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豚肉の部位は料理に合わせて使い分けよう

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同じ豚肉でも、部位によって味や食感の特徴が違います。各部位の特徴を知って使い分けることで、豚肉料理をより美味しく楽しめますよ!
豚肉の基本情報
豚肉には体の形成に欠かせない良質なタンパク質やビタミンB1が多く含まれています。また、脂質にはコレステロール値を上昇させない一価不飽和脂肪酸のオレイン酸が多く含まれているという特徴も。このように豚肉は、健康を保つには欠かせない栄養素がたくさん含まれているんです。豚肉の脂身は牛肉よりも溶けやすく、冷しゃぶにしても食べやすいお肉です。
【豚肉の部位1】幅広い料理に活躍!「肩(かた)ロース」

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赤身の中に脂質が網目状に広がり、普通のロースより脂身が多いのでコクがある濃厚な味わいが楽しめます。下ごしらえで筋切りすると、焼き縮みを防ぐことができます。
料理での使い分け
とんかつ、生姜焼き、カレー、シチュー、炒め物など、和洋中幅広く使いやすい部位です。焼く、煮る、揚げる、炒めるなど、どんな調理にも合います。調理法はロースと似ています。ロースよりこってりした仕上がりになります。
また、角切りの場合、じっくり煮込むとコラーゲンがゼラチン化し、柔らかくなります。シチューやポトフなど煮込み料理などもおすすめです。

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【豚肉の部位2】うまみが豊富、炒め物や煮込み料理にも!「かた」

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肩の周りから背中側の部位です。よく動かす部分のため、筋肉質で、他の部位に比べて色が濃い特徴があります。肉のキメが粗く少し硬めですが、多少の脂肪と筋があるので、煮込むとうまみがでます。
料理での使い分け
お店では「豚小間切れ肉」「豚ミンチ肉」として、販売されることが多いです。「豚小間切れ肉」のような薄切り肉は、炒め物などに向いています。豚汁など煮込む料理にもおすすめです。
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【豚肉の部位3】柔らかく、赤みと脂身のバランスが美味しい!「ロース」

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肩の後ろから腰付近までの、背骨の両側の部位。キメが細かく肉質は柔らかで、赤みと脂身のバランスがよく、うまみが魅力の部位です。外縁の脂肪はうまみがあるので、取りすぎないように注意しましょう。
料理での使い分け
肩ロースと同じような汎用性を持ちますが、肩ロースよりあっさりした部位です。味のバランスが良い部位なので、薄切りは、しゃぶしゃぶや生姜焼き。厚切りはとんかつ、ポークソテー。ブロック肉では、チャーシュー、ハムなどに使われます。
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【豚肉の部位4】キメが細かく柔らか、揚げ物に最適「ひれ」

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豚肉の中でも脂身が少なく、とってもヘルシーな部位になります。ロースの内側に位置し、一頭あたり1kg程度しか取れないという、実は希少な部位です。豚肉の中で最もキメが細かく柔らかで、ビタミンB1が豊富とも言われています。
料理での使い分け
ヒレと言えばヒレカツを思い浮かべる方が多いのでは? かつや串揚げなど、油を使った料理に向いています。
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【豚肉の部位5】こってりしてお手頃、中華料理に!「バラ」

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胴体のあばら骨についている部位。赤身と脂肪が三層になっていることから、三枚肉ともいわれています。濃厚な脂身が特徴で、こってりとしてボリュームがありながらもお手頃な価格帯です。この部位の骨付きの状態がスペアリブですし、ベーコンもこの部位になります。
料理での使い分け
焼肉、角煮などに適しています。酢豚、チャーハン、チャーシューなど、中華風の料理にもよく登場しますね。【豚肉の部位6】あっさりした味わい、ローストポークなどに!「モモ」

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尻の周囲の部位です。脂身が少なく赤身が中心で、高タンパク・低脂肪のあっさりとした味わいが特徴です。ビタミンB1も多く含まれています。
切り身、角切り、薄切り、ひき肉とさまざまな形状で販売されているのも特徴です。
料理での使い分け
モモ→ローストポークやチャーシューなど。外モモ→塊の場合はローストポークや角煮。こま切れの場合は豚汁などにも適しています。

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豚肉のその他の部位【ミミ、トンソクなど】

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ミミ
その名の通り耳の部分です。皮と軟骨が主成分。コリコリとした食感が特徴です。コラーゲンやカルシウムなどを含んでいるそう。ミミガーとも呼ばれ、沖縄料理に欠かせない存在です。酢の物や和え物に向いています。
トンソク
豚の足の部分。ほとんどがゼラチン質で、長時間加熱するとトロリとした舌触りになります。こちらも沖縄料理でおなじみで、シンプルに茹でて辛子酢味噌や酢醤油で食べたり、甘辛い煮物にするのも定番です。おわりに
豚肉の部位はそれぞれに適した調理法も違います。部位の特徴を活かして使い分けができると、お料理の仕上がりも変わりそうですね。豚肉を選ぶ際、部位によって使い分けを意識して選んでみてくださいね。
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この記事の取材協力
コピーされました
公開日:2016.11.15
最終更新日:2022.12.23
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