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節約アドバイザー和田由貴さんに聞く「家庭でできる海洋プラスチック汚染対策が節約に繋がる!?」

近頃、メディアなどでも取り上げられる機会が増えている「海洋プラスチック汚染」の問題。人間が出すプラスチックごみが海に流れ込み、海を汚染しています。日々の生活の中で環境のために、どんなことができるのでしょうか。節約アドバイザー・環境カウンセラー和田由貴さんによると「プラスチックごみを減らすことは節約にも直結する」そうです。詳しく教えていただきました。

海洋汚染を防ぐにはプラスチックごみを減らすことが重要

プラスチックごみ
PIXTA
日々の生活には欠かせないプラスチック製品ですが、その多くが使い捨てに近い形で利用され、大量のごみとなっています。もちろん、プラスチックごみが適切に処理されていればいいのですが、現実には自然の中に大量に廃棄されてしまっています。そして、最終的にプラスチックごみがいきつく先は海なのです。
海洋に流れ出たプラスチックごみ
PIXTA
海洋に流れ出たプラスチックごみは、紫外線などの影響を受け、細かく砕かれ「マイクロプラスチック」と呼ばれる微細な粒子となります。海の中のプランクトンや魚がこのマイクロプラスチックを摂取し、そのまま食物連鎖の中に組み込まれていきます。

それこそ、人間が食べる魚にマイクロプラスチックが多く含まれていたならば、それを食べることで体内に取り込んでしまうことになります。マイクロプラスチックが人体に及ぼす影響についてはまだ解明されていないことも多くありますが、健康に及ぼすリスクも指摘されています。

また、一旦海に流出したマイクロプラスチックを除去することは、簡単なことではありません。つまり、海洋プラスチック汚染を防ぐには、海に流れ出るプラスチックごみを減らすことが重要なのです。

【海洋プラスチック汚染対策】もっとも有効な考え方は「リデュース(減らすこと)」

スーパーで商品を選ぶ主婦
PIXTA
「生活の中でできる、もっとも有効な海洋プラスチック汚染対策は『リデュース(減らすこと)』です」と教えてくれたのは、節約アドバイザー・環境カウンセラーとして、多くのメディアで活躍されている和田由貴さんです。

「リデュース」とは、環境に対する負荷を減らすために、必要以上の消費や生産を抑制することです。この「リデュース」という考え方をもとに、和田さんは、「プラスチックごみになるものをできるだけ選ばないことが重要です」とアドバイスします。

「お店で売られている商品は、私たち消費者が選ぶ(支持する)ことによって広く流通します。その逆に、消費者が選ばなければ淘汰されることとなります。例えば、過剰なプラスチック包装の製品と、簡易な包装の製品があったとします。この2つのうち、簡易な包装の製品の方の売れ行きが良ければ、メーカーもそちらの生産に力を入れ、市場における過剰なプラスチック包装の製品は減っていくわけです。このように、消費者の選択によって、結果的にプラスチックごみ自体を減らすことができるのです」(和田さん)

つまり、消費者がプラスチックごみを増やさないという意識を持って、買い物をすることで、市場全体が“脱プラスチックごみ“の方向に進んでいくということなのです。

「プラスチックごみになるものをできるだけ選ばないということは、家庭から出るごみを減らすという意味だけではありません。ミクロな視点ではなく、マクロな視点で考えても『リデュース』は非常に意味があることです」(和田さん)

プラスチック製品を減らして節約に! リデュースのコツ7選

ペットボトル持参
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(1) 1個ずつ個包装になっているものや、トレーを使用している食品ではなく、袋にそのまま入っている食品を買う。

(2)過剰にゴミが出る冷凍食品を買うのではなく、ホームフリージングで作り置きをする。特にお弁当向けの冷凍食品は過剰にプラスチック包装が使用されているので注意。

(3)マイボトルを持ち歩き、ペットボトル製品を買わない。または使用を減らす。
マイバッグ持参
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お店側のサービスが結果的にプラスチックごみを増やしていることもあります。そういったサービスを断ることも、ごみ削減につながります。

