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【リフォームを検討している方向け】「ウォシュレット」の取り付け方法を解説

今や日常生活に欠かせないものとなった「ウォシュレット」ですが、古くなったり、故障したりした際に、トイレごと交換しないといけないのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら「ウォシュレット」は、ご自身でも取り外し・取り付け可能です。「ウォシュレット」の取り外し方法や取り付け方法について、TOTO株式会社さんに伺いました。

最終更新日:2023.12.31

目 次

温水洗浄便座の家庭での普及率は約8割!

温水洗浄便座 イメージ

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温水洗浄便座は、今や普及率が80.3%(2021年3月、内閣府調べ)となり、生活には欠かせないものとなりました。そのため、「ウォシュレット」が古くなったり、故障したりすることにより、交換を考える方も多いのではないでしょうか?

「ウォシュレット一体形便器」は、「ウォッシュレット」だけを取り外して取り換えるということができないため注意が必要ですが、そうでなければ、実はご自身で簡単に取り外し・取り付けができます。ご自身で取り換える場合の方法や購入前に確認しておきたいポイントについて、TOTO株式会社さんに伺いました。

※「ウォシュレット」はTOTO株式会社の登録商標です。

参考:内閣府 消費動向調査 令和3年3月実施調査結果

「ウォシュレット」を自分で取り付ける前に確認したいこと

ウォシュレット イメージ

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「せっかくウォシュレットを買ってきたのに、取り付けられなかった・・・」といった失敗をしないために、購入前に確認しておきたいポイントをご紹介していきます。

1.トイレ内にコンセント・アース端子があるか確認

アース端子とは、感電防止のアース線をつなぐコンセントのこと。アース線をつなげるコンセントがトイレ内にあることが、「ウォシュレット」の設置条件になります。既設のコンセントを利用する場合は、「ウォシュレット」のコード(1m)が届く範囲にあるかを確認しましょう。コンセント・アース端子がない場合は、電源工事が必要となります。

2.トイレ内の寸法を確認

背面タンクタイプや、ワンピース便座タイプなど、トイレのタイプに応じてサイズを確認しましょう。あわせて、周りに障害物がないかどうかも確認しましょう。オート開閉機能が付いている便座は、人体を検知すると作動します。そのため、センサーが検知する範囲に障害物があると、便ふたが勝手に開いてしまったり、オート洗浄ができなくなったりする可能性があります。

3.水栓タイプを確認

スペースが確認できたら、取り付けるウォシュレットの水栓タイプを確認しましょう。止水栓と分岐金具が一体化しているか別になっているかどうかで、施工タイプが異なります。

4.便器のタイプを確認

便器には大形サイズと普通サイズの2タイプがありますが、「ウォシュレット」は大形サイズ・普通サイズ兼用便座となっています。便器のサイズに応じて「ウォシュレット」の取り付け位置を調整します。

既設の「ウォシュレット」の取り外し方法をタイプ別に解説

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一般的な普通便座やウォームレット(洗浄機能のついていない暖房便座)では、水まわりに接続していないため、比較的簡単に取り外しが可能です。

一方で、古い「ウォシュレット」から新しい「ウォシュレット」に交換する場合は、給水パーツなどの互換性があるか、事前に確認してから作業を行う必要があります。必要な工具をそろえて、取り外しましょう。

【必要な工具類】
・プラスドライバー
・モンキーレンチ
・洗面器
・タオル
・マイナスドライバー
・メジャー

※別売のフレキホースや分岐金具が必要な場合がありますので、事前にご確認ください。

ここからは、以下の順序でご紹介していきます。
1. 古い「ウォシュレット」から新しい「ウォシュレット」に交換する場合の、既設の「ウォシュレット」の取り外し方
2. 普通便座・ウォームレットから「ウォシュレット」交換する場合の、既設の便座の取り外し方

では、さっそくご紹介していきましょう。

古い「ウォシュレット」から新しい「ウォシュレット」に交換する場合の取り外し方

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古い「ウォシュレット」から新しい「ウォシュレット」に交換する場合の、既設「ウォッシュレット」の取り外し方について、具体的な流れをご紹介します。

「ウォシュレット」には、ボルトナット型とベースプレート型があります。それぞれに取り外し方が異なるため、固定形状別の取り外し方をご紹介します。

ボルトナット型「ウォシュレット」の取り外し方

ボルトナット型は文字通り、「ウォシュレット」と便器をボルトで固定するタイプで、取り外し方は下記の通りです。

1.給水・給電を止めましょう
止水栓を閉め、「ウォシュレット」の電源プラグを抜きましょう。古い止水栓は、素人が無理やり触ると大漏水を起こしてしまう可能性があります。古く固くなった止水栓は無理に触ろうとせず、専門の業者に相談してください。

