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【専門家監修】お食い初めの意味とは? 行い方もわかりやすく解説!

【専門家監修】お食い初めの意味とは? 行い方もわかりやすく解説!

赤ちゃんが生まれて約100日が経過した頃に、「一生食べ物に困らないように」と願って行う儀式が「お食い初め」です。お食い初めの意味や行い方、また実際に行うために必要な食材、準備や当日の手順について解説します。

最終更新日:2024.1.22

目 次

お食い初めって何? 行う意味は?

お食い初め

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お食い初めとは、赤ちゃんの生後100日目頃に行うお祝いで、「赤ちゃんが健やかに成長し、一生食べ物に困らず長生きできますように」という願いを込めて、用意した祝い膳を食べさせる真似をし、「丈夫な歯になりますように」と願って歯固めの儀式をします。
「百日(ももか)祝い」「箸揃え」「箸初め」「真魚(まな)始め」「歯固め」などとも呼ばれます。

お食い初めは「いつ」行うのが正解?

お食い初めは生後100日目頃に行うといわれていますが、実際はいつ行えばよいのでしょうか。

基本的には生後100日目にお祝いしますが、生後110日目や120日目に行う地域もあるようです。実際には、「生後100日目」を目安として、「家族全員が揃って祝える日や親戚が集まりやすい日を選ぶ」「ママや赤ちゃんの体調が良さそうな日にする」「暦の上の吉日を選ぶ」などのケースが多いです。総合的に判断して日を決めるとよいでしょう。

お食い初めを行う時間は、赤ちゃんの機嫌がよい時間帯を選ぶとよいでしょう。

お食い初めは「どこで」「だれと」行うの?

お食い初め

PIXTA

初めてのお子さんの場合、お食い初めを行う場所や、誰を呼べばよいのかも気になるところです。

結論からいうと、どちらも特段の決まりはありません。
自宅で行っても料理店などで行ってもよいので、両親と赤ちゃんだけ、あるいは祖父母や親族を招いて盛大に行うなど、家庭の事情に合わせて決めましょう。
料理店などで行う場合は、お食い初めプランがあるお店を選ぶ方が多いようです。

自宅で行うお食い初め

お食い初め

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お食い初めを自宅で行いたいと考えている方のために、一般的な準備や方法について解説します。

準備するもの

お食い初めを自宅で行う場合、「食器」「衣装」「歯固めの石」を準備するのが基本です。それぞれについて詳しく解説します。

食器

お食い初めの正式な食器は、家紋入りの漆塗りのお膳とお椀で、男の子は朱塗り、女の子は外側が黒塗り、内側が朱塗りです。お箸は、柳の白木の祝箸が用いられます。
正式な食器が自宅にない場合はレンタルする方法もありますし、形式にこだわらず家にある食器を利用しても問題はありません。
また、お食い初めを機に、赤ちゃん用の食器を購入してもよいでしょう。

衣装

昔は赤ちゃんが誕生してから100日間は白の産着(うぶぎ)を着せ、101日目から色のついた小袖(こそで)という着物に替える「色直し式」という風習がありました。この風習が時代とともにお食い初めと一緒に行われるようになり、現代ではお食い初めの日に色のついた衣服を着せてお祝いをすることも多いようです。赤ちゃんに着物を着せるのは大変なので、色のついたベビー服や、小袖風の祝い着が人気です。

歯固めの石

歯固めの石(歯固め石)とは、お食い初めの「歯固めの儀式」に使う小石のことです。歯固めの儀式は、「赤ちゃんの歯が石のように丈夫になりますように」という願いを込めて行うもので、お食い初めの最後に行います。

歯固めの石は、自分たちの住む地域の氏神様が祀られている神社かお宮参りをした神社の境内で拝借するか、河原や海岸などで拾い、きれいに洗って熱湯消毒をして使います。また、お宮参りをした神社でいただけることもあります。
地域によっては、小石ではなく梅干し、勝ち栗、タコを使うところもあります。

お食い初めに用意する料理

祝い膳

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お食い初めの祝い膳は、一汁三菜が基本です。一汁三菜とは、ご飯、汁もの、おかずが三品(主菜一品、副菜二品)。お食い初めでは、主菜は魚、副菜は煮物と和え物にするのが基本です。
地域によって使う食材はさまざまですが、縁起がよい食材が好まれるので、お祝いごとに欠かせない鯛や、赤飯などを用意することが多いといえます。

