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収納にひと工夫! 子育てとの両立を助ける「時短キッチンの作り方」

調理器具や調味料などが散乱しがちなキッチン。整理しているつもりでも、必要なものがすぐ取り出せないことってありませんか? ちょっと収納を工夫するだけで、キッチンは驚くほど使いやすい「時短キッチン」になるそうです。【NPO tadaima!】の代表で、ご自身もお子さんを育てながら、家事と仕事を両立する三木智有さんに「時短キッチンにするための4つの鉄則」についてご紹介いただきました。

最終更新日:2024.1.20

目 次

効率的にキッチンを使える!? 収納のコツとは?

お料理が趣味で、様々なものを作る生活を楽しんでいる人もいれば、日々のごはんをとにかく急いで準備したり、眠い目をこすりながら手早さ重視でお弁当と朝食作りをこなさなくてはいけない人まで。キッチンとの付き合い方は家族それぞれだし、日によって違うこともあるかもしれません。

僕自身も家族のために毎日の食事作りと、お弁当作りを時間がない中なんとか奮闘して作っています。

収納のあり方は、家族それぞれだし、どういう暮らしをしているかによって変わってきます。

今日は子育てと仕事の両立で忙しく、趣味的に料理を楽しむ余裕をなかなか持てないご家族に向けて、効率的に使えるキッチン収納のコツについて考えてみたいと思います。

キッチンが使いづらいのはなぜ?

食器を取り出す様子

PIXTA

キッチンが使いづらい、料理に時間がかかる、欲しい物がすぐに出てこない。
こうした悩みを抱えている人は、ついつい料理のスキルのせいにしたり、時短料理術に頼りがち。

でも、そういった悩みを抱えている方のキッチンは道具が溢れていたり、賞味期限が切れた食材(乾物等)がどこか収納の奥に溜まっていたり、ゴミ箱を置くスペースを確保していないことが多いように感じます。

つまり、パパッと動くための環境が整っていない。
この環境を整えるだけで、作業の効率はグッとアップします。

【キッチン収納のコツ1】まずは余計な物を徹底的に手放そう

【鉄則1】メインアイテムを選別して、一番使いやすい場所にしまうべし

コンロの周り

よく使う物は一番取り出しやすいところへ
Tomoari Miki

コンロ下の収納

2軍以下、頻度の低い物はコンロの下へ
Tomoari Miki

料理に苦手意識の高い人ほど、様々な種類の鍋やザル、便利グッズがキッチンに溢れています。道具はなければないで工夫して代用できるという気持ちで、ほとんど使わない物は手放すか、しまい込むように。

例えば、ザルはボールとセットで大中小の3サイズがあれば充分。フライパンや鍋だって実際によく使う物は3~4種類に絞られるのではないでしょうか。
週末、大量に作り置きをする場合はプラス1~2種類といったところです。

使用頻度の低い物を全部処分する必要はありませんが、少なくとも普段使いのメインアイテムがどれかを把握して、それらを一番取りやすい場所に収納する工夫は必要です。

【鉄則2】賞味期限が切れたものはいつまでも置いておかない

マカロニ

PIXTA

乾物類や調味料などは賞味期限が長く、ちょっと使って使い切らずに放置してしまいがち。
改めて使えばいいのですがそのまま重複して買ってしまったり、存在を忘れて賞味期限が一年くらい過ぎてしまうなんて事もよくあります。

使いやすいキッチンをつくるためにも、賞味期限が切れたりもう使わない食材は、全て処分することも考えましょう。

【キッチン収納のコツ2】動線を見直して使いやすく!

ここまでは「物を減らしましょう」というお話し。その基本がある程度進んだら、次は使いやすい動線を考えて収納場所を決めていく番です。

「使う導線」と「しまう導線」の2つの導線を考える

引き出しの活用例

PIXTA

一口に動線と言っても、2種類あります。それは「使う動線」と「しまう動線」。

使う動線とは、使う時に迷わずに取り出せて使いやすい場所に物を配置していること。しまう動線とは、しまう時に迷わずにしまうことができる物の配置のこと。物はそれぞれ、どちらの動線を意識した収納場所にするのか、適材適所で決めていく必要があります。

例えば、リビングのリモコンや様々な小物などは「しまう動線」を考える。
リモコンはソファの上、文房具などの小物はダイニングテーブルの上、など使いやすさだけを考えているとテーブルやソファが物でゴチャゴチャしてしまいがち。また「あれ、どこいったっけ?」と探し回る羽目になります。

そんな時は、使いやすさよりもしまいやすさを優先して、置き場所をまとめてしまうのがお勧め。物がなくなったり、解らなくなることがなくなります。

一方で、キッチンはリビングとは違って、「使う動線」を優先して考えます。
使う動線は、何よりも使う時を最優先しますからたっぷり収納というわけにはいきません。
そこで、必要最小限に絞る必要が出てくる。そうして絞られた物を出しやすい場所にしまっていきます。

【鉄則3】キッチン内はよく使う物を少ないアクションで取れるように!

シンク下の収納例

取りたいものへのアクセスがよりスムーズになるように
Tomoari Miki

中身が見えやすいこと。そして引き出しやとびらの開け閉めが最小限で済むことが、出しやすさに繋がります。

見栄え良く、を意識しすぎてファイルボックスを多用し過ぎたり、物を重ねすぎてしまったりすると、出しやすさから遠ざかります。シンクやコンロ下の収納なら、扉を開けたら何が入っているか一目でわかるのがベストです。

普段使いと在庫ストックを整理、キッチン収納を使いやすく!

【鉄則4】キッチン内をミニマルに! 在庫ストックは無理してキッチンにしまわない

スポンジ

PIXTA

普段使いする物と在庫ストックは、別の場所にしまいます。粗品でもらいがちなラップ類や、1セットでいくつも入っているスポンジ類。消耗品で大量に購入しがちなゴミ袋など、普段使いする物と在庫ストックは別の場所にしまいます。

在庫ストックは床下収納や吊り戸棚の上部などを活用します。もし、キッチンにあまり余分な収納スペースがない場合は無理してキッチンに置かず、リビングや廊下の収納などにしまっておきます。

時短キッチンのポイントは何よりも使いやすさなのです。

おわりに

使いやすいキッチンは使いながら少しずつ育んでいくものです。今回紹介した4つの鉄則は、使いやすいキッチンを育む上での大切なポイントです。

これらを意識しながら快適な時短キッチンを目指してください!

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  • この記事ライター

    三木智有

    NPO法人tadaima!代表

    三木智有

    家事シェア研究家・子育て家庭のモヨウ替えコンサルタント、内閣府「男性の暮らし方・意識の変革に関する専門調査会」委員

    2011年に”ただいま!”と帰りたくなる家庭で溢れた社会の実現を目指し、家事シェアを広める活動を開始。元インテリアコーディネーターの経験を活かした、子育て家庭のモヨウ替えを年間100件以上行う。

    Webサイト:NPO法人tadaima!

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公開日:2018.3.20

最終更新日:2024.1.20

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