七夕のはなし」
参考:仙台七夕まつり「七つ飾りに込めた願い」
参考:全国乾麺協同組合連合会「七夕・そうめんの日」
参考:一般社団法人 人形協会「五節句と節句人形」

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