(4)マイバッグを持参してレジ袋を断る

(5)コンビニでプラスチックのスプーンやフォークを断る

(6)洋服を買ったらセロファン袋に包みショップ袋に入れるというような過剰な包装をやめてもらう

(7)洗剤やシャンプーなどは詰め替え製品を選ぶ

一部のスーパーではすでにレジ袋は有料化されています。さらに、環境省では、2020年以降のレジ袋有料化の義務化に向けて検討中です。

「レジ袋は有料化が進んできているので、断ることでお金の節約にもなりますね。洗剤などについても、詰替え製品の方が安く、そこでも節約になります。『リデュース』はごみを減らすだけでなく、節約にも直結するので、そういう意味でも実践する効果は高いですね」(和田さん)

「海洋プラスチック汚染の対策」だと、ちょっとハードルが高いように思うかもしれませんが、節約にもつながるとなれば、モチベーションも高まりますね。簡単なことからでもいいので、「リデュース」を実践し、プラスチックごみの削減に貢献してみてはいかがでしょうか。

【海洋プラスチック汚染対策】ごみの分別はしっかりルールに従って

ゴミの分別
PIXTA
ごみを増やさないようにすることと同時に、ごみの分別や捨て方に気を付けることも重要です。

「ごみの分別方法は自治体ごとに異なりますが、ルールに従って分別をする必要があります。特に、容器包装プラスチックの分別回収をしている自治体であれば、燃えないゴミなどに混入させずにしっかり分別しましょう。ペットボトルについても、ラベルをはがし、蓋を取って中を洗浄してから回収というルールがあればそれに従います。また、スーパーなどで発泡スチロール製のトレーを回収しているのであれば、ごみとして出さずに、トレーの回収箱に入れるようにしましょう」(和田さん)

正しい方法でごみを捨てることが、結果的にごみを環境中に流出させないことにつながるのです。

さらに、「外出先で安易にごみを捨てずに、家にごみを持ち帰って分別することも効果的です」とも話す和田さん。特に野外のごみ箱などは、捨てたつもりが風などで飛ばされてしまう可能性もあるでしょう。確実にごみを捨てるためにも、家に持ち帰るという選択も重要なのです。

おわりに

簡単にできる環境対策が節約にも繋がるとは嬉しいですね。簡単なことからぜひ始めてみませんか?

東京ガスが実践する環境保全の取り組みとは?

東京ガスが行う環境保全の取り組み 出典:https://www.tokyo-gas.co.jp/env/tsunagu/report/
なお、東京ガスでも「森里海つなぐプロジェクト」と称して、環境保全活動を実施しています。
地球温暖化対策に加え、生物多様性の保全や、地域の活性化、教育、まちづくりなど多様な効果を生む取り組みです。それらが地域間でつながることで、また世界につながることで、より広い社会での持続性に通じることを期待しています。
アマモ場再生活動中 出典:https://www.tokyo-gas.co.jp/env/tsunagu/report/
海は我々が使った水の流れつく先であり、気候にも重要な働きをしています。特に沿岸部は多様な生きものが生息し、貝類や海草類などは 水質浄化に大きな役割を果たしています。代表的なアマモの植生を保全することで、海での炭素固定と生物多様性の確保をはかります。

活動の詳細については以下のリンクからご覧ください。

プロフィール紹介

和田 由貴さん
節約アドバイザー・環境カウンセラー
和田由貴さん

消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザー、環境カウンセラー、省エネルギー普及指導員など、幅広く暮らしや家事の専門家として多方面で活動。私生活では2人の子を持つ母で現役の節約主婦でもあり、日常生活に密着したアドバイスを得意とする。

『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系)など、テレビ番組にも多数出演。『適当!カンタン!楽しい! 和田由貴のシンプル節約術』(あさ出版)、『年間50万円は貯まる チリ積も節約術』(青春出版社)など著書多数。

2019年06月12日

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