2.給水接続部を緩めて取り外しましょう。
給水接続部は、連結管タイプ(金属パイプ)と給水ホースタイプ(ホース)などがありますが、モンキーレンチ等の工具を使って取り外してください。
配管内に残った水が床にこぼれることがありますので、洗面器などで水を受けられるようにしておきましょう。

3.「ウォシュレット」本体を取り外しましょう
モンキーレンチを使って、便器の裏側からナットを緩めて取り外しましょう。

ベースプレート型「ウォシュレット」の取り外し方

ベースプレート型は、本体取付台座(ベースプレート)と「ウォシュレット」本体に分かれているタイプです。

1.給水・給電を止めましょう
止水栓を閉め、「ウォシュレット」の電源プラグを抜きましょう。古い止水栓は、素人が無理やり触ると大漏水を起こしてしまう可能性があります。古く固くなった止水栓は無理に触ろうとせず、専門の業者にご相談ください。

2.給水ホースを取り外しましょう
給水ホースを外す際に、ホース内にたまった水が床にこぼれることがありますので、洗面器などで水を受けられるようにしましょう。トイレのタイプによっては、止水栓の位置が座面の下部のパネルで隠れていることもあります。

3.「ウォシュレット」本体を取り外しましょう
「ウォシュレット」本体の右側にある本体取り外しボタンを押しながら、手前に引いてみましょう。ベースプレートから「ウォシュレット」を取り外すことができます。古いベースプレートはそのまま使えませんので、取り外しましょう。

普通便座・ウォームレットから新しい「ウォシュレット」に交換する場合の取り外し方

普通便座のイメージ

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普通便座とウォームレットの取り外し方は下記の通りです。

1.便器の裏側のナットを緩めましょう
モンキーレンチで便座裏側のナットを完全に外したら、便座本体をまっすぐ持ち上げることで簡単に取り外すことが可能です。

2.止水栓を閉めましょう
止水栓がしっかりと閉まっていることを確認しましょう。

新しい「ウォシュレット」の取り付け方

普通便座 蓋イメージ

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それでは、ここからは、新しい「ウォッシュレット」の取り付け方について、ご紹介していきます。

1.ベースプレートを取り付けましょう
最初に、取り付け穴から便器先端までの長さを測ります。便座先端から取り付け穴までの長さが、大形サイズ(約470mm)か普通サイズ(約440mm)で取り付ける位置が異なるため、事前に確認しましょう。機種によって凹位置が異なるため位置合わせ方法については、取り付け説明書をご確認ください。位置を合わせたら、ベースプレートを手で押さえ、プラスドライバーを使ってボルトが回らなくなるまで締めてください。

2.「ウォシュレット」本体をベースプレートに取り付けましょう
「ウォシュレット」本体をカチッという音がするまで押し込みます。手前に引っ張っても外れないか確認しましょう。

3.分岐金具を接続しましょう
分岐金具を接続する場合は、止水栓と分岐しているか、もしくは、一体化しているかどうかで取り付け方が異なります。家のトイレのタイプに応じて作業しましょう。

1)止水栓と分岐金具が分岐している場合
古い分岐金具を取り外し、分岐金具を止水栓に取り付けましょう。

2)止水栓と分岐金具が一体の場合
別売り品の分岐金具に、給水ホース先端の分岐金具を取り付けましょう。そして、袋ふさぎナットと呼ばれる、六角ナットの片面を金属板で覆った固定具を分岐金具に取り付けます。

4.アース線をアース端子に接続し、電源プラグを入れましょう。
アース線をアース端子に接続し、電源プラグを差し込みましょう。その後、「ウォシュレット」本体の運転ランプが点灯しているかチェックしましょう。

5.リモコンを取り付けましょう
リモコンを取り付けるためのハンガーを設置し、リモコンを取り付けましょう。

6. 止水栓を開けて、試運転をしましょう
止水栓を開けましょう。試運転を行い、水漏れがなければ正常に取り付けができています。

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おわりに

「ウォシュレット」を自分で取り外し・取り付けるのは大変そうだと思われている方も多いかもしれませんが、正しい手順を知ればご自身で行うことも可能です。ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • この記事取材協力

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    TOTO株式会社

    「水まわりを中心とした、豊かで快適な生活文化」を実現するため、トイレ、バスルーム、システムキッチン、洗面化粧台などを製造する、住宅設備機器の総合メーカーです。

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公開日:2021.8.2

最終更新日:2023.12.31

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