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話題のニーチェアXとは? 見て美しい! 使って便利! 珠玉の「折りたためる椅子」をご紹介!

使う時だけササッと出せる「折りたためる椅子」は便利ですよね。北欧デザイン研究の第一人者であり、生活デザインの提唱者として知られる島崎信(しまざきまこと)先生に、「折りたためる椅子」について伺いました。ニューヨークの近代美術館 MoMAに収蔵されたとして話題のニーチェアXを始め、さまざまな「折りたためる椅子」が登場します。【監修:リビングデザインセンターOZONE】

最終更新日:2023.3.14

目 次

部屋が家具の物置に!? たためる椅子の果たす役割とは?

畳の部屋

PIXTA

日本古来の畳の部屋。
一日の時間の中で、朝には食堂、昼には客室、また夜には寝室へと様変わりし、ひとつの部屋が役割を変えながら多目的に使われてきました。考えてみると、これってとても合理的ですよね。

そこで使用されるちゃぶ台も、布団も、たたんでしまえるものばかりです。
世界各国を見ても、こんなにも実用的で効率のいい部屋の使い方をしているのは日本ぐらいでした。

でも今の日本の暮らし方はどうでしょう。
部屋に家具がたくさん溢れているー。

それも一日のうちで少ししか(もしくは数日に一度しか)使用しないものばかり。
結果、部屋が“家具の物置”になっていませんか?

海外の生活様式を取り入れるのはいいですが、習慣も、気候風土も、住環境も、海外と日本で
は違う点が多いです。だからそのままを取り入れるのではなく、暮らし方を見つめ、日本人に
あったアレンジを加えることが大切です。

例えば夫婦2人の暮らし。
家の中には、ダイニングチェア、ソファ、イージーチェア、オットマンetc・・・。
機能と居場所を固定された椅子が幾つもあり、ただでさえ狭い日本の住居をさらに狭くしてい
ます。

使うときだけサッと出せて、普段はコンパクトにしまっておける椅子。自分自身の動きに合わ
せて一緒に移動して使える椅子。そんな椅子の方が部屋も広く使えて、スマートで理に適った
暮らし方だと思いませんか。

そこで、日本人による、日本のための、日本らしい家具、それも折りたたむことができる、と
ても便利で使いやすい椅子を2つ紹介します。

世界に誇る日本の折りたためる椅子「NychairX(ニーチェアエックス)」

NychairX(ニーチェアエックス)

僕がお薦めしたいのが、1970年から愛され続けているロングセラー「NychairX(ニーチェアエックス)」です。

海外にも20万脚以上、輸出され続けていて、価格も4万円弱と実に良心的。
フローリングの上でも、柔らかい畳の上でも、表面を傷つけることなく置くことができて、折りたたんで、部屋のどこへでも自由に持って行ける楽しさもある。

NychairX(ニーチェアエックス)を折りたたんだ様子

シートは丈夫な帆布(キャンパス地)でできており、人の座る重みでフレームがぐっと沈む、広がり安定し、包み込まれるような座り心地。

何より50年近いロングセラーであるということは、多くの人に使用され、その実用性が立証されているといえます。

古くなればシート自体もそっくり交換することができて、まさに一生使い続けられる椅子です。

木製の折りたたみ椅子の名作「たためる椅子」

たためる椅子

次にお薦めしたいのが、木製の名作「たためる椅子」。

吉村順三氏が発案し、中村好文氏、丸山芳正氏といった、日本で暮らしを見つめることに長けた3人の共同ワークにて生まれた椅子です。

シートの革以外はすべて木でできていて、釘や蝶番などの金属はひとつも使用していない徹底したこだわりぶり。一脚一脚心を込めて手加工でつくっているので、大量生産は決してできません。

元々、八ヶ岳高原音楽堂のために作られた椅子で、公共の場でのハードユースでも問題ないし
っかりとしたつくりです。

たためる椅子をたたんだ様子

「この椅子が本当にたためるの?」と驚くほど、すばらしい造形と存在感があり、また座り心地も申し分なし。快適性・機能性・美しさを兼ね備え、使い勝手の良さもふまえ、非常に日本らしい椅子と言えます。

両方の「たためる椅子」、まずは座ってみてください

折りたためる椅子のある畳の部屋

椅子の良し悪しは、座らないと分かりません。ぜひ両方の椅子に腰かけてみてください。

「折りたためる椅子」と聞いたとき、多くの人が想像したであろう安っぽいイメージはすっと消え、上質ですばらしい座り心地を感じてもらえると思います。

必要な時に、必要な場所へー。
暮らしの道具として、「折りたためる椅子」の良さはここにあります。

「リビングデザインセンターOZONE」とは

リビングデザインセンターOZONE

「リビングデザインセンターOZONE」は、新宿パークタワーの3~7Fに展開する「住まいとインテリアの情報センター」。

家具や生活用品、住宅設備、建材まで、個性豊かなショールームとショップ、住宅デザインの書籍や製品カタログを集めたライブラリーなどの情報フロアで構成されています。

毎日を快適に、暮らしが楽しくなるような住まいの実現に向けて、セミナーやワークショップなどの他、コンサルティングを重視した専門家による家づくり支援やインテリアデザインのプログラムを実施しています。ぜひ、お越しください!

リビングデザインセンターOZONE
◆住所:東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー内
◆電話番号:03-5322-6500(代)
◆営業時間:OZONE 10:30~18:30
◆休館日:水曜日(祝日除く)・夏期・年末年始
※ザ・コンランショップ 新宿本店、OZONEパークサイドオフィスは休館日が異なります。

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リビングデザインセンターOZONEでは、住まいづくりのサポートメニュー「OZONE家design」をご提供しています。住まいづくりコンサルタントが、新築・建て替え・リノベーションなど、お客さまそれぞれの家づくりのご要望に合わせてご対応します。

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    リビングデザインセンターOZONE

    リビングデザインセンターOZONE

    新宿パークタワーの3~7Fに展開する「住まいとインテリアの情報センター」。家具や生活用品、住宅設備、建材まで、個性豊かなショールームとショップ、住宅デザインの書籍や製品カタログを集めたライブラリーなどの情報フロアで構成されている。毎日を快適に、暮らしが楽しくなるような住まいの実現に向けて、セミナーやワークショップなどの他、コンサルティングを重視した専門家による家づくり支援やインテリアデザインのプログラムを実施中。

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公開日:2018.9.26

最終更新日:2023.3.14

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