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太陽光発電に蓄電池は必須?! メリット・デメリット、導入方法をご紹介

持続可能なエネルギーの一つとして注目が高まる太陽光発電。近年は一般家庭にも普及し、ご自宅への検討を考えている方も多いのでは。そんな時にぜひ一緒に検討したいのが蓄電池の導入です。太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、さまざまなメリットが得られます。太陽光発電と蓄電池について、東京ガスの安保さん・小川さんに詳しく伺いました。

最終更新日:2023.2.2

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目 次

太陽光発電に取り付ける蓄電池の役割とは?

ネクストエナジー&リソース社の蓄電池

TOKYO GAS

近年の再生可能エネルギー活用への世界的な取り組みから、太陽光発電を導入する一般家庭が増加していますが、蓄電池の導入を検討するご家庭も増えているのはご存じでしょうか?

太陽のエネルギーを使って自家発電を行う太陽光発電は、エコなエネルギーとして知られ、余った電気は売電することができるなどのメリットがあります。そこに蓄電池を一緒に導入することで、より効率的に電気を活用することができます。

太陽光発電の導入支援事業を行う東京ガスの安保さん・小川さんに、太陽光発電システムに蓄電池を取り入れるメリットや、気をつけたいポイントなどを伺いました。

そもそも蓄電池とは?

安保「一言で説明すると、『電気をためる仕組みをもった電池』です。太陽光発電と一緒に取り付けると、太陽光発電で生まれた電気を蓄電池にためておくことができます」

蓄電池は身近なものにも使われています。例えば、スマートフォンのモバイルバッテリーです。出先で充電が切れた時に使用するモバイルバッテリーも、自宅で充電して電気をためて使用する蓄電池の一つです。

蓄電池は、蓄電池単体で使用し、夜間の電気をためておいて日中に使用するといった活用も可能ですが、太陽光発電と組み合わせることで、より多くのメリットを得ることができます。

なお、蓄電池には「単機能型」と「ハイブリッド型」の2種類があります。どちらも太陽光発電の電気をためておくことはできますが、「単機能型」だと、ハイブリッド型に比べて電気の変換ロスが大きくなるというデメリットがあるのだそう。太陽光発電と一緒に導入する時には「ハイブリッド型」を選ぶとよいでしょう。

太陽光発電と蓄電池の関係性とは?

太陽光発電は、電気をつくることはできますが、単体ではためておくことができません。蓄電池を設置することで、日中、太陽光発電でつくった電気を蓄電池にためて、有効活用できるようになるのです。

太陽光発電の仕組みについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

太陽光発電と蓄電池を組み合わせるメリット

太陽光発電システムのある住宅

PIXTA

では、太陽光発電と蓄電池をご家庭に取り付けた場合、具体的にどのように役に立つのでしょうか? メリットについて見ていきましょう。

【メリット1】夜間や曇天でも太陽光発電の電気が使える

太陽光発電は太陽のエネルギーを使って発電を行うため、日光が当たらない夜間や曇天の日には発電することができません。そんな時にも、蓄電池に電気をためておけば、太陽光で自家発電した電気を使うことができます。また、自家発電した電気を使うことで、光熱費の削減にも繋がるのだそうです。

【メリット2】災害時に非常用の電源として使用できる

太陽光発電は災害時でも発電することができますが、それは日中、日光の当たる時間に限られてしまいます。そんな時、蓄電池で太陽光発電の電気を蓄えていれば、災害時の夜間でも電気を使用することができるのです。

小川「10kWh程度で、エアコン連続稼働9時間程度は持つといわれています。災害時は節電しながら生活されると思いますので、もう少し持ちが良くなる傾向にあるようです。蓄電池の容量、それに世帯人数によって変わりますが、災害時も見越して導入するのであれば、2~3日持つような容量のものを選ぶと良いと思います」

災害時のライフラインの復旧はすぐに行われるとは限りません。復旧まで数日かかるケースも想定されますので、このような備えは非常に心強いですね。

太陽光発電システムと蓄電池も東京ガスにお任せ!

東京ガスの太陽光発電システム

TOKYO GAS

東京ガスでも、太陽光発電システムを取り扱っています。ガスと太陽光を組み合わせると、ロスがなく高効率というメリットはそのままに、エネルギーを安定供給しながら売電できる量を増やすことができるというメリットがあるんです。蓄電池と併用することで、災害対策はもちろん、太陽光発電による電力をためて自家消費できるので、購入電力量も削減できます。また、東京ガスで取り扱っている蓄電池は「ハイブリッド型」なので、電気の変換ロスも少なく安心です。

詳しくは下記も参考にしてみてください。

太陽光発電と蓄電池の組み合わせにデメリットはあるの?

家庭用蓄電池

PIXTA

多くのメリットがある太陽光発電と蓄電池の組み合わせですが、デメリットはないのでしょうか?

