無塩バターとはどんなバター?
【その名の通りほぼ食塩の入っていないバターのこと】
原料の生乳に微量の塩分が含まれるため、厚生労働省の定める栄養表示基準では「食塩不使用バター」と表示されています。バター本来の風味が十分に引き出せるため、製菓、製パンの材料として多く利用されています。
ほぼ食塩が入っていないので日持ちは未開封で5ヶ月ぐらい。有塩バターに比べると、保存期間は1ヶ月ほど短いです。
「食塩不使用」と言えるので、妊婦さんや血圧が気になる方など、食塩を気にする必要のある方でも使用できるのも魅力です。
有塩バターとはどんなバター?どれくらい塩が含まれるの?
【通常、家庭で使用されるバターは有塩バターを指します】
食塩を加えてあるのでそのままで食すと塩の風味を感じ、調味料としての役割も担えます。
保存期間は未開封で6ヶ月ほど。
含まれている食塩の量は1.5%~2%ぐらいと言われています。
「バター200gに対して3g~4gぐらいの食塩が含まれている」ということになりますね。
それぞれのバターにおすすめの料理は
2種類のバターの特徴がわかったところで、それぞれどんな料理に向いているのでしょうか?
お菓子やパン作りには無塩(食塩不使用)バターがおすすめ
製菓や、味と仕上がりに影響の出やすい製パンでは無塩バターがおすすめです。
バターの使用量が50gほどと少ない場合は味に影響が出ない時もありますが、バターを100g単位で多く使用することの多いケーキやパイ生地、バタークリームでは味に塩分の影響が出てしまいやすいからです。
製菓などの料理は、なるべくレシピの指示通り無塩バターを使いましょう。
お料理には有塩バターでコクをプラス!
トーストに塗ったり、蒸かしたじゃがいもにあわせたり。有塩バターは、素材の味に塩分をプラスすることで美味しくなる料理におすすめです。また、バターは加熱して溶けるとうま味と香りが引き立つので、脂肪の少ない部位の肉のソテーには有塩バターをプラスするという方法も。また淡白な味わいの魚料理にもバターのコクで味の深みをだすことができます。
保存方法と注意点は?【基本は冷蔵保存】
まず冷蔵庫での保存が基本となります。しかしバターはニオイを吸着しやすいので、ニオイの強いものとの保存は避けましょう。また冷蔵庫といえど空気に触れていると徐々に酸化してしまいます。密閉できる容器にいれたり、空気に触れないようにぴったりとラップをしたりして、開封後は2週間ほどを目安に使いきるようにしたいですね。
実は冷凍保存も可能!
冷凍保存をすると開封前の状態で約1年ほど保存できるそうです。開封後の冷凍保存は1〜2ヶ月程度。
特売で多めに買ってしまった、しばらくバターを使う予定がないという場合には冷凍保存がおすすめです。使いやすい分量に小分けし、空気が入らないようにぴったりとラップなどに包んで酸化予防をしてから、冷凍するのが良いでしょう。
○解凍について
前日に冷蔵庫に移すか、常温での自然解凍でも大丈夫です。ただ冷凍解凍を繰り返すとバターの劣化につながりますので、1度解凍したら再び冷凍しないようにしましょう。
便利な保存方法。○○等分で何グラム
150〜200gのかたまりで販売されていることの多いバター。
1かたまりを10等分に切り分けて15〜20gのブロックにしたり、20等分にして7.5〜10gずつで保存しておくと使うときに計量が簡単で便利です。最近ではバターの包み紙にグラムごとのメモリが入ったものがあり、その通りに切ると計量ができるバターもありますね。
切り分ける時は、清潔なナイフを使い、素早く作業を。
切り分けた後は、空気に触れないように使いやすい個数にまとめてラップに包んで保存しましょう。
おわりに
いかがでしたか? それぞれの違いにあわせて無塩バター、有塩バターを選び、正しく保存して、料理の美味しさをアップさせましょう!