【秋野菜とその栄養1】根菜類
1.れんこん
蓮根は、文字通り、蓮(はす)の根(地下茎)で、沼の中で栽培され、秋から冬までが旬になります。新蓮根として秋から出荷されます。ビタミンC、食物繊維、タンニンなどの栄養素が豊富に含まれています。
いろいろな食感を楽しもう!「蓮根(れんこん)」レシピまとめ
2.にんじん
一年中入手できるおなじみの野菜ですが、秋に旬を迎える秋野菜です。体内でビタミンAに変わるβカロチンが豊富。βカロチンは、皮のすぐ内側に豊富なので、皮ごと調理するといいですね。
お弁当にも! 手軽にもう一品「にんじん」レシピまとめ
3.ごぼう
11月から2月の晩秋から冬にかけてが旬の野菜です。食物繊維とオリゴ糖が豊富です。
定番煮物からスープ・鍋・ご飯まで「牛蒡(ごぼう)」レシピまとめ
【秋野菜の栄養2】イモ類
1.山芋
長芋、自然薯、大薯の総称が山芋です。天然の滋養強壮剤として昔から重宝されていたようです。ビタミンACEをバランスよく含み、タンパク質、ミネラル類、食物繊維も豊富です。
さっぱりおいしい!「長いも」レシピまとめ
2.じゃがいも
春と秋に収穫できます。じゃがいものビタミンCは、加熱に強く料理しても摂取しやすいのが特徴。またカリウムも豊富なんだとか。
3.里いも
秋になると市場に出回る代表的な秋野菜です。東北地方の秋の行楽行事「芋煮会」の主役的存在ですね。子芋がたくさん増えることから、おめでたい食べ物の一つとされ、日本の行事の料理にはつきものです。
4.さつまいも
特にビタミンCとビタミンE、食物繊維が豊富と言われています。
茹でる、蒸す、揚げる、焼く、等色々な調理法があり、さつまいも本来に甘さはお子さんにも人気がありますね。
【秋野菜の栄養3】きのこ類
1.まいたけ
一年中入手可能ですが、9月下旬から10月頃が旬。β-グルカン、ビタミンB2、D、ミネラル、食物繊維が豊富です。特に、β-グルカンとビタミンB2はきのこ類の中で、トップクラスの含有量です。
2.ぶなしめじ
「香りまつたけ味しめじ」といわれるくらい、うまみが魅力のきのこです。ビタミンD、ビタミンB1、B2、ナイアシンなどの栄養素が含まれています。うま味成分リジンやオルニチンも豊富です。
【秋野菜の栄養4】その他
1.玉ねぎ
辛みと刺激の正体の硫化アリル。硫化アリルにはビタミンの吸収を助ける役割があるそう。しかし水溶性なので、長時間水にさらしすぎないよう気をつけて調理してくださいね。
2.ブロッコリー、カリフラワー
どちらも秋から冬にかけてが旬の秋野菜です。ブロッコリーはビタミンCやビタミンAが豊富です。カリフラワーもビタミンCが豊富で、しかも熱に壊れにくいという特徴があります。
おわりに
こちらで紹介した秋野菜は、一年中手に入るものがほとんどです。しかし、秋野菜は、やはり旬である秋が、最も栄養価が高く、しかも、おいしいもの。ぜひ積極的に毎日の食卓に取り入れるようにしてくださいね。
参考:文部科学省<日本食品標準成分表>2015年版(七訂)