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「つくね」と「つみれ」の違いとは?

焼き鳥などでおなじみメニューの「つくね」と、おでんなどの定番具材の「つみれ」。
名前も、団子状の形も似ていますね。この2つにはどんな違いがあるのでしょうか?
「つくね」と「つみれ」の違いは以下にあります。
● 語源
● 作り方
以下に詳しく見ていきましょう。
「つくね」と「つみれ」の違い<語源と作り方>
「つくね」と「つみれ」の違いについて、作り方と語源を確認しましょう。
つくね

「つくね」は、「つくねる」という動詞が由来の言葉と言われています。
現代では余り使わない言葉ですが、「つくねる」とは、「手でこねて丸める」という意味があるそうです。
ひき肉や魚のすり身に調味料やつなぎを入れ、よくこねます。その生地を団子状に丸めたものを「つくね」と呼びます。団子状だけでなく、串に刺して棒状にすることもあります。
しっかり成形することから、そのまま焼いたり煮たり、また油で揚げたりとさまざまな調理が可能です。
つみれ

「つみれ」は「摘み入れる」という動詞が由来となっているそうです。
調理した生地を丸めて成形するのではなく、「生地からひと口大を摘み取る」という調理法から「つみれ」と呼ばれているそうです。
ひと口大に摘みとって、そのまま煮汁や鍋物に入れることが多く、「つくね」のようにしっかり成形されていない違いがあります。
つみれは練り製品としても市販されていますね。購入しておでんや煮物などに使う方も多いのではないでしょうか?
「つくね」と「つみれ」の材料の違いはあるの?

一般的に「つくね」は鶏肉、「つみれ」は魚のすり身が材料というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?
しかし、「つくね」と「つみれ」の材料に明確なルールはなく、違いはあくまで「作り方」なんだそうです。

「つくね」というと、串に刺して焼いた焼き鳥メニューをイメージする方が多いですよね。そのイメージから、「つくね=肉」というイメージを持っている方が多いかもしれません。
しかし、魚のすり身をこねて丸め、成形したものも「つくね」と呼び、反対に鶏肉や豚肉などを使用した肉だねをスプーンなどですくって作る場合は「つみれ」と呼ぶそうです。
おわりに
いかがでしたか?
「つくね」と「つみれ」の違いは材料ではなく、その作り方にありました。それぞれの名前の語源を知ると、その違いが分かりやすいかもしれません。料理にあわせて作り分けて、楽しんでくださいね。
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この記事の監修
もっと見る和文化研究家
三浦康子
古を紐解きながら、季節の行事や生活の知恵など、今の暮らしを楽しむ方法をメディアにて提案。著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、『粋なおとなの花鳥風月』(中経出版)、監修書『季節を愉しむ366日』(朝日新聞出版)、『おうち歳時記』(朝日新聞出版)ほか多数
三浦康子 和文化研究家
コピーされました
公開日:2017.4.18
最終更新日:2023.2.20
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