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【アレルギー専門医に聞く】花粉症のシーズン前の対策には掃除が有効⁉

花粉症に悩まされる方にとって、辛い季節が近づいてきました。花粉は、ダニやホコリとともにハウスダストとしてお部屋に舞うことでも、症状を引き起こしてしまうんです。この時期からできるお部屋の花粉症対策について、アレルギー専門医の岡野光博先生にお話をお伺いしました。

花粉症に悩む方の25%が、ダニアレルギーも併発

花粉症の女性
PIXTA
――外出時だけでなく、家の中でも花粉症の症状に悩まされる方は多いようです。なぜでしょうか。

岡野先生:花粉というと、家の外に舞っているイメージがあると思いますが、実は家の中にも花粉は入り込んでいて、ホコリやダニなどが主成分のハウスダストの中に少なくない量が混じっています。このハウスダストになった花粉が、くしゃみや鼻みずといった症状を引き起こします。

しかも、スギの花粉症の方の25%くらいは、ダニアレルギーもお持ちです。そういった方は、年中ダニアレルギーに悩まされているうえに、花粉の時期になると粘膜に炎症がでて、さらにひどい症状を引き起こしてしまいます。

スギ花粉は春だけでなく、秋にも飛散。子どもの花粉症も増加傾向に

スギ花粉のイメージ
PIXTA
――では、年中アレルギーの症状に悩まされる方も少なくないのですね。

岡野先生:そうですね。特に2月中旬ごろ本格的に飛散するスギ花粉は、花粉が成熟する秋口から冬にかけても少量ですが飛散することから、その時期は私のところにも受診する患者さんがいます。

また、花粉症は低年齢化の傾向にもあります。少し古い資料になりますが、1998年と2008年で5歳~10歳未満の子どもの有病率を比較したところ、約2倍に増えたというデータが出ています。この原因としては、花粉の飛散量の増加や、微生物の少ない環境で育ったこと、体質を受け継いでしまうことなどさまざま要素が考えられています。

ダニとともに家に入り込んだ花粉もお家のアレルゲンの一つですので、春はもちろん、秋口にも家の花粉を除去するケアをしていないと、子どもさんも含め、家の中でも花粉症の症状が出やすくなってしまいます。お掃除でしっかり取り除いておきたいですね。

意外なポイント!? サッシには花粉をはじめ、アレルゲンとなる昆虫も付着

窓のサッシ
PIXTA
――花粉は、お部屋のどういったところに潜んでしまうのでしょうか。

岡野先生:花粉は、窓を開けると当然入ってきますし、外で着ていた服や外干しした衣類・ふとんなどにも付着しています。

特にガラス窓などのいわゆる「サッシ」には花粉が溜まっていることが多く、アレルゲンのひとつとなる小さな蛾(メイガ・イガなど)やユスリカなどの昆虫も付着してしまうことが多いですので、キレイにしておきたい場所のひとつです。

それ以外には、寝具やカーペットなど、ダニやホコリが潜みやすい場所にも当然付着していることが考えられます。こまめなお掃除や洗濯が大事ですね。

また、寒い日に着込んだセーターやコートなど毛羽立った衣類にも花粉を付着させやすいです。玄関で払っておきましょう。

エアコンは中をキレイにしておかないと、アレルギーの症状が出てきてしまうことも

エアコンのお悩み
PIXTA
岡野先生:また、今では少なくなったと思いますが、わりと古いタイプの掃除機だと、フィルターから花粉やダニの死骸が舞ってしまうこともありました。
花粉の大きさは20~30マイクロメーター程度ですので、掃除機をはじめ、通気口のフィルターなどもできるだけ目の細かいものが良いと思います。

エアコンについても、フィルターをはじめとしたお掃除は大切です。
実際、シーズンオフでしばらく使っていないエアコンを久しぶりに使うと、症状がでてくるという方もいらっしゃいます。使用を開始する前や、大掃除の時期などに中をキレイにしておきたいですね。

ただ、花粉症やダニアレルギーの方は、こういったお掃除をする時に症状が出てきてしまうことも考えられます。マスクやメガネなどで防御して掃除を行っていただきたいです。

おわりに

花粉は春だけでなく秋口にも飛散することから、長いあいだ悩まされる方も多いことがわかりました。マスクやサングラスといったケアグッズとともに、シーズン前のお掃除もやっておくことで、辛い季節を少しでもラクに過ごしたいですね。

プロフィール

岡野光博
岡野光博(おかの・みつひろ)
国際医療福祉大学 医学部教授
岡野光博(おかの・みつひろ)
国際医療福祉大学 医学部教授

前岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学准教授
元ハーバード大学公衆衛生大学院免疫感染症学講座博士研究員
日本耳鼻咽喉科学会認定専門研修指導医・耳鼻咽喉科専門医
日本アレルギー学会認定指導医・アレルギー専門医

耳鼻咽喉科の中でも鼻疾患を専門とし、特に、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎(鼻ポリープ)など炎症性疾患の診療に注力。
薬物療法や免疫療法などの内科的な治療とともに、手術などの外科的治療も手がけている。

2019年12月19日

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