料理は自宅で作るほか、仕出し料理を手配することもできます。自宅で用意する方向けに、手軽に作れるお食い初め用の料理キットも販売されています。

お食い初めの献立例と意味

お食い初めに用いる代表的な料理には、それぞれ意味があります。詳しくご紹介します。

魚:尾頭付きの鯛

尾頭付きの鯛

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魚の平均寿命は約1年~10年といわれていますが、鯛は個体によっては約40年も生きる長命な魚です。また、表面が赤く中身は白身という紅白の色をした魚で、「めでたい(鯛)」という語呂合わせも縁起がよいため、お食い初めをはじめとして、祝いごとの定番になっています。

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汁もの:ハマグリのお吸い物

ハマグリのお吸い物

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味噌汁ではなく、より出汁の風味を味わえるお吸い物を用います。具材のハマグリは、対の殻でなければピッタリと合いません。この特性から、古くから「夫婦円満」の象徴でした。そのため「生涯の伴侶に恵まれますように」という願いを込めて、お食い初めの献立に用いられています。

【レシピ】蛤の旨味を楽しむ「蛤のお吸い物」

煮物

煮物

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煮物に用いるレンコンは穴が開いているところから、見通しが利くという意味。たけのこは成長が早いことから、健やかな成長を願います。里芋は子芋がたくさんつくので子孫繁栄、さやえんどうはマメに過ごすという意味があり、人参などの根菜には、深く根を張り繁栄するようにという願いが込められています。

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和え物

祝い膳に用いる和え物で代表的なのは、大根と人参を千切りにしてお酢で和える「紅白なます」。地域によっては「多幸(たこう)」とタコをかけて「タコの酢の物」を用意する場合もあります。

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ご飯:赤飯

赤飯

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赤には魔除けの力があるとされ、小豆で赤く染まった赤飯はお祝いごとにはかかせない食べ物になりました。お食い初めでは、白米、おかゆ、季節によっては栗ご飯や豆ご飯などを用意することもあります。

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料理の並べ方

祝い膳

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お食い初めの料理の並べ方には一定の決まりがあります。

お膳手前の左側にお赤飯などのご飯を置きます。そして、右側に汁ものを並べ、いちばん手前に祝箸を置きましょう。奥の左側には煮物、奥の右側には和え物を配置します。
魚はお膳に乗らなければ、お膳の隣や奥に置いても構いません。
なお歯固めの石は、スペースがあればお膳の真ん中に、スペースがなければお膳の隣(魚の近く)に並べておきましょう。

お食い初めの行い方

お食い初め

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赤ちゃんに食べさせる真似をするのは、男の子には男性、女の子には女性で、親族の中で最年長の人の役目でした。しかし、現代では参加者全員が交代で食べさせる役になってお祝いするといった形も増えてきています。詳しい行い方をご紹介します。

食べさせる順番

お食い初めは、祝箸で赤ちゃんの口元に料理を運び、食べさせる真似をするだけですが、その順番は地域によって異なります。ここでは一般的な順番について解説します。

ご飯→汁もの→ご飯→魚→ご飯→汁もの

これを3回繰り返します。
食べさせる真似が一通り終わったら、最後に歯固めの儀式を行います。

歯固めの儀式

まず、歯固めの石(または歯固めの石の代わりの梅干しなど)に箸先を軽くあてた後、その箸先を赤ちゃんの歯茎に「ちょんちょん」と軽くあてます。
誤飲を避けるために、歯固めの石などを直接赤ちゃんの口元に持って行かないようにしましょう。

おわりに

赤ちゃんの大切なお祝いであるお食い初めについて解説しました。お食い初めは、家族の状況を考慮した上で、場合によっては地域の慣習を調べたり、祖父母に相談をしたりして行い方を決めるとよいでしょう。
近年では、お宮参りとお食い初めを一緒に行うという方も少なくないようです。
お食い初めという儀式を通して、赤ちゃんの健やかな成長を願いましょう。

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公開日:2024.1.22

最終更新日:2024.1.22

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