【デメリット1】蓄電池にも寿命がある

蓄電池にも、一般的な家電と同様に寿命があるのだそう。

小川「蓄電池の耐用年数は、実際には15年~20年程度と言われています。また、パワーコンディショナーが15年程度で交換になることが多いですね」

また、寿命を『サイクル回数』と言われる充電回数で表示しているものもありますので、購入の際は目安にしてみるとよいでしょう。
劣化したものを使用していると、蓄電できる電力量が少なくなってしまうなどの弊害も出てくるので、交換タイミングはチェックするようにしましょう。

【デメリット2】設置スペースが必要

先ほどパワーコンディショナーの説明をしましたが、それとは別に『蓄電池ユニット』と呼ばれる設備を設置する必要があります。

安保「太陽光発電で使用する蓄電池は、屋外に蓄電池ユニットを設置する必要があります。一般的にはエアコンの室外機よりひと回り大きい程度の設備ですが、容量によって大きさも変わります。導入の際には、設置可能スペースがあるかを確認しましょう」

【デメリット3】初期費用がかかる

どうしても気になるコスト面。どの程度の費用がかかるのでしょうか?

小川「一般的には、工事費を含めて80万円~200万円程度が相場です。一度購入してしまえばランニングコストはかかりませんが、初期費用はどうしても高くなってしまうのが現状です」

ただし、最近では初期費用を抑えて太陽光発電と蓄電池を使えるようにする「第三者所有モデル」サービスも始まっています。次の導入方法でご紹介するので、気になる方はぜひチェックしてくださいね。

太陽光発電に蓄電池を導入するには? 後付けはできる?

太陽光発電システムのある家

PIXTA

ここまで、蓄電池の機能や太陽光発電と蓄電池を組み合わせるメリット・デメリットをご紹介しました。ここからは、実際に蓄電池を選ぶ際のポイントや、導入タイミング・導入方法についてご紹介します。

太陽光発電と組み合わせる蓄電池の選び方

蓄電池を導入する際にチェックすべきポイントは、大きく2点あるそうです。

安保「1つ目は容量です。メリットでもお話したように、使用する世帯人数や目的によって、必要な容量は異なります。2つ目は、太陽光発電システムのメーカーと蓄電池のメーカーが異なる場合の、互換性の確認です」

どちらも、初めて導入する時はなかなか検討がつかないもの。そんな時は、販売店に相談してみましょう。

次に、後付けする場合と、太陽光発電との同時導入の場合のそれぞれのタイミング別に見てみましょう。

【導入タイミングその1】蓄電池のみを後付けする場合

既に太陽光発電を導入されている場合の蓄電池の後付けは可能ですが、いくつか注意点があるそうです。

安保「パワーコンディショナーが2台になる可能性があります。また、この後ご紹介する『第三者所有モデル』を選択出来ず、買い切りの一択になります」

既に太陽光発電を導入されている場合、蓄電池を設置する際にどうしても追加で工事が必要になるため、総合的にみると導入コストが高くなってしまう可能性があります。

【導入タイミングその2】太陽光発電と同時導入する場合

これから太陽光発電を導入しようと思っている方で、蓄電池も検討されている方には、同時導入がおすすめです。

小川「太陽光発電と蓄電池を同時に導入すると、どうしても初期費用は高くなってしまいます。しかし、工事が一度で済むことにより、結果的に時間や費用の節約に繋がりますし、ひとつの業者にまとめてお願いすることで、太陽光発電と蓄電池の互換性の確認なども不要になります」

また、初期費用が気になる、という方には、『第三者所有モデル』という導入方法を検討してみるのも手だと言います。

安保「第三者所有モデルとは、ある事業者が、太陽光発電システムや蓄電池を貸し出す仕組みです。イメージとしてはサブスクリプションのようなもので、月々の利用料を支払うことによって、太陽光発電システムや蓄電池を利用することができます」

この第三者所有モデルは、太陽光発電だけのもの、太陽光発電と蓄電池をセットで行っているものなど、さまざまな形態があります。

あんしんWでんち

TOKYO GAS

東京ガスの「あんしんWでんち」は、災害時の「停電の備え」として、太陽光発電と蓄電池※1を初期費用0円から※2、お手頃な月額料金で利用できるサービスです。
蓄電池が大容量なので長時間あんしん! 晴天時には太陽光の電気も使えてWであんしん!
備えたいけどコストが・・・とお悩みの方、ぜひご検討ください。
 
※1 ネクストエナジー・アンド・リソース社製の太陽光発電・蓄電池設備を設置します。設備は東京ガスが所有し、お客さまは契約期間満了後、太陽光発電・蓄電池設備を東京ガスから無償で譲り受けるか、またはお客さまのご負担で撤去し東京ガスに返還するかを選択できます。
※2 現地調査の状況によっては、初期費用として別途「標準外対応費」がかかります。

おわりに

太陽光発電に蓄電池を取り入れるメリットや、気をつけたいデメリットを東京ガスの安保さん・小川さんにお話いただきました。「太陽光発電を導入するなら、蓄電池は是非セットで検討してみてください」と安保さん。実際に導入のご支援をしていても、蓄電池を一緒に導入したほうが費用対効果や使い勝手がよいと判断され、導入を決定するご家庭も少なくないのだとか。太陽光発電を検討される際には、ぜひ蓄電池の活用も検討してみてくださいね。

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公開日:2022.6.20

最終更新日:2023.2